見出し画像

朝渋のリニューアルで意識した6つのこと

前回のnoteでも少し書いたのですが、現在僕は朝活コミュニティ #朝渋 の運営に関わらせてもらっています。

本業の #TABIPPO でたくさんコミュニティ運営をやっていたり、最近はコミュニティマネージャーの育成講座を運営したりしていました。

そんな中で、もともとはいち参加者として関わっていた朝渋のみなさんからお声掛け頂き、10月から新しくリニューアルした朝渋の「キャンパスコース」の立ち上げ運営に関わらせて頂くことになりました。

今回のnoteでは、外部から「複業コミュマネ」のような形でコミュニティのリニューアルに関わらせて頂いた僕の視点から、現状の課題をどのように捉えて、何を意識してどう設計をしたのか?という点について「リニューアルに際して意識した5つのこと」というテーマで書きたいなと思います。

朝渋に参加している方にとっては、運営の意図や施策の背景などを理解して頂けるとよりコミュニティの活動が楽しめると思いますし、朝渋に関係のない方もコミュニティ運営のヒントになればいいなと思います。

①中央集権→自律分散

まずいちばん大きな変化は、Slackを導入したことです。

もともとFacebookグループでのコミュニティ運用をしていたのですが、Facebookグループだと1→Nのコミュニケーションになります。するとどれだけ意識していようが構造的に主催→参加者たちという一方向のやりとりしか生まれず、どうしても中央集権的なコミュニティになってしまいます。

朝渋の想いとしてはもっと自律分散的なコミュニティにしてひとりひとりの主体性双方向的なコミュニケーションをつくりたい、とのことだったので、であればと思い切ってSlackに移行しました(これはおそらく結構な勇気のいる決断だったと思うのですが、代表の5時こーじさんが腹をくくって思い切って舵取りしてくれたのが大きい)。

結果として、これまでよりもコミュニケーションの量がわかりやすく増え、さらに構造としても1→Nから、1⇔1N⇔Nの双方向のやりとりに一気にシフトしたように思います。

②管理や把握を諦める

ここまででお分かりかと思いますが、自律分散的なコミュニティになるとコミュニケーション量や流れる情報量が一気に増え、運営では管理や把握がすごく効きづらくなります。

これまでは1→Nベースで管理しやすかったので一つ一つの取り組みや状況をかなり正確に運営メンバーが把握していたのですが、勝手な動きが増えるともう把握はかなりきついです。

ここで選択肢は2つあって、

①ルールを決めてその中で動いてもらうことにより状況を把握しやすくする
②そもそも管理や把握はできないものだと諦めて勝手な動きをどんどん促す

です。

これは結構運営の中でも議論があって意見も分かれたのですが、結果的に

「②管理や把握を諦める」

の方向で現行では着地しています。これができるのは実はすごいことだと思っていて、

・勝手に動いても大丈夫と信頼できる参加者のリテラシーの高さ
・運営が管理/介入しなくても何かが動き出すようなアクティブさ
・これまで握っていた情報を放棄する運営の勇気

このあたりが揃っているからこその方針で、これは朝渋のコミュニティとしてのポテンシャルだなと。

これまでは何かをやるときにはルールや決め事を考えてから展開していたのですが、今は「まあ一旦自由にやってもらって、何か問題が起きてから改めてルールを考えようよ」と会話がかなり口癖のように飛び交っています。

運営が決めたルールや決まりでやるよりも、当事者たちがやりやすいように自分でルールを作ってなにか困りごとがあったら自分たちで最適化する、といった自浄作用に任せる。

これがベースにあると、いざ運営の介入が必要になるような問題が出たときに、スピード感持ってそこに対処する余裕が常に持てるかなと思います。

③情報を見える化する

自律分散やフラットな関係を作る上で欠かせないのが情報のマネジメントです。情報格差は権力格差と言うように(ピラミッド組織では上流の役職ほど重要な情報にアクセスできますよね)、持っている情報量や情報にアクセスできる権限の差で自然とヒエラルキー構造が生まれます。

仕事ではなくプライベートなコミュニティなので、持っている情報量はその人の参加意欲や活動頻度などによって差があって全く問題ないのですが自律分散でフラットな関係を作る上では「いざ情報が欲しいとなったときにいつでもだれでもアクセスできる状態」は最低限整えておく必要があります。

そのため、どこに何の情報が集まるかの丁寧な説明や、Slackチャンネルの命名規則、メンバーのプロフィール情報など細かい部分を整えて「情報のアクセシビリティ」を整備しました。これまでよりは自分で得たい情報を取りにいけるようになっているはずです。※改善点はどんどんフィードバック下さい!

