たくや@FXトレーダー

FX歴6年。国立大学数学科出身者が教えるテクニカル分析の正しい考え方&使い方。…

たくや@FXトレーダー

FX歴6年。国立大学数学科出身者が教えるテクニカル分析の正しい考え方&使い方。個人投資家に向けて、トレード技術向上のための情報発信中。 MT4で使えるオリジナルサインツール販売中→https://www.gogojungle.co.jp/users/670080

最近の記事

ダイバージェンスについて

ダイバージェンスに関する問題 「価格の動きとオシレーターの動きが逆行することをダイバージェンスという。トレンド転換を予測するのに、より適した指標は次のうちどれか?」 ①RSI ②MACD ③ストキャスティクス チャート分析で割と人気があるイメージのダイバージェンス。 しかし、動きが逆行することがトレンド転換に繋がる理由をきちんと説明できるでしょうか? 今回の問題は、この3つの指標の計算式の違いを理解していれば、答えられる問題です。 解答 ②MACD 解説 ・ダイバ

    • 複利運用の落とし穴

      複利運用に関する問題? ある商品を買おうとしています。 店A:40%ポイント還元 店B:3割現金値引き どちらがお得でしょうか? 一見、相場とは関係なさそうな問題。この記事では、複利運用と複利的運用の違いについて解説します。 かのアインシュタインも複利は「人類最大の発明」と言いました。 その威力を発揮するためには、あることに気をつけなければいけないのです。 解答 3割現金値引きの方がお得。 解説 まずは問題の解説をして、そこから複利の話に繋げていきます。 店

      • 【FX】勝てるトレードルールの作り方、教えます

        トレードで勝つためには、「ルールを守るのが大事です」とよく言われますが、そのルールの作り方が分からなければ守りようがないです。 トレードで勝つための要素は ・資金管理 【資金管理】ユニットという考え方 ・リスク管理 ATRでリスク管理をしよう! ・エッジのあるトレードルール トレードで損小利大を実現する方法 過去の記事でテクニカル分析の正しい見方・考え方について解説してきました。 そこで言及していないのは取引する銘柄についてです。 タートルズのユニットという考え方があ

        • トレードで損小利大を実現する方法

          トレードで勝つためには、損小利大が重要とよく言われます。 しかし、損小利大を実現するには、どうしたらいいのかを具体的にアドバイスしている記事をほとんど見たことがありません。 チャートを使って解説する動画などでは、直近の安値にラインを引いて、目標とする利確ラインにも線を引いて、リスクリワード1:2ですね。とかその程度。 この記事では、論理的にきちんと損小利大を実現する方法をお伝えします。 損小利大は言い換えれば、リスクリワードが高いこと。なので、利が同じなら、損失を減ら

        ダイバージェンスについて

          【破産の確率】あなたのトレードルールは大丈夫?

          前回の記事で、トレードで利益を残すために必要な考え方を解説しました。 しかし、プロフィットファクターが1を超えるだけでは、勝つためのトレードルールとしては足りないのです。 1回の損失の許容率を考える必要があります。 ヨビノリの動画がとても参考になります。 バルサラの破産確率の表が有名ですが、損失許容率が書かれていない場合、意味が変わってしまいます。 1992年にナウザー・バルサラが出版した『Money Management Strategies for Future

          【破産の確率】あなたのトレードルールは大丈夫?

          【トレード】勝率・RR・PFとは?

          リスクリワードに関する問題 「勝率40%の手法で、利益を残すために必要なリスクリワードはいくつ以上か?また、勝率重視だとリスクリワードが低くなるのはなぜか理由を述べよ。」 「高勝率な手法!」「勝率80%超えのトレード!」など、勝率に関しての本やコンテンツは溢れていますが、「リスクリワード2以上の手法」などは聞いたことがありません。 トレードで勝つためには何が必要かということを、ほとんどのトレーダーは理解していないと思います。 理解していないから、正しい投資行動ができず、

          【トレード】勝率・RR・PFとは?

          【相場】損切りラインは、どこに置くべきか?

          マネーマネジメントに関する問題 「トレードにおいて、なぜ損切りが重要か。また、資金管理・リスク管理とは何か、端的に答えなさい。」 売買タイミングをはかることに熱心なトレーダーはたくさんいても、資金の守り方に関しては、あまり考えていない人も多いのではないでしょうか。 「トレードは損切りが大事です」とは良く言われるものの、なぜ重要なのかをきちんと説明している記事をほとんど見たことがありません。レバレッジをかけすぎないようにしましょう、とかその程度です。 トレードルールを守る

          【相場】損切りラインは、どこに置くべきか?

          【資金管理】ユニットという考え方

          トレードをしている、あなたに質問です。 「あなたは今、どれくらいリスクを取っていますか?」 こう聞かれて答えられるでしょうか。 おそらく、ほとんどの人は答えられないと思います。 なんとなく株を買ったり、ドル円を取引しているのではないでしょうか。 そこで、今回の記事では、株・FX・仮想通貨など、あらゆる金融商品を同じ仕組みで取引できる考え方を紹介します。 伝説の投資家集団タートルズが使っていた資金管理の手法としてユニットという考え方があります。 1日で自分の投資用

          【資金管理】ユニットという考え方

          ATRでリスク管理をしよう!

