小説の何が面白いかわからない人へ【小説を楽しむ4つの方法】

小説を読みたいなと思っていても「小説の何か面白いかわからない」「映画やYouTubeを見ていた方が楽しい」「みんな面白いと思っているのになんで私だけ楽しめないんだろう」という方に向けた記事です。

結論から言うと、小説を楽しむということは他の娯楽に比べて面白いものではありません。なにせ映像もなければ音楽もない。自分で読まなければ次に話も進まない。文字ばかりで読むのが苦痛。それは間違いではありません。小説がつまらないと感じるあなたの感覚は非常に正しいのです。

では小説の一体何が面白いのでしょうか。あるいは小説をどのように楽しめば良いのでしょうか。

小説を楽しむためのステップは次の通りです。

読む準備
・小説は面白くないものだと受け入れる。
・心を揺さぶられるために小説を読むということを知る。

読み始めてから
・自分にあったスピードで読むことを心がける。
・読書に正解はないということを理解して自身を持って読む。


順に解説していきます。

小説は面白くないものだと受け入れる。

上に書いたように小説は面白くないものだと受け入れたほうがいいと思います。少なくとも他の娯楽に対して勝っているところは非常に少ないでしょう。これは小説が他の娯楽と比較して読者に努力や「自ら読み進めなければならない」という主体性を要求してくるためです。

心を揺さぶられるために小説を読む

では次に小説を読むモチベーションについて説明しましょう。この記事を読んでいる人は基本的に小説をあまり読まない人だろうと想定しているので、世界観やキャラクターなどの魅力について触れても、あまりピンとこないのではないでしょうか。

小説の面白さとはいったいなんでしょうか。

わかりやすい面白さとしては、ミステリーの驚くようなトリック、笑える一文、あるいは小説内に提示される作者の広範な知識などがあります。

ですが結局のところ、これらは小説の本質ではありません(意見が分かれるところだとは思いますが)。

ミステリーのトリックや、笑えるネタや、作者の知識のことを否定したいのではありません。

何より重要なことは、あなたが仮に作品を読み終えたとして、またさらに幸運なことにその作品が面白かったとしたら、それはきっとミステリーのトリックが凄かったからでもなく、笑えるネタが散りばめられていたからでもなく、作者の知識によって感心したからでもないということなのです。

もちろんそれはひとつの要素かもしれません。ですがそれ以上に重要な何かがそこにあるのです。そこに心を揺さぶられたからこそ、あなたは作品を面白いと感じることができたのです。

この「面白さに触れること」こそが「心を揺さぶられる」という体験です。これこそが小説の醍醐味なのです。トリックや知識によって最後まで一気に文章を読めるというのなら、電話帳を一気に読破できるはずですし、スマホの仕組みなんて寝ずに理解しようとしてしまうでしょう。ですが、そうはなりません。それは小説に「面白さ」があるからです。

繰り返しますが「心を揺さぶられること」が小説を読む目的です。ですが蛇足として、この「心を揺さぶられること」が実生活に役に立つケースを上げましょう。「小説を読むメリット」を知ることで小説を読むモチベーションにしていただければと思います。

なぜ面白いと感じたのか、つまり「どこで心を揺さぶられたのか」それを言葉にしていくことで、自分と向き合い、面白さを理解していく過程、これは「感性を磨く」という行為です。

感性を磨くと色々なことに役に立ちます。例えばSNSによる発信でどのようにすれば人々をワクワクさせることができるのか、このエッセンスは小説の中にあると言っても過言ではないでしょう。

小説は昔からあるものですから、他の娯楽のように便利には出来ていません。しかし昔からあるぶんその蓄積は非常に多いです。ある意味では完成されている芸術といってよいでしょう。そこから学ぶことで、面白さがどのように移り変わってきたかを学ぶことができ、時代が次に何も求めているのか、を予測することができるでしょう。

小説の役に立つ面はここあたりにあると思います。しかしながらそんな難しいことは考えず「ただ面白いと心を揺さぶられる」ために読むだけでも小説を読んだ価値は十分にあると思います。

自分にあったスピードで読むことを心がける。

小説を読み始めて、なかなか思うように読めないなと思うのには小説を読むスピードが関係しているのかもしれません。もしかしたらなかなか小説というものを楽しみたくないと思っていてあまりにも早く読んでいて内容を拾いきれていない。また逆にすべて小説のすべてを学ぼうと思って小説をあまりにゆっくりと読みすぎているのかもしれません。

いずれにせよ小説の読むスピードを変えてみるというのを頭の片隅に覚えておいてください。「ここちょっとよくわからないな。難しすぎて」と思えば読み飛ばしてもいいですし、別に慌てて読む必要もありません。面白く感じるように自分のスピードで読めば良いのです。

読書に正解はない

読書に正解はありません。正解がないというのが唯一の正解だと私は思っています。あなた以外の人類がこの小説は確実に素晴らしいものだと言っていても、あなたにとって面白くなければその小説は面白くない小説なのです。

むしろ大勢は「周りが面白いから面白い」と言っている可能性すらあります。「面白くない」と感じた感性を大事にしてください。きっとあなたが「面白くない」と感じた部分を改良した作品が次に流行する作品になるはずです。

今回の記事では、読書を楽しむための方法をまとめました。もしもこのノートがあなたの心に響かなかったというのならまだまだ私自身、感性を高めていく必要があるということでしょう。

感性を高めるために具体的に私がやっていることは以下の通りです。

・Kindleのハイライト機能とメモ機能を使って、面白かったところをどこがどう面白かったかをメモしておく。
・レビューを書く。
・他の人のレビューをチェックする。


ただ、最も良いのは自分で小説を書いてみることです。これは間違いありません。もちろん、難易度は高いですが、

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