見出し画像

絶対に役に立つシリコンバレーエンジニアの助言

今回、紹介する本は『シリコンバレー発 スキルの掛け算で年収が増える 複業の思考法』です。

本書の著者である酒井潤さんは、もしかするとエンジニア業界では知っている人は多いと思います。

酒井さんは、学生時代サッカー一筋でエンジニアになることなど微塵も考えておらず、大学時代の怪我をきっかけにサッカー人生を諦めることにしました。

そのあとの決断で、大学院でプログラミングを学びエンジニアの道にすすんでいきました。

酒井さんいわく、勉強もせずにしかも文系である自分がシリコンバレーでエンジニアになれたのだから挑戦すれば出来ない事はないと、現在一歩踏み出せずにいる人にとっては勇気を貰える一冊になっていると思います。

今回は、私が最も印象に残ったリアルなシリコンバレーでの働き方やマインドセットなどに焦点を当てて解説していきます。

生きていく上で必要なことは時流の波に乗る

本書で酒井さんは、日本には優秀な人材が多いと言っています。

しかし、なぜか同じエンジニアなのにアメリカのエンジニアの方が高く評価されます。アメリカ人のエンジニアでもプログラムを書くのが上手くない人もいるようですが、日本の優秀なエンジニアの倍以上の給与が支払われるようです。

なぜでしょうか??

それは、働いている場所がシリコンバレーで、GAFA(Amazonは違いますが)や酒井さんの職場であるSplunkこれらの企業は平均年収が高いことで知られています。

ちなみに、Googleの平均年収は19万ドル(1900万円)で、さらに給与と別に毎年約10万ドル分の株式がもらえるようです。

酒井さんは、なぜGoogleの社員がここまで高待遇なのか以下のように言っています。

Googleで働く社員が特別優秀だから、これだけの高所得が得られるわけではありません。優秀な方ももちろん多いですが、そうでない人もいます。シリコンバレーで働く人たちは総じて給与が高いのです。

現在、日本でエンジニアをしている方で、技術力に自身のある方は、ぜひ広い視野で挑戦してみるのもありではないでしょうか?

優秀なエンジニアは自分が今よりもっと活躍できる場所へ転職を繰り返します。同じ会社で技術を極めるのではなく、条件面だけでなく、会社の格や人材のレベルが高い環境に自分を持っていくことで、スキルを向上します。

シリコンバレーエンジニアはとにかく愛社精神がない?

酒井さんいわく、シリコンバレーで働くエンジニアは愛社精神が無いようです。

ここ最近日本でも、人材の流動性が上がってきました。しかしアメリカに比べるとまだまだ一つの会社に就職して、そこで長く働くと思っている中年サラリーマンも多いのではないでしょうか?

しかしシリコンバレーでは、愛社精神よりも自分にとって成長できる環境や、優秀な人材、優秀なマネジャーと仕事をすることに重きを置くのです。

会社のためというよりも自分が豊かになるためや、成長のために働いているのです。

酒井さんは以下のように言います。

Googleでいったん働いたら、その後ベンチャー企業や、有望なスタートアップへの転職が簡単になるから、自分の実力がトップレベルだと証明するためにGoogleに入社するのです。

仕事はとにかくスピード重視

シリコンバレーでは、常に莫大な資本が流れています。

そこで1日でも早く投資した資本を回収すべく、ビジネスモデルや技術の真似(パクリ)、盗むことが日常茶飯事です

彼らは、他社のやり方を真似ることにまったく罪悪感はありません。

投資資金の回収や自分たちの会社の成長のためなら真似ることに躊躇はしません。

酒井さんは以下のように言っています。

配車アプリのUberの後発のLyftは似たような配車サービスを提供していますが、シリコンバレーのユーザーは両者を比較して安価な方を利用します。
そのため有名無名は関係なく、後発でも十分に対抗できる。
そこで競争が生まれれば消費者にとっても利益になります。

スピード重視は、これだけではありません。

ソフトウェアなどの発売前のバグについても、我々日本人とは少し考え方が違います。

アメリカではバグがある状態で製品を出し、それを売って回収したお金でバグを修正しながら、開発を進めていくのが普通です。もし競合他社が優れた機能の開発を進めたら、それまで開発していたものをやめてでも、すぐに真似をする。徹底的にスピードを重視しているのです。

今後、上場(IPO)する会社で働く

シリコンバレーには、ジョブホッパーという人たちがいます。

ジョブホッパーとは、IPOしそうな企業の情報を入手しては、我先にとその企業に転職を試みる人たちです。

その理由は簡単で、大金を手にすることができるからです。

実際にFace bookが上場する前にはGoogleから優秀なエンジニアがFace bookに大量に流れたようです。

実際に酒井さんもSplunkに入社して1週間後に、会社が上場したようです。酒井さんは新入社員のためストックオプションはそれほどもらえなかったようですが、5年ほどSplunkで働いていた社員は5億円くらいもらっていたようです。

以下は酒井さんがリアルに経験された上場前後の社員同士の会話です。

ランチタイムの会話もBMWを買ったとか、世界一周旅行するとか、レストランの2軒目を購入したとか、スケールの大きな話がよく出ました。急にタクシー通勤を始める社員もいました。懐が潤うと心に余裕ができるのか、社員同士の言い争いもなくなりました。

最後に

皆さんはアメリカで働いてみたいと思いますか?

様々な意見、賛否あると思いますが、気になる方は酒井さんのように情報収集して不安要素を取り除き、複数の選択を残しておいて柔軟に対応していきましょう

本書では、もっと具体的に酒井さん自身がアメリカに渡ったのか、酒井さんと似たような経験をお持ちの友人の話など具体例が満載です。

ぜひアメリカで働いてみたい人や、アメリカ以外の海外で働いてみたい人は読んでみてください。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?