言葉は前から知っていた
言葉は前から知っていた。
「きっと名言なんだろう」という印象もあった。
でも、その言葉の素晴らしさにやっと気がついた。
そんな経験はないだろうか?
僕はよくある。
そしてそんな時は決まって「なんで気づかなかったんだ、オレ!」
と自分にあきれ返っている。
何かを知るとは、知らなかった自分に逢うことだから。
本当によい気づきとは、若干の後悔を必ず含む気がする。
最近、「おおお!」と思ったのは、
武田信玄公の
「人は城,人は石垣,人は堀, 情けは味方,仇は敵なり」である。
全ては人から、そして人との関係性(まさに人の間)から生まれる、という真理を非常に端的に、実にわかりやすく述べた言葉だ。さらには人との関係性の秘訣まで含まれている。
ほんと、そうなのだ。
機会も、喜びも、面白さも、人から生まれ、人からもたらされる。
「こういうこと、やってみようと思うんだけど」
「いいね、面白そう」
「丸の内に行ったら、最高に美味しい店があってさ」
「えー、どんなところ?行ってみたいなぁ」
「〇〇さんが君に会ってみたいって言ってたよ」
「ホントですかー!嬉しいー!」
ちょっとした会話や誰かとの出逢いから、
何かが大きく育っていくことがある。
「人は城なり・・・」
言葉は前から知っていた。
でも、ようやく実感をもって理解できるようになった。
人を大切にするとは、
自分を大切にすることでもあるのだろう。
今、あなたがこの文章を読んでくださること。
きっとだれかが読んでくれること。
画面の先に人がいると信じられること。
「人は希望なり」
おかげで今日も立ち上がれた。
PS.いわゆるお金をかけた宣伝広告を行っていない、拙書『強さの磨き方』、弱者の方法でどこまで行けるか、の実験でもあります。
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