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日々フェルミ推定すれば頭良くなるかも【地頭力を鍛える】

はじめに

こんにちわ、なかなです。

今回は細谷功 著「地頭力を鍛える」の紹介になります。 2007年出版の本なのでちょっと昔の本になります。ちょうどこの頃くらいからコンサルの人が出した仕事の考え方に対する金が増えていたイメージがなんとなくありますよね。

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データサイエンスは仮説や分析の仕方が重要。なのでコンサルの人の問題に対する考え方は非常に参考になるので定期的に読んでいます。

そんな中でも先駆けとも言えるこの地頭力を鍛えるという本。

いわゆる頭がいいと言われることが、どういうことなのか、何を解決できるということなのかということをクリアに説明してくれる本です。

結論から言うと地頭力がいいという人は、仮説の立て方が優れている、 全体を捉えることができる、問題の抽象化に優れているといった特徴があります。

ではどうやって仮説を立てたり、抽象化しているのかの具体例などをこの記事では記していきたいと思います。

こんな人におすすめ

・頭がいい人がどういう考え方をしてるのか知りたい人
・問題解決の思考方法を知りたい人

こんな内容

頭の良さってなに?

人の能力を得るしろって言われたらどういう能力に分類しますか?色々考えられますよね純粋に知識があるだとか、話す能力が高いだとか。

この本では「知識力」「対人力」「地頭力」のみっつにわけています。組織力と対人力ってのはなんとなくイメージがつきやすいですよね。物知りな人は組織力が高い、コミュニケーションが上手な人は対人力が高いと言えます。

これまでの日本社会ではこの二つの能力が高ければ優秀として認知されていました。しかい、これからはこの地頭力の重要性がどんどんどんどん増しているといいます。それはこれまでにない新しい発想が必要であればになっているから。

じゃあそのうち地頭力というのは一体どういう風に分けられるか、これがこの本のテーマになります。


地頭力ってなに?

地頭力は「仮説思考力」「フレームワーク力」「抽象化能力」のみっつに分けられるといいます。このへんはは現代のコンサル本では結構頻繁のワードになっていますね、特に仮説思考力。

例えば例を見てみましょう。あなたが店に入ろうとしたときものすごい行列ができていたとします。そこで店員さんにあと何分位かかると聞いてみたとしましょう。

ここでは細かい時間ではなく、だいたい10分単位くらいで分かればいいものとします。
結構こういうこと聞くと店員さんてうんそれは状況によるのでわからないんですね~という人結構多いんですよね。まあ適当な時間をお客さんに伝えてはいけないという気持ちも分かる分かるんですが。

こういう状況の時に地頭力を活かして、大体の時間をざっくり推定してみましょう。 まずこのお客さんは何をしりたいのかを客観的な視点で考える(フレームワーク力)。そして、大体の時間でいいという問題に変換する(抽象化能力)。まずお店から一組の客が出るのに平均何分くらいかかるかを概算する(仮説思考力)。

こうやって考えることでお客さんが求めている情報をだいたいざっくり計算して答えることができます。これに近いような例って結構ありますよね。

もっと身近な例でいうと上司に

「 この仕事あと何日くらいかかる?」

って聞かれた時。この時自分視点で分かりませんと答えてしまったことも結構あると思います。まあ自分もあります。

しかし上司が知りたいのは正確に何日すれたいのではなく、 だいたいどのくらい進んでいるのかと問題に突き当たっていないか、 である場合がほとんどです。なのでそれらに対する答えを用意することが重要。 これがじゃあ頭力を活かす身近なシーンの例です。

ではこの仮説思考力、 フレームワーク力、抽象化能力について具体的に見てきます。


仮説思考力とは?

本書の中で

仮説思考とは、今ある情報だけで最も可能性の高い結論を想定し、常にそれを最終目的として強く意識して、情報の精度を上げながら検証を繰り返して、仮説を修正しつつ最終結論に至る思考パターンのこと。

と定義されています。この中でも重要なのは仮説を修正しつつというところですね。 最初は大胆な仮説でもいいから、それをどんどんディバイスして行ってよりよいものとしていきます。

この仮説思考があれば情報を集める時にも、こういう情報があればある仮説を証明できるはずという目的を立てて行動することが可能になります。 ぐっと生産性が上がりますね。

フレームワーク力とは?

