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【相場】損切りラインは、どこに置くべきか?


マネーマネジメントに関する問題
「トレードにおいて、なぜ損切りが重要か。また、資金管理・リスク管理とは何か、端的に答えなさい。」


売買タイミングをはかることに熱心なトレーダーはたくさんいても、資金の守り方に関しては、あまり考えていない人も多いのではないでしょうか。

「トレードは損切りが大事です」とは良く言われるものの、なぜ重要なのかをきちんと説明している記事をほとんど見たことがありません。レバレッジをかけすぎないようにしましょう、とかその程度です。

トレードルールを守るのが大事ともよく言われますが、なぜ損切りが重要なのかを理解してなくては、トレードルールを守るどころか、ルールそのものを作ることが出来ません。

損切りの正しい設定方法を知り、安定的な勝ち組トレーダーを目指しましょう!


解答
・資金を破産させないため
・資金管理→ポジションサイズの調整
・リスク管理→損切り幅の設定


解説

損切りが重要なのは、言うまでもなく、資金を破産させないためです。

トレードは価格変動を利用したお金の奪い合いですから、お金がなくなってしまってはゲームに参加できません。

ポーカーで例えるならチップを大きく減らしてしまうような状態。

どんなに高勝率な手法でも、資金が破産してしまっては意味がありません。

しかし、資金を減らさないようにと、損切り幅を短くしすぎると、方向が合っていても、ちょっとした動きで損切りになってしまいます。

また、リスクを抑えたいからと、ポジションサイズやレバレッジを低くしすぎて、リターンが小さければ、これもやる意味がなくなってしまいます。

(例えば、インデックス投資で年利7%なのに、頑張ってトレードしても年利3%の場合)

価格は一直線に動くのではなく、波打ちながら上昇と下降を繰り返します。

このウェイブの幅をノイズと言います。

トレンドが続く限りは、ポジションがノイズで切らされないようにしたい。

しかし、トレンドが転換した場合、いち早く決済したい。

なので、ノイズの外側に損切りラインを設定するのが良いということになります。

【損切り幅の設定の考え方】
①トレンドの読みが合っている時に、一時的な逆方向の動きで損切りにならないようにする(損切り幅を狭くしすぎない)
②トレンドが終了したら、いち早く決済(損切り幅を広くしすぎない)

タートルズがいろいろな銘柄のノイズを調べた結果、2ATR以下であることを発見。

ATRに関しては、前々回の記事を参照してください↓

考え方としては、1日の平均的な値動きの2倍逆方向に動いた場合、それはノイズとは言えないということ。

タートルズの損切りライン
・買った時、買値ー2ATR
・売った時、売値+2ATR

2ATR逆方向に動いたら損切りするというのがタートルズの基本的水準。

1ユニットに対する1ATRの損失は1%です。

2ATRの損切りは投資用資金の2%の損失で抑えることになります。

ユニットに関しては前回の記事を参照してください↓

損切りにおいて重要な考え方は、

・トレンドが継続している時は、一時的なノイズに引っかからないようにする
・トレンドが終了した時はすぐ手仕舞う

この2つの基本方針。

銘柄や時間軸によってノイズ幅は違うので、自分で調べてみることが大事です。

損切り幅を自分で設定するのは難しいため、まずはタートルズの考え方を参考にして、自分に合ったトレードルールを作れるようになることを目指しましょう!


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