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プロモーションとPRの違いって。なんとなくは理解している、、

広告の仕事に携わっていると、言葉の曖昧さによる認識の違いやコミュニケーションのズレが生じることがしばしばあると感じます。

そもそも、カタカナが多く飛び交う業界だからこそ、「そんな意味で言ったんじゃなかった」「そういう意味だと思った」的な言い手と聞き手でニュアンスを取り違えることがあるからだと思います。「言った気になる」「分かった気になる」。大袈裟に言えば曖昧さが生む忖度ってやつかなと思います。

でも、コミュニケーションを円滑にするためには、忖度って時に大切だと思うんです。。

でもでも、定義されているものを曖昧なままではいけないと思うんです。

それが「PR」です。

よく「それってPRじゃなくて、プロモーションだよね?」と思う場に直面することが多いです。大体の定義としては、

PRとは、

メディアを通じ、会社や製品の特徴を大衆に広めるためにおこなう活動

プロモーションとは、

マーケティングミックスの構成要素である4Pの中にある、マーケティング戦略で重要な要素の一つ

4Pって、

製品開発から販売までの流れを整理するマーケティング手法

具体的には、以下となります。

●Product(製品)※何を
●Price(価格)※いくらで
●Promotion(販売促進)※どうやって
●Place(流通)※どこで 

この4Pのことをマーケティングミックスともいうそうです。

上記あるPromotion(販売促進)を細かく分類すると、

・Advertising(広告)
・Sales Promotion(販促)
・Public Relations(パブリックリレーションズ)
・Personal Selling(人的販売)
・新たな種類のプロモーション:SNS、口コミ

に分類され、ここにPublic Relations(PR)が登場します。 

要するに、マーケティング全体の中にプロモーションが含まれており、さらにそのプロモーションの中にPRが含まれている構造になります。

PRとはPublic Relationsの略で、「パブリック=公衆」「リレーション=関係」なので、公衆との関係を繋ぐものと解釈できると思います。

具体的には以下のような説明もあります。

一般的には企業とその企業が存在するパブリックとの間に、相互に利益をもたらす関係性を構築し、維持するマネジメント機能という意味があります。 このパブリックという言葉の意味は、既存の顧客や潜在的な顧客、さらには企業に投資する投資家、様々なメディアやサプライヤーなどなんらかの利害関係がある人々、つまりステークホルダーを指します。 さらにはステークホルダー以外にも、その国の政府やオピニオン形成者などもこのパブリックに含まれます。つまりPRは、こうした企業を取り巻く様々な組織や人々との間で良い関係を築き、それを維持していくためのマネジメント機能と言えます。

PRの詳しい定義については、こちらのURLから。

プロモーションとPRの違い

字面や語感が似ているせいもあり、プロモーションとPRが混同している人はかなり多いはずです。

プロモーションは企業と顧客の間にあるコミュニケーションのすべてを指します。一方、PRも企業と顧客の間によい関係性を築くことを目的としており、コミュニケーションが大切です。

細かいことを抜きにすれば、PRはプロモーションに含まれているので、同じ部分を持つことも確かですが、ただ、プロモーション(販売促進活動)とPRでは、企業のアプローチ先が異なります。

プロモーションでは、企業は直接顧客(消費者)にアプローチし、購入を促進します。PRでは、企業は主にメディアにアプローチし、メディアへの露出を狙います。

広告予算が削減される中で、(いい意味で)メディアを利用し、露出を図ることで認知を広げ、イメージアップ→購入動機に繋げられるPRが、これからのポイントになってくる感じがしています。

最後に、

いつだかははっきり覚えてないですが、過去の電通報の中で、「就職活動中のエントリーシートにある『自己PR』という項目が混同されている要因では?」というような記事を見たことがあります。

記事内にも記載されていたと思いますが、本来なら『自己アピール』ですよね!あと、昨今で言うと、SNS投稿の「#PR」タグもなんだか違和感がありますよね!

#広告 #プロモーション #PR

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