④仲間を集めて役割をわたす

これを全て僕がやったかというと全くそうではなく、他にも運営に関わってもらえそうな仲間を集め、各セクション毎に担当を決めて役割と権限を持ってもらいました。(むしろ僕はなにもやっていない)

まずは「運営チーム」という小さなコミュニティを自律分散型で運営しようと思ったのです。これによってこれまでは主催の2名だけが持っていた役割と権限が一気に9人に分散しました。

結果的に、各役割ごとにスピーディに意思決定が行われ、(多少は負担があると思いますが)ほどよい責任感と当事者意識の中で、運営メンバーひとりひとりのロイヤリティも高まっているのではと感じています。何より僕自身がそうなってます。

⑤コミュニティ内でのプレゼンスを高める

朝渋では代表の5時こーじさんの存在感が圧倒的でそれが良さでもあったのですが、

自律分散型にしようという方針と「奥さんが同じ会社の社長なのに産休に入って会社経営も育児もサポートしないといけない!朝渋もリニューアルかよ!マジ卍」という状況もあり、もう少し彼にかかる負担を減らせないかな?と考えました。

そこで僕を含め運営サポートメンバーのコミュニティ内での露出を高め認知を広げ、発言を増やすことを意識してやっています。実は僕を含めサポートメンバーの多くが1年以内に加入したメンバーで「まだ慣れたばっかりなのにでしゃばるのちょっと気が引けるな・・・」と心の中では思っているはずですが、そこは「朝渋のみなさんだったら暖かく受け入れてくれるしフォローアップも最強でしょ」という勝手な信頼感の元で動かせて頂いています。

(個人的には色んな人に覚えてもらえるし、それによってまた別の新しい機会も生まれそうなのでどんどん露出したいですモーニング誘われたい)

⑥主催の役割を明確化する

朝渋の主催はモニラボという会社なのですが、5時こーじさん含め2名の社員が担当をしています。

管理を放棄し権限を手放し、運営メンバーのプレゼンスが高まる中で、精神的にも工数的にも少しの余裕が生まれてきたはず。その中で主催として本当に取り組むべき領域や持つべき役割を明確にしようという話もしています。

例えば代表としてのメッセージング。これは1→Nの一方向でのコミュニケーションです。コミュニティのビジョンやクレドを決めたり、それを参加者に伝えたりという部分においてはやはり強さが大切です。

他にも、これまで時間が割けていなかった1⇔1でのコミュニケーションにも一緒に参加してもらったり(実は5時こーじとサシで話したことある人めちゃ少ないらしいのでw)、毎日ひとことSlackに投稿してもらったりなどです。あとは事業としてもコミュニティを大きくする必要があるので、そこの戦略などもですね。

そして主催がわざわざやらなくていいことは運営メンバーの役割にしたり、参加者の主体性や自浄作用に委ねる形でそこは勇気を持って任せてもらってます。

まとめ

改めてまとめると、

①中央集権→自律分散
②管理や把握を諦める
③情報を見える化する
④仲間を集めて役割をわたす
⑤コミュニティ内でのプレゼンスを高める
⑥主催の役割を明確化する

こちらが朝渋のリニューアルにおいて意識したことになります。

言うまでもありませんがこの形が正解というわけでもなく、コミュニティの形には完全に思想が現れます。

例えば運営が圧倒的なコンテンツ力を持っており、講師的なポジションを取り続けられるのであれば1→Nの講義型の構造がいいでしょうし、提供価値がなにかによっても最適なアプローチが変わってきます。そこはコミュニティのオーナーがしっかりと自分の理想を強く持ち、どんな状態にしたいのかを思い描くことが必要。

僕の場合はこういう自立分散でフラットなコミュニティづくりが得意なので、そういうパターンであればオンラインサロンでも会社組織でも色んなエッセンスをお伝えすることはできるかなと思います。もし組織やコミュニティのご相談などあればいつでもお気軽にご連絡下さい〜!

\最後に告知/

#朝渋 は「早起きをして人生を豊かにしよう」という趣旨のコミュニティです。少し複雑なんですが「朝渋KNOCK」「朝渋アカデミーコース」「朝渋キャンパスコース」という3つのプランがあります。どれも参加者募集中です。

僕は短期間プログラムのKNOCKから入って卒業し、そのままキャンパスコースに入っている感じです。KNOCKについてはこんな感じ。

キャンパスコースでは、毎朝おはようおやすみを報告するメッセージグループがあったり、テニスや瞑想など色んな朝活が行われていて、それに参加することができます。

「早起きして朝を楽しむ」というのが大前提になるので、生活リズムを朝型に変えて日常生活を充実させたい人にはぴったりかなと。招待制度で多少の優遇もあるので、もし興味ある人いたらご相談頂ければ詳細お伝えさせて頂きます。そもそも早起きできないみたいな相談もウェルカムです(まず早く寝るのが正解ですw)。

P.S.朝渋メンバーの方へ
今回から毎週ローテーションで運営に関わるメンバーがnoteを投稿しく予定です。これをやる意図としては、運営だけではなくコミュニティに関わる人全員でコミュニティを作っていきたいなということ。そのためには思想や情報の共有が必須だと考えています。なかなか直接会ったり1:1でお話できる機会も限られている中で、こうやって少しずつ頭の中をオープンにしていったり、逆に書いてある内容に対して感想を頂いたりしながら相互理解を深めていければと思います。ガチャガチャでしゃばることが多くなるかと思いますが、これかもよろしくお願いしますっ!🌅

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?