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ひとり社長が「自分軸」を言語化すべき3つ理由

「忙しい」
「やることが多い」
「私が本当にやりたいことってなんだろう?」

こんなことを毎日考えては、1日が終わってしまってませんか?

特に経営、マネジメント、人事管理、集客、SNS等での発信など、やるべきことが多い経営者の方(特にひとり社長)も多いはず。

ここで一旦立ち止まって、考えてみてほしいんです。

「今やろうとしていること、本当に必要ですか?」
「そもそも今の事業(会社)を立ち上げた目的は何ですか?」
「目的ではなく手段で悩んでいませんか?」

もしこの質問に明確に答えられない、あるいはボヤっとした状態で言葉にできないと感じた方は、こんなことをイメージしてみてください。

「あなたの事業の先にある霧がかかった『目的』がハッキリと見え、それを言葉に落とし込むことができれば、やるべきことが明確になり、その目的地まで寄り道することなくまっすぐ進めそうじゃないですか?」

つまり、事業をはじめた目的や自身の価値観など「自分軸」を言語化できれば、日々の決断にスピードと一貫性が生まれ、その決断に後悔することなく目的達成に向けて迷うことなく時間を使うことができるようになります。

つまり経営者として事業をマネジメントしつつ、プレイヤーとしても立ち回る「ひとり社長」こそ、しっかりと自分軸を明確にし、言語化する必要があるのです。


【ひとり社長が「自分軸」を言語化すべき3つの理由】

❶「やらなくていいこと」を手放せる

経営者は日々様々な業務と決断に追われています。

特にひとり社長、もしくは少人数で経営されているリーダーなら、それだけ担う業務を多岐にわたります。だけど与えられた時間は皆平等。

そんな中で「本当に大切なこと」「今やるべきこと」だけに集中し、リソースを投下できれば、今よりもっと前に進めるはず。

「やりたいこと」「やってみたいこと」と同様に、事業(会社)を存続させるためには「やるべきこと」もたくさんあります。

限られたリソースの中で、今本当にやるべきことに集中するためには、事業の目的、大切な価値観をしっかりと言語化し、「やらなくていいこと」を手放して時間をつくらなければいけません。

❷決断が早くなり、かつ後悔しない

じゃあ自分の頭の中を整理し、目的を明確にすればいいのか!という話ですが、これがなかなか難しい。

そもそも自分の判断軸となる「価値観」が明確でなければ「これ、本当に手放してもいいのかな?」という不安に駆られ、なかなか決断することができません。

これまでモノを断捨離したことがある方であれば、この心理状態は想像がつきやすいと思います。

例えば「1年以上着ていない服は、どれだけ高価なモノだったとしても捨てる」という判断軸を明確にしていれば、それに沿って手放していくことができます。

経営も同じで、どんなにいいビジネスの話や過去どれだけ実績のある人材と出会ったとしても、「これ(この人)は我が社の理念に沿わない」と判断ができれば、いちいち悩むことなくスピーディーにかつストレスなく決断することができます。

❸手段に悩まなくなる

「これもやったほうがいいのかな?」
「人を採用したほうがいいかな?」

経営をしていると、それぞれのフェーズやステージごとでこういった悩みを抱えることが多いですよね。

でもこれってドライブに例えれば

「なんの車に乗ろうかな?」(移動手段)
「スタッドレスタイヤに履き替えたほうがいいかな?」(オプション)

こんな風に悩んでいるのと同じです。

これらは目的地(行き先)が決まってはじめて考えるべき悩みであり、目的地がないのであればそもそも考えなくていいことですよね?