          ATRに関する問題 「TR(True Range)とは、1日の最大の値動きことですが、当日の高値と安値の差を見るだけでは不十分です。なぜか説明しなさい。」 トレードをするにしても、自分の取引する銘柄が1日にどれくらい動くのか(ボラティリティ)を把握していなければ、リスク管理ができません。 これを機にATRを知って、リスク管理ができるようになりましょう。 解答 「窓が開く場合を考える必要があるから」 解説 1日でどれくらい損をする可能性があるかを知るためにもリスク管理

          ATRでリスク管理をしよう!

          誤解だらけの一目均衡表

          MT4の一目均衡表のデフォルト設定には誤りがあります。どこでしょうか? この事実を初めて知った時、衝撃でした。 まさかチャートシステムが間違えているとは思わなかったからです。 一目均衡表の計算式 ・転換線=(過去9日間の最高値+最安値)÷2 ・基準線=(過去26日間の最高値+最安値)÷2 ・先行スパン1=(転換線+基準線)÷2を26日将来に描画 ・先行スパン2=(過去52日間の最高値+最安値)÷2を26日将来に描画 ・遅行スパン=当日の終値を26日過去に描画 MT4

          誤解だらけの一目均衡表

          RSIの正しい使い方

          前回の記事で、RSIの問題点について解説しました。 今回は、RSIの正しい使い方について解説します。 Relative Strength Indexの略で、日本語では「相対力指数」と呼ばれます。 買いと売りのどちらの勢力が強いかを表す指標です。 買いの勢いを数値で表そうと思った時に、単純に上昇した日数を数えたのがサイコロジカルライン。 10日間の内、前日比で9日上昇した日があれば90%となります。 しかし、例えば、9日間10円づつ上昇し、10日目に90円下げるケー

          RSIの問題点

          RSIに関する問題 「下図のような9日間同じ幅で上昇し、10日目に全戻しした場合、それぞれのテクニカル指標の値はいくらになるか答えよ(10日目の値※計算期間は10日)」 ①サイコロジカルライン ②RSI ③ストキャスティクス 問題の数値を具体例を使うと、 1日目から9日目までは10円づつ上昇し、10日目には90円下落したような状況。 ストキャスティクスは%Kの値を求めましょう。 ひげは無いものとします。 この問題の意図としては、それぞれのオシレーター系の指標の違

          【ボリンジャーバンド③】バンドウォークを使ったトレード戦略

          前々回で標準偏差 前回ではバンドワイズと%bチャートについて解説しました。 今回は、いよいよボリンジャーバンドのトレード戦略について解説します。 相場を大まかに トレンドを上昇・もみあい・下降の3種類 バンド幅を拡大・横ばい・縮小の3種類 の3×3=9つのパターンに分けます。 注目すべきは1と7です。 価格は動くか動かないかなので、実質的にはバンドウォークと呼ばれるところがトレードにおいて取るべきポイントです。 価格がもみあう場合、バンド幅は横ばいのことが多い

          【ボリンジャーバンド③】バンドウォークを使ったトレード戦略

          【ボリンジャーバンド②】意外と知られていないバンドワイズと%bチャート

          前回の記事では標準偏差について解説しました。 今回は、あまり知られていない%bチャートとバンドワイズ(BandWidth)チャートについて解説します。 ボリンジャーバンドに含まれる情報は ・トレンドの方向性 ・ボラティリティ ・相対的価格の高さ この3つです。 ボリンジャーバンドを見るだけでも、この3つの情報は分かるのですが、より正確に分析するためには、 ボラティリティ→バンドワイズチャート 相対的価格の高さ→%bチャート が必要になってきます。ぜひ、この機会に

          【ボリンジャーバンド②】意外と知られていないバンドワイズと%bチャート

          【ボリンジャーバンド①】標準偏差について

          標準偏差に関する問題 「ボリンジャーバンドにおいて、統計的に-2σ~+2σの間に価格が存在する確率が95.5%という説明がある。だが、これは間違い。なぜか簡潔に説明せよ。」 ボリンジャーバンドを開発したジョン・ボリンジャーさんが著書の中で、「バンド上限(+2σの位置)を超えても、それが売りシグナルではないし、バンド下限(-2σの位置)を割り込んでも、それが買いシグナルというわけではない」と、はっきり言っている。 にも関わらず、間違った売買シグナルが日本では広がっています

          【ボリンジャーバンド①】標準偏差について

          ストキャスティクスは順張りでも使える!

          前々回では、ストキャスの定義、世間一般で言われる売買サインの誤りについて。 前回では、ストキャス3本の線について解説しました。 いよいよ、ストキャスを使ったトレード戦略について話していきます。 %Kは期間26日 %Dは9日平均を使います。 26日、9日は一目均衡表やMACDでも使われる数値です。 【逆張りで使う場合】 %Kが20%を上抜けしたのを確認し、%Dが20%を上抜けしたら買い。 %Kが80%を下抜けしたのを確認し、%Dが80%を下抜けしたら売り。 【順張

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