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【ボリンジャーバンド③】バンドウォークを使ったトレード戦略

前々回で標準偏差

前回ではバンドワイズと%bチャートについて解説しました。

今回は、いよいよボリンジャーバンドのトレード戦略について解説します。

相場を大まかに

トレンドを上昇・もみあい・下降の3種類
バンド幅を拡大・横ばい・縮小の3種類

の3×3=9つのパターンに分けます。

注目すべきは1と7です。

価格は動くか動かないかなので、実質的にはバンドウォークと呼ばれるところがトレードにおいて取るべきポイントです。

価格がもみあう場合、バンド幅は横ばいのことが多いのでパターン5

その後、バンド幅が拡大しながらバンド上限に沿うように上昇するパターン1が大きく値幅を取れるところ。

ピンクの丸で囲った部分が安定上昇期。

バンド幅が横ばいながらも、バンド下限に沿う状態はパターン8

これは安定下降期。

次に具体的な仕掛けポイントについて見ていきます。

ボリンジャーバンドと%bには以下のような関係があります。

%bの定義をおさらいすると

ボリンジャーバンドを使った仕掛けと手仕舞いについて

買いサイン
・価格が+2σを上抜け
・バンド幅が縮小→拡大

手仕舞い
・バンド幅が縮小
・ミッドバンドを下抜け

売りサインはその逆

ボリンジャーバンドを見るだけでも、価格が+2σを上抜けしたことなどは分かりますが、より正確に分析するためには%bが必要です。

先ほどの買いサインと売り手仕舞いを%bで言い換えることもできます。

価格が+2σを上抜け=%bが100%を上抜け
ミッドバンドを下抜け=%bが50%を下抜け

また、上の画像のピンクの丸の部分を見ると、単に20日移動平均線より価格が上にある時or下にある時の状況のようにも見えます。

しかし、バンドワイズチャートを使うことで、もみあい放たれが分かるのです。

先ほども登場したトレンド3種類×バンド幅3種類で相場を9パターンに分けた図。

もみあいながらバンド幅が拡大するパターン4は、言い換えると高値と安値をともに更新しながら値動きが大きくなる状態。

このケースは基本的に長く続くことはなく、トレンド相場に移行するため、あまり考える必要がありません。

最も重要なタイミングは、価格がもみ合っていてバンド幅が縮小しているところから拡大する

6→1あるいは6→7

のところです。バンド幅の上限あるいは下限に沿って価格が動くことを「バンドウォーク」と言います。

水色の四角の価格がもみあっていてバンド幅が縮小しているところから、価格が+2σを上抜けしバンド幅が拡大している一番左のピンクの丸はパターン6→パターン1の典型例です。

単にバンド上限or下限に沿えばいいのではなく、安定的に沿っているのが重要。ここがしっかりと値幅をとるべきポイントです。

安定的に沿う状態とは、

上昇なら価格が+1σ〜+2σの間を推移
下降なら価格が−1σ〜−2σの間を推移

%bで表すなら

上昇なら価格が75%〜100%の間を推移
下降なら価格が25%〜0%の間を推移

%bを見るだけでも、安定上昇or安定下降しているかどうかが分かるのです。

価格がもみあう時は、ミッドバンドを行ったり来たりするので、%bが50%付近を推移します。


【ボリンジャーバンドまとめ】
ボリンジャーバンドは、移動平均線とストキャスティクスを組み合わせて、ボラティリティの視点を加えた指標。

・ミッドバンド(20日移動平均線)で中期のトレンドの方向性
・バンドワイズでボラティリティ
・%bチャートで相対的価格の高さ

が分かる。

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