例えば大阪→北海道という目的地が決まってはじめて「飛行機で行こう」と決めることができるわけで、ここに自転車やスポーツカーという選択肢は出てこないと思います。

オプションも同様で、雪国に行かないのであれば、そもそもスタッドレスタイヤに履き替える必要もないわけです。

これら移動手段もオプションもあくまで「手段」の一つであって、手段も目的があることで取りうる選択肢です。

目的地をしっかりと明確にし、現在地との距離を理解することではじめて手段を選ぶことができることから、先に目的地をしっかりと明確にし、言葉に落とし込むことが大切なのです。

これは何も経営者(リーダー)だけに限らず、ついてきてくれるメンバーも行き先のわからない船に乗りたいとは思わないし、行き先がわからないのに自分の能力を発揮しようがないですよね。


【自分軸を言語化をすることでどう変わるのか】

❶課題と真剣に向き合える

課題や問題も同じで、頭の中でカタチのない状態のまま置いていると、他のものと混同してしまい「あれ?今なにに悩んでるんだっけ?」となってしまいます。

頭の中にあるモヤモヤしたものを一旦言葉にして紙に書き出したり、言葉にすることで

・課題がいくつあるのか?
・この課題とこの課題は同じもの
・この課題は自分の力では変えられないもの

などと整理ができることで、本当に取り組むべき課題が見えてきます。

また、人は

❷最適な手段を選べるようになる

前項の❸でも書いたとおり「やることが多い」「時間がない」「優先順位が決められない」と悩む多くの人が、目的ではなく手段で悩んでいます。

これらはしっかりと目的を明確にし、言葉に落とし込むことで今やっていることや、これから始めようとしていることが、目的達成のために本当に必要な手段なのかを取捨選択できるようになります。

❸「求心力」が生まれ、選ばれる理由となる

世の中には似たような商品・サービスが溢れる中で、何が人の共感を生み、どんな商品やサービスが選ばれるのか。

最後はその商品・サービスの開発ストーリーであったり、提供者の想いや事業を行う目的の部分になると思っています。

顧客心理として

「お金を払うのなら損したくない」
「どうせなら気持ちよくお金を払いたい」

といったものがある中で、いかに共感を生み出せるかが大切で、これが類似商品・サービスとの差別化につながります。

また経営していれば当然、資金調達が必要な場面もでてきます。

その時に、銀行や投資家など資金提供者の心を動かすものはやはり「事業にかける想い」の部分にあります。

この「想い」を自分の言葉で熱量高く伝えられることで顧客、銀行や投資家、そして求職者に対する「求心力」を生み出し、あなたの商品・サービスが人から選ばれるのです。


【自分軸に気づく方法】

ここからは実際に自分の価値観の軸を言語化するための3つのステップを紹介していきます。私自身、このやり方で定期的に自分の価値観の軸を見つめ直すようにしています。

❶日常で感じる「違和感」をスマホのメモに残す

日常生活や仕事をしていく中で、ふと「違和感」を感じる場面ってありませんか?

例えば、ある特定のニュースについつい目が釘付けになった。とか
電車に乗っていて、隣の人の何気ない会話に聞き入ってしまった。とか
友人から言われた何気ない一言に、なぜかすごくモヤモヤした。とか
数あるお客様の中でも、特に印象に残っている方やその会話。とか

そういう外から入ってくる情報に対して、なぜか気になってしまい、その後もずっとそのことを考えてしまったなんていう経験あると思います。

これって自分の価値観に反することだったり、大切にしている信念と真逆のことが起きているから、聞き流すことができず、モヤモヤしてしまってるんです。

人の脳は自分の価値観や信念に沿った情報を無意識に取り入れようとしています。そうじゃないとすべての情報を取り入れてしまうと、脳がパンクしてしまうから。

なので、その無意識にスポットライトを当てることで、自分がどんなことを価値観とし、何を基準に物事を判断しているのかに気づけるようになります。

ちなみにこちらは実際に私が自分軸を見つけるために行ったものです。

こうして日々のニュースや人から言われて違和感を感じたことをピックアップし、それに対して「なぜ?」を5回くらい問い続けていきます。

問い続けた先の自分の答えを左側に付箋で書き出し、真ん中に「価値観の軸」として置いたときに「この価値観の軸に名前をつけるとしたら何だろう?」と考えてみます。

そうすることで、今一番自分が大切にしているものなのかや、自分が何を軸に物事を判断しているのかに気づけるようになります。

このあたりはまた別の記事で詳しく解説しますね!

