子どもたちに伝えたい【偉人たちの失敗からの成功哲学】
失敗は成功のもと。
この言葉は自分の格言にしているくらい好きです。
実際に浪人時代に英単語を覚えるのがほんとに嫌いだった自分が、行きたい大学に合格したとき。失敗から成功したと思えた瞬間は今でも財産になっています。
ただ、失敗、挫折は起きたときは正直辛いし、できれば避けて通りたいもの。
今、巷にある自己啓発書やビジネス書が売れているのは成功した方々の考え方、体験談が書かれており、成功哲学を手にしたいからというのもあるでしょう。実際に、僕もそう思って購入するときもあります。笑
また歴史上の人物たちと聞くと、やはり世界に名を残しているのでスゴイと思いがちです。子どもたちとしても自分も出来る限り失敗せず偉人のように成功したい、頑張って夢を叶えたいと考えるのはあるはずです。
それでも勘違いしてはいけないのは、その偉人たちも失敗、挫折はしているということ。
大事なのはその失敗からどう復活して人生にどう影響を与えたのか。その失敗からの成功哲学を学びたく本書を手にとりました。
https://www.amazon.co.jp/失敗図鑑-すごい人ほどダメだった-大野-正人/dp/4866510595
【失敗図鑑 すごい人ほどダメだった!】 大野正人著
歴史の偉人たちの失敗談を面白く書かれている【失敗図鑑】という本です。
10歳くらいの小学生でも読める内容の本ですが、なんと大人の自分にもビンビンささりました。笑
わかりやすい言葉とユーモアな内容でここまで響くとは。。今回はその中で特に学んだエピソードをいくつか紹介します。
①ココシャネル
シャネルといえば有名ブランド。
デザイナーとして有名なココシャネルは元歌い手の経験もあったそうです。
香水や帽子などデザインし、自分の名前からつけたCHANELは、人気のブランドになりました。
しかし、戦争によって、国民は戦闘服を善しとする風潮に変わり、お洒落なファッションに見向きもしなくなります。ココシャネルが企てたファッションショーも大失敗に終わり戦争に全て奪われてしまうのです。
ただその苦境から70才のシャネルが考えたのは、活動の拠点をフランスからアメリカに変えること。アメリカは女性が自由に働くことがブームだったため、女性がいきいきする服を提供したいというココシャネルの思いとマッチし、アメリカでシャネルブランドが有名になります。
尊敬するのは、今までやってきたことは続けながらも自分が商売をするにあたって戦う戦場を変えようと決意した発想の転換力です。自分がしたことが認められないときは周りに目を向けて自分の世界を広げていこうと感じられる成功哲学でした。
②二宮尊徳
二宮尊徳といえば、この像でおなじみ!
またの名を二宮金次郎。今は学校においているかわかりませんが、知らない人は殆どいないでしょう。
ただ、金次郎のイメージといえば、
薪を背負って勉強するくらい勤勉で真面目。
子供界の鏡!
と思っていたので、大きな失敗をしているあまり印象はありませんよね。また、銅像はあまりに有名ですが金次郎自体がどんな仕事をしていたか知らない人もいるんじゃないでしょうか。
金次郎は農政家、思想家いわゆる貧しい農村を復興させる仕事をしていました。
村を立て直そう!という決断のもと武士に復興するまで税金を安くしてほしいとお願いをする金次郎ですが、武士からは反対されてしまいます。復興が進まず武士からの反対を食らった金次郎はなんと村を逃げ出し、断食修行に出たとのことです。
そこで金次郎は、自分の考えを改めることで反発する武士に対しても悪や敵と思わなくなり、一生懸命話し合いながら向き合っていこうと決めました。
結果、復興は成功!金次郎に救われた村は600以上と言われています。
このエピソードを見て思い浮かんだのは、
【逃げるは恥だが役に立つ】というフレーズ。
。。。笑
現実で辛いこと、逃げたくなることがあったときに一度心を落ち着かせる機会をとり、二度と逃げないためにどうすればいいかを考えて行動する必要があると受け止めることができます。
③カーネルサンダース
ご存知ケンタッキーフライドチキンの創業者。
カーネルがケンタッキーを創業したのは晩年とは知っていたのですが、意外なのはガソリンスタンドの店長だったこと。。
ガソリンスタンドに食事するスペースを設けたときに作ったのが、自家製のフライドチキンだったそうです。そのおかげでガソリンスタンドは大繁盛!
と思いきや、近くの高速道路ができたことによりガソリンスタンドの需要が減ってしまい、ついには廃業。。
カーネルは65歳で最大のピンチを迎えたわけです。ただ、そのときチャンスに変えたのが【他の店にもフライドチキンをおいて、売れた分のお金を貰おう】という発想。そこからフライドチキンの営業商売が始まったのです。
カーネルは幼少期から、アルバイトのクビ、不登校、無一文時代、半年の入院生活など様々な苦境を経験しています。
その人生で学べるのは失敗しても何度も立ち上がること、そしてガソリンスタンドで販売したフライドチキンのように自分の武器を磨いて売り込むこと。
今の仕事や勉強を一生懸命取り組むことで強みを発見し、さらに成長した自分をつくることができるのです。
他にも有名な偉人が沢山でてきますが、この本の最後には読書である子どもたちにむけての道徳がメッセージとして書かれています。
【お父さん、お母さんも1人の人間なので時には怒りすぎるという失敗もします。ただ、怒りすぎるのは自分のことが大好きだからこそ心配をしているから。お互いの失敗を許しながら、楽しい時間を過ごし、お互いに成長していくのです。】
僕には子どもはいませんが、思わず涙が出そうになりました。笑
お父さんお母さんが伝えたいことが詰まっていて、1人でも多くの子どもたちに読まれてほしい児童書だと思います。また偉人から学べることは他にも沢山あるはずなので、自分自身も教養を深めて、【本を沢山読んで、チャレンジして、失敗する。そこから自分で考えて動く】を繰り返せるようにしようと思います。失敗から学ぶこと。それこそが成功への第一歩と信じて。
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