水面下の真実
あるとき、ふと気がついた。
共に走っていて気持ちのいい人、一緒に何かやっていて心地よい人たちは例外なく
「おかげ」
という言葉を使う。
今、この関係があること。
今、この場があること。
今、この創造があること。
今を成立させているバックグラウンドへの意識や想像、そして他者への感謝があるのだろう。
そういう人たちの発する言葉、表情、パフォーマンスは、なんというのだろう、薄っぺらくない。
上っ面ではなく、
水面下にある、思慮、想像、葛藤、試行といったものを経た深みのようなものを感じることがある。
そういうのに出逢えた瞬間、静かに深い感動を覚える。いわゆる「心に届く」という状態なのだろう。
「おかげ」を手放した瞬間、その場に落っことすのは「心」かも知れない。
そうならないように、
目に見えるものを見たときには、目には見えない水面下を無視してはいけないよ、
と自分によーく言って聞かせたい。
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