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Love or Pain?

僕の父、二重作勲は、どこまでも理性の人だった。

何かを押し付けることはなく、

いつも明るく、肯定的に接してくれる。

感情的に怒りをぶつけられたことは一度もなく、

僕が「どう考えても良くないこと」をした小学生のときでさえ、父は僕にこういった。

「人間だから言えばわかるはずだ。だから叩くことはしない。だけど、これは良くないことだと、父として叩くことでしか伝わらないのであれば、お父さんは拓也くんのために叩く。どちらでもいい、どうすればいいか、自分で決めてほしい。」

父のあまりに大きな愛と、冷静な理性的な対応に

「お父さん、お願いします」

と僕はビンタを志願した。父はその大きな手で僕の顔面を往復ビンタし、そのあと抱きしめてくれた。

負の感情を僕にぶつけることが無かった父。暴力という手段に訴えたことが一度もなかった父に、その手段を行使させてしまった自分、父の信条を汚してしまった自分を恥た。父も理性的な態度の向こう側、心の中で泣いていただろう。

二度と父を悲しませてはいけない。

父はたった2発で、僕に気づかせてくれた。
頬は痛かったけど、それはPainではなくLove。

父の無限の愛と共に、今日も「生きる」を選択する。

Thank U, my dearest dad. 





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