ポンソワール

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ポンソワール

よろしくお願いします! 本好きそうな人フォローしてます。 好きな日本作家は村上春樹。海外はゲーテ。詩人は荻原朔太郎。歌人は齋藤芳生。サイエンス系はカルロ・ロヴェッリ。画家はロイ・リキテンスタイン。 教育系NPO法人でファンドレイジングをしてます。ご興味ある方はご連絡ください。

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文体をめぐる冒険【序章と目次】

――文体をめぐる冒険に出ることを決意した――2022/1/2 序ある日、男が昼下がりの美術教室にいた。その場所は、誰もがかつて通ったことのある学校教室に似ていた。ただし、置いてあるものが違った。ノートと机の代わりにキャンバスとイーゼルが、黒板の代わりにモチーフとなる小物や彫像が置いてある。それが美術教室である。 絵心のない男は丸椅子に座り、机上に置かれている直方体の静物と対峙していた。その直方体を鉛筆でデッサンするというのが講師から与えられた課題だった。男は、脇卓に置いた

    • 文体をめぐる冒険 綿矢りさ編『亜美ちゃんは美人』

      序前回は疲れた。 毎回毎回日本語文体論とかを持ってきて話をするのは疲れるので今日は肩肘張らずに、長くなりすぎないように文体にこだわらずに小説を研究するという気持ちで書いていこうと思う。(文体を考える上での項目は日本語文体論が底にあるのは変わりないが) なお、今日の記事はネタバレが含まれるが、基本的には物語冒頭にしか触れていないのであまり気にせず読んでほしい。 ということで今日は綿谷りささんの『亜美ちゃんは美人』を取り上げようと思う。前回の三島由紀夫さんが「昭和男性」の文

      • 文体をめぐる冒険①三島由紀夫編『金閣寺』

        序この記事では、三島由紀夫の文体を実際に分析していく。 これを読めば貴方の文体観察力はあがるはずだ。 そんなことを豪語する根拠はいたってシンプルだ。 文体を観察していくために使う検査項目をたくさん用意したのだ。 なお、検査項目は本物の国語学者が著書「日本語文体論」で提唱している文体分析モデルの一部を借用したものだ。僕が適当に作ったものではないので安心して欲しい。 文体検査項目のおさらい 見せるのが早いだろう。これだ。 おびただしい量である。これらの観点で文体を観察

        • さよなら僕のはてなブログアカウント【お久しぶりです皆さん。noteを再開します|from Tokyo】

          本日、なぜか無性にブログで何かを書きたくなりはてなブログを開設した。開設した直後に、そういえば前noteでアカウント作ってたし、それ使えば良くね? と思って久しぶりにこっちに投稿することにした。 最初に、主な読者となるであろう道民の心の友たちへ陳謝する。 北海道にいた頃は道民として人柄のいい感じの文章を書いていた。ただ、僕はもはや東京人。どうしても東京文体になってしまうから、一人称も僕になってしまう。言葉の選び方、単語の配列、段落の扱い、全ての分野においてさりげなく知性を

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        文体をめぐる冒険【序章と目次】

          Kacotamとの出会い

          ボンソワール、ポンソワール(仏表記:pon soir)です。 今日は、Kacotam(北海道の学習支援系NPO)のお題記事を書きます。 お題は「Kacotamとの出会い」です。 (お題企画についての詳細を知りたい方、Kacotamについて知りたい方はコチラの記事「(リンクと名前は後ほど)」をお読みください) ということで、軽めに僕の記憶をめぐりましょう。 ボンジュール KacotamKacotamとの出会いは社会人になってからです。 僕は北海道出身、なんですが、、

          Kacotamとの出会い

          アートについてのメモ

          絵画メモ 芸術鑑賞について① アート史① 最近はまっている、絵画に関するメモを発表する体で走り書きしてみます。  謎にプレゼン形式なのは、僕は残念ながら文章を行儀よくまとめるのが苦手で、えらい遅筆になるのに対し、挑発的なプレゼン形式でメモしていくとなぜか一定のまとまりをえつつ文体で書くより早く書けるからです。  そしてこれを公開するのはカコタムには美術に詳しそうな人が多いので間違ってたら教えてもらったり、あわよくば議論してみたりできたら嬉しいなという淡い期待があるからです。あ

          アートについてのメモ

          Kacotamを勝手に紹介

          こんばんは。 Kacotamメンバーのたくちゃんベイベです。 Kacotam歴半年、若輩者の僕が勝手にKacotamを簡単に紹介します。 ※こちらの記事は団体の公式見解ではなくたくちゃんベイベの見解が含まれている場合があります。 Kacotamとは?学びの機会格差問題を解決する団体です。 現在の日本社会では、下図で示すように、子どもが困難を抱え、機会の不平等に悩まされる傾向があります。 困難を抱えた状況下では、安心できる空間や周囲とのつながりが不足したり、自己肯定感

          Kacotamを勝手に紹介