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8ヶ月で小説を書く

みなさまお久しぶりです。松本です。最後の更新が3月1日なので実に2ヶ月半に渡りこのnoteを放置していたということになる。「おい、早く新しい記事書いてくれよ」という声が熱狂的な読者からあったかなかったはさておき、この2ヶ月半は波乱であった。

まず3月に陽性になった。喉が尋常もなく痛かった。誰ですかオミは軽症で終わるって言った人。普通に分かりやすく寝込んだわ。しかしオーストラリア政府は寛大でした。「コロナなったよー」って軽く電話したら次の日に750ドル振り込まれていた。

そして阪神弱い。「この2ヶ月半は波乱であった」と書いたが、その波を作っているのは間違いなく阪神タイガースである。大シケだ。なぜ好きで観ている野球のせいでストレスの溜まる毎日を送らなければいけないのか。そしてなぜ僕はストレスが溜まると分かりながら野球を観るのか。天文学的な観点からこの謎を解き明かしていただきたい。

そして引っ越しの仕事がとんでもなく忙しかった。3月4月のハイライトムービーがあるとしたら、僕の身体が日に日にたくましくなっていく過程が見れるだろう。間違いなくブリスベンに引っ越しブームが到来している。そしていろんな高級住宅を訪問したが、やはりウォシュレットはどこにもない。10年後のオリンピックまでに何か整えるとしたらお尻だろう。ブリスベンのお尻は早急に助けなければならない。

そんなわけでnoteは書けなかった。

先週くらいから時間ができ始めたので、休みの日に彼女とEumundiマーケットというところに行ってきた。そこはクイーンズランド州最大級のマーケットで、もう歩いているだけで楽しい。飲食はもちろん、アクセサリー店なんかも数多くあるので、田舎から出てきた生娘なんかはどっぷり楽しめるのではないか。

本屋もあった。


そこで一冊の本に出合ったので買った。それがこれだ。

その名も「A  NOVEL IN A YEAR」である。一年で小説を書くためにどうすればいいかという内容で、1年分の52週に合わせ、全52章から成り立つ。この本のいう通りにすれば、読み終わった頃には同時に小説が完成しているということになる。

毎週課されるエクササイズも面白い。「8歳の誕生日、父親は息子に向かって『○○○』と言った。空白部分を考えよ」みたいな。考えるヒントになるし、読んでて「楽しい」と同時に「書きたい」という衝動に駆られる。

ということで僕も書きます。小説。

基本的にはいつも書いているのは脚本なので、小説って実はほとんど書いたことない。昨年、母乳をテーマにした小説を、集英社のコバルト短編小説大賞に出したが「あと一歩」というよく分からない判定で落ちた。それぶりの小説である。ノベルである。

どうせ書くなら目標みたいなものが欲しい。「コンクール予定表」なるものを見る。すると2023年1月10日締切で「集英社オレンジ文庫大賞」なるものが開催されるようだ。

賞金は300万円と文庫化。本の印税は別で貰えるらしい。ふむふむ。大手出版社だし、何より大好きな三浦しをん先生が審査員とは素晴らしい。これにしよう。これに出そう。


Eumundiマーケットで買ったこの本はあくまで今まで書いてこなかった人用の本だ。だから1年という長めの設定期間なのだ。舐めてもらっちゃ困る。俺はキーボード一つでここまで上り詰めた人間だぜ。1年もいらねえよ。集英社オレンジ文庫大賞の締切まで8ヶ月。この8ヶ月で書いてやろうじゃねえか。

「8ヶ月で200枚の小説を書く」という連載を始めていきます。今回が記念すべき第1回目だ。僕がどういうことを考えて、どういう風に小説を書き進めていくのかをリアルタイムで報告していく。もちろんそれは「A  NOVEL IN A  YEAR」を並行して読み進めながらの作業だ。

小説とは別で脚本コンクールも目白押しだ。6月末〆切「創作テレビドラマ」、8月〆切「城戸賞」「函館イルミナシオン」とかもあるが、まあなんとかなるだろう。6月に一時帰国するため何かとバタバタするがそれもなんとかなるだろう。とにかく今は書くことが楽しい。僕が書くことで他の誰かも楽しければ、もっといい。

サポートしていただいたお金を使って何かしら体験し、ここに書きたいと思います。