フレームワーク力は、「対象とする課題の全体像を校舎から俯瞰する全体俯瞰力」「とらえた全体像を最適な切り口で切断し断面をさらに分解する分析力」と定義されています。なにやら難しいですね。

つまり客観的にまずは考えろ、そして客観的に考えた結果をさらに要素ごとに分解しろ、ということです。

先ほどのお店の待ち時間の例で言うと、店員さんの思考だと細かい答えを与えるということが主観的な考えですが、 客観的に考えるとお客さんは細かい時間を知りたがっていない場合が多いです。

さらにじゃあその細かい時間をどういう要素に分解していけば分かるかも次に考える。そのためにはお店の回転率と、今現在並んでる人数さえわかれば時間が大体分かるな、 という考えに至るわけです。

こういう例だとすごい簡単に聞こえるんですが、 一緒によってないと結構難しいんですよね。 特に問題を開いて視点で考えるって言うのがもう本当に難しい。

もういろんな本で相手の視点に立って問題を考えるというのは言われているのですが、一認識しないとすぐに忘れてしまう。人間は困ったもんですね。


抽象化能力とは?

抽象化思考とは、対象の最大の特徴を抽出して単純化、モデル化した後に一般解を導き出してそれを再び具体化して個別解を導く思考パターン、と定義されています。

またさっきの店の例で考えてみましょう。じゃあ回転率はまずどうやって出そうか、と考えた時に早いお客さんも19分、ゆっくりてるお客さんは30分で出るとして、平均的には早いお客さんが多いとすると大体一組15分でお店を出て行くな、などと考える。これが抽象化思考です。

お客さんがいっぱいの中でみんなそれぞれ違う時間で、でていくのを抽象化してモデル化しているのがわかりますね。

こんな風に問題をモデル化するのは、エンジニアの世界ではかなりあるあるですよね。 サービスを使う人がだいたい何人くらいいるのか、とか。こういう問題を考えるの好きな人結構多い気がします。

地頭力を鍛えるフェルミ推定

地頭力が、仮説思考力、 フレームワーク力、抽象化能力、 の三つで構成されることを説明しました。じゃあこの三つの能力を鍛えるにはどうすればいいのか?
その本で紹介されているのがフェルミ推定という手法です。結構聞いたことある人も多いんじゃないですかね。

本の中で紹介されているフェルミ推定の問題は、日本に電柱は何本あるか。という問題です。これを3分で特に情報を何も知られずにざっくり計算してください、これがフェルミ推定です。(答えは記事の最後にしるしておきます)

こういう問題がされたされた時、 ええそんなの分かりきっこないよ~、と考えてしまう人は結構良くないらしいです。普段の仕事なのでも分からないことがあると調べないと気が済まないような状態になっている可能性が高いからです。

このフェルミ推定というのはどこでも可能な脳を鍛えるゲームです。例えば電車に乗った時この電車には今何人ぐらいの人が乗っているだろう、1日この電車は何人くらいの乗客数であろう、そもそもこの電車の車両は何台くらい用意されているんだろう。 など考えるべき数字はめちゃくちゃいっぱいあります。

日々の生活の中から、このような問題を探してたまに答えを確認してなんとなく満足する。そういうことを繰り返してると地頭力は自ずと良くなっていくのかもしれません。

今自分が思いついたフェルミ推定の問題を下記に記しておきます。 まあこういう問題もあるのかなという程度に捉えていただければと思います。答えは記事の最後に書いておきます。

・日本にある車の台数
・世界にある車の台数
・日本にあるコンビニエンスストアの数
・ヒートテックとエアリズムの売り上げ枚数

終わりに

この本は2007年に出版された本ですが中身を見てみると最近出版された本とあまり大きな差はないですね。 問題に対する考え方ってのは時代によって大きく変わるようなものではないでしょう。

コンサルの人が書いた本というのは問題に対する考え方の基本となるので定期的に何か読むと、今自分が正しく問題に取り組めてるかどうかの指標になるかなと最近思っています。 Kindle Unlimited でも結構コンサル本は読めるのでそれなら定期的に読むのもそんなに難しくないかなあ。

答え

桁があっていればOKくらいの感じです。

・電柱の本数 3000万本
・ 車の台数 日本7500万台、世界14奥
・コンビニの数 6万
・ヒートテック 数千万 エアリズム データはないが同じく数千万で1億以下と予想される


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