❷本屋に行く

これは巷でもよく言われている有名なやり方ですよね。

これも❶と同じ原理で、本屋に行って気になったり目についたタイトルなどに、自分の価値観を知るヒントが隠されている可能性があります。

これを定期的にかつ意識的に行うことで、「あの日はこのジャンルの本が気になったけど、今日はこっちのジャンルが気になる」といった感じで、価値観の優先順位が変わっていることに気付けたりします。

気になった本のタイトルを付箋などに書き、それらを自分なりにジャンル分けしてみたりすることで「自分はこういうことに今興味があるんだ」と客観視することができます。

また、これを数ヶ月続けてみて、気になるジャンルが変わらなければ、あなたの中でそれを学びたい、知りたいという強い興味と欲求があるんだということに気づけます。

お金のかからない自分探しの方法ですので、ぜひ一度試してみてください。

❸人に質問してもらう

自分の興味・関心のあるものや、価値観、信念に気づけたとしても、それを言語化したり、そこから先にある「人生の目的」を深堀していくのはなかなか大変です。

自分で深堀しようとすると、どうしても自分にとって都合の良い質問や答えを出してしまい、都合よく解釈してしまいます。

一方で、自分とは価値観や信念が異なる第三者であれば、あなたの答えに対して思わぬ角度から質問されることもあります。

この自分でも予想していなかった質問に対して、深く考えていく作業が自分の本音を知るためにとても重要です。

特にこれまで何度も自身で自分探しにトライし、本音が見つからなかった人にとっては、自分が知る現状の外側からの質問は新たな自分を知るきっかけとなります。

そういった意味でも、プロコーチにお願いしたり、言語化サービスを受けることは、あなたの現状の外側にいる人からあらゆる角度で質問を受けることができるので、自分を知るためのもっとも効果的な方法です。


まとめ

いかがだったでしょうか?

今回ご紹介させていただいた内容は、自分が約2年ひとり社長として感じたことや失敗したことをベースに書いています。

自分ひとりの裁量で、仕事を増やすことが可能なひとり社長は、その自由さがゆえに気づけばキャパオーバーになってしまっているということも多々あります。

結果的に「自分は本当はなにがしたかったのか?」を突き詰めないまま、やりたいことをどんどんやっていった結果、借金だけ残し事業を失敗させてしまったこともあります。

そうならないためにも、ボヤっとしている自分の事業の目的や自分の軸をしっかりと言語化し、「これはやる」「これはやらない」の基準を明確にしておくことは、リソースが限られているひとり社長だからこそやっておくべきことです。

よく事業の目的やビジョンの言語化は「もう少し会社が大きくなってきたら」とか「社員を雇ってから」と言う方もいますが、私はむしろ逆だと思ってて、会社が大きくなってしまい、一貫性のない事業が乱立してしまってからだと、ますます目的やビジョンを言語化することが難しくなります。

当然、目指す先のわからない船に乗り込もうというクルーもいないので、結果的に採用もうまくいきません。

そういった意味でも、毎日時間が足りないとか、自分が何をしたいのかわからなくなってきたというひとり社長がいたら、今こそ自分軸や事業の目的、ビジョンの言語化に取り組んでください。


さいごに

私は、そんなひとり社長のための言語化サービス「ことのは」を運営しております。

これは経営、チームマネジメント、人事管理、集客などあらゆる業務を一手に担い、思考が複雑になりがちな経営者(チームリーダー)に様々な質問を投げかけ、大切にしている価値観(コアバリュー)、経営の目的(コアパーパス)を言語化することで「今本当にやるべきこと」に限られた時間とリソースを投下できるようサポートするサービスです。

取調べ歴12年で「質問のプロ」である私が、様々は角度から質問をすることでクライアントの本音を引き出し、出てきた言葉を紡いで価値観や目的を言語化していきます。

詳しくは以下のリンクにありますので、ご興味のある方は一度覗いてみてください。

またZoomで無料のご相談もお受けしております。

60分のご相談の中でも、内容に合わせて一緒に言語化していきますので、少しでもご興味のある方は気軽にお申し込みください。

それでは最後までご覧いただき、ありがとうございました!

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