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タイ&ラオスで食って飲んで寝る日々 ⑥旅の終わり

パタヤからバスで2時間ほどで、バンコクのエカマイバスターミナルに到着。
出発した場所とは別のバスターミナルだ。

降りてすぐの場所に、10バーツ(40円ほど)コーヒーの自動販売機があった。
パタヤでも何度か見ていて、気になっていたので買ってみることに。

カップに注がれた少量のコーヒーは、普通のインスタントコーヒーの味だった。可もなく不可もなくという感じ。

ただ、バスターミナルのベンチに座り、安いコーヒーを飲みながら休憩するというのは、心身ともに満たされる時間だった。

10バーツコーヒー、今回のタイ旅でよく見た。

あたりはすでに暗くなっていたので、ひとまず宿に向かうことに。

相変わらず寒いBTSに乗り、ラチャテウィ駅で降りる。そこから歩いてすぐのドミトリーにチェックインした。
最後の宿も2000円ほどだったが、とても清潔で良さそう。

荷物だけ置いて、ナイトバザールに向かう。
何となくパッタイの気分だったので、適当な屋台で注文。安定のウマさだ。

美しい

屋台で相席になった欧米の旅行者と話をしていると、「日本に行ったことあるよ。とにかく一蘭のラーメンが最高!」と言っていた。

確かに一蘭行ったら海外の方多いよな。どういう仕組みで、外国人旅行者の人気を集めているのだろう。

腹も膨れたので、宿に戻り、シャワーを浴びて就寝。


8/18(日)

今日の23:45発の飛行機で帰国だ。
それまではバンコクで満喫しなければ。ノープランだけど、ひとまず街をふらついてみよう。

まずは事前に調べていたカオソーイの店に行くことに。
前回のタイ旅はチェンマイに滞在したので何度もカオソーイを食べていたが、今回は一度も食べていないなぁと、ふと思ったのだ。(カオソーイはタイの北部料理)

さっそくBTSでアリー駅に向かう。
今回のタイ旅は初めてラビットカード(Suicaのようなもの)を買ったが、毎度切符を買わなくていいのでやはり便利だ。

ミシュランを獲得しているお店に到着。

カオソーイを食べる。
うまいことに間違いはないけど、店内が東京のように綺麗すぎて雰囲気は無かった。
東南アジア料理のウマさって、その店の雰囲気もかなり影響しているように思う。

ウマイ!が、東京で食べているみたい

店を出ると、ロティの屋台があった。
今日夜、東京に帰るので、ロティも食べておかなければ。

出来たてのバナナロティを口に入れる。パリッとした生地の中に、とろけたバナナ。甘い練乳の強い甘さ。幸せだ。
明日になるともう食べられないのかぁ。とか考えながらおいしくいただく。

いい景色

割と腹一杯になってきた。少し動こう。

近くにあったバス停で、行き先一覧表のような掲示物を見ていると、チャトチャック市場が近くにあることが判明。
そのままバスに乗車し、行ってみることに。

バスに乗車した瞬間に急発信したので、車内でコケそうになった。何かと楽しいバンコク移動である。

年季の入った車内。安く移動できるので助かる。

チャトチャック市場に到着。
たしか敷地がかなり広大で、相当数の店舗が軒を連ねていることで有名な場所だと記憶している。

確かに店が延々と続いていた。全て見て回るのは無理そうだ。

迷子になりそう

特に欲しいものがあって来た訳ではないので、なんとなく敷地内をふらつく。

シューズショップがあったので中に入って見ていると、良さげなものを発見。
近いうちに日本でスニーカーを買おうと思っていたので、ここで買ってしまうことにした。

私は旅先で、おみやげではなく、普段使いのものをよく買う。パンとか、コーヒーとか、お菓子とか。
誰に渡すでもないけど、日本に帰って買い物に行く手間が少しでも減ったらと思っていて、外出したついでに買っておこうという感覚だ。
今回はスニーカーを買いに行く手間が省けたので良かったと思う。

チャトチャック市場を後にし、再びアリー駅あたりに戻る。
小腹が減ってきたので適当な店に入り、2〜300円あたりの麺料理を食べた。

鶏がらスープっぽくてウマイ

いよいよ夕方となり、旅の終わりが近づいてきた。

あとわずかの時間をどこで過ごそう。なんとなくチャオプラヤ川沿いに行ってみようかな。
バンコクといえば川沿いだと思った。何の根拠もないけれど。

ということでGrabのアプリを開き、適当に川沿いにある建物を目的地に指定して、タクシーで向かってもらった。

すると魚市場みたいなエリアに着いた。
想像していたのは夕日に染まる寺院と川が望めるような、いかにも「バンコク」というスポットだったのだが、これはこれで満足だ。

地元感が溢れていた
川魚かな

バンコクって都会のイメージだけど、こうして少し外れるとローカルスポットはたくさんあるんだろうな。
無理してタイの地方に行かなくても、バンコクでもしっかりローカルなタイを味わえそうだなと感じた。

