「セルゲイ・チョーバン 建築ドローイング展」
18.06.23(Sat.)
「セルゲイ・チョーバン 建築ドローイング展」
@東京アートミュージアム
ロシア人建築家であるセルゲイ・チョーバンのドローイング展。この展覧会を知るまで全く存じ上げなかったのですが、ドローイング力がとても魅力的。
(写真はネットに落ちてたやつですが、展示にもありました)
執拗に人間の頭部をモチーフにした作品や、パンテオンや古典主義的な建築をモチーフにした作品が多い。ヒエロニムス・ボスのドローイングに出てくる生物をモチーフにした作品もあったりと、極めて具体的な引用をしている。
ロシア・アヴァンギャルドの抽象性よりは、以降のソビエトパレスコンペ案のレーニンモニュメントのような具象性に対して、あえて挑戦しているような感覚がある。
ロシア出身という背景に対して、30代からドイツに移って活動をしているという経歴が、ドローイングに融合した形で存在しているのかもしれない。
ただ、あくまで良くも悪くも<空想>の建築であって、そこに現在的な可能性を感じることは無かった。
彼の実作建築と見比べることで、なにかまた見えてくるのかもしれない。
1991年神奈川県横浜市生まれ.建築家.ウミネコアーキ代表/ wataridori./つばめ舎建築設計パートナー/SIT赤堀忍研卒業→SIT西沢大良研修了