しかし、せっかくチャオプラヤ川の近くに来ているのだから、最後は川沿いでビールが飲みたい。

Googleマップで近くにレストランがあることが分かったので歩いて向かった。
が、入ったものの、ひとりで行くにはシャレすぎている雰囲気だった。

ひとりで来る場所じゃない

長居するのも何か違うと思ったので、ひとまずビールとカオパットをガーッと胃袋に流し込み店を後にした。

うまい!ごちそうさま!

さぁ、バンコク中心部に戻ろう。

最後にタイティーを飲もうと思い、近くのセブンに向かう。
するとセブン着く直前で、近くにいた犬がワンワン吠えながら追いかけてきた。

私は走って逃げる。

幸いその犬はそれほどしつこくなく、すぐに追いかけるのをやめた。ふーあぶなかった。

海外で犬に噛まれるというのはシャレにならない。焦った焦った。
少し時間が経った後、犬から逃げているみじめな自分の姿がフラッシュバックしてウケてしまった。

小さく見える犬に追いかけられる

無事セブンに到着。タイティーを買い、タクシーの中で飲む。

いよいよ旅が終わるのかぁと、名残惜しくバンコクの街並みを車内から眺めた。
屋台やセブンイレブン、街を歩く人々など、目に映るすべてのものが、どこか感慨深く感じられる。次この景色が見れるのはいつになるだろう。やっぱり、タイは好きだったなぁ。

宿に戻り、預けていた荷物を受け取る。
そしてスワンナプーム空港行きのエアポートリンクに乗るため、歩いてパヤタイ駅へと向かった。

その道中、感情がどうかしてきた。少し泣きそうになってきたのだ。
嬉し泣きと悲し泣きが入り混じったような感情。

パヤタイ駅を目前にウルっとくる

あまりにも充実した日々を送っていたので、旅が終わろうかとした時、楽しい思い出とそこから離れる寂しさが一気に押し寄せてきたのかもしれない。

過去何度か外国でホームステイをしたことがあるが、ホストファミリーと別れるときと似た感情だ。

普通の旅行でこんな感情になったのは初めてだ。それだけ今回のタイ・ラオス旅は良かった。これまでの旅行の中で一番良かったと思える。

嬉し悲しの感情のまま、エアポートレールリンクに乗車。

スワンナプーム空港に到着した頃には、その感情はすっかり落ち着き、とにかく最後に何かタイ料理を食べたいという気持ちがグングン盛り上がりを見せていた。

チェックインを速攻で済まし、初日にも行った空港のフードコートへ向かう。

旅の始まりと終わりはここ

もうしばらく本場のタイ料理は食べられない。しっかり食べておかないとと思い、麺料理とカオカームーをわしゃわしゃ食べた。

うまい
うまい。食い過ぎた。

うまい。腹一杯。苦しい。大満足。

保安検査へと向かう。
いつもはすごい混んでいる印象だったが、深夜便だからなのか空いていて、あっさりと制限エリア内に到着。そのまま搭乗口へと移動した。

ここまで来ると周りは日本人が大半で、すでに東京感がある。

今回の旅は一度も体調を壊すことなく、安全快適に過ごすことができたのが何より良かった。

仕事も忙しくなかったので、前回のベトナム旅のようなバタバタもなく、真っ直ぐに旅に集中できたのも良かった。

やはりタイは好きだ。
ご飯が美味しいとか、発展しているとか色々理由はあるけど、私はただ「タイにいる」というだけで、慢性的に幸せだ。

ラオスもまた行きたい国になった。バンコクからなら気軽に行けるし、またのんびりタイムを過ごしに行きたい。

複数人で行く旅行も楽しいけど、海外ひとり旅もいい。
グループでいると、グループ内でワイワイ会話するのだが、ひとりだと特に話す人がいないから、おのずと知らない人話す機会が増える気がする。
今回の旅も、存分に交流できた気がする。知らない場所で多様な価値観の話を聞くと、縛られていた脳みそが解放されるような心地よさがある。

成田への飛行機は30分ほど遅れて、スワンナプーム空港を離陸。
どんどん離れていくタイを名残惜しく眺めたい気もしたが、旅疲れもあり睡魔がどっと押し寄せ、すぐに眠りについた。

本当に充実した旅だった。タイ・ラオスありがとう!



これで2024年夏の旅行記は終わりです。最後までお読みいただきありがとうございました。

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