ほとほどにしとく方が破壊力がある

久しぶりに路上で歌った。ストリートライブというものが、webが整地されきった令和にまで盛んなのは意外だ。

そして遅い時間に歌い出すクセが抜けない。22時とかからやり出す。大阪にいた頃は午前2時とかからやっていた。

多くのストリートミュージシャンが18時ぐらいから始めるらしい。聴いてもらえるひとが多いからだろう。

「なんでお前も18時を選択しないのか？」と聞かれたら、分からない。なんだか自然と遅い時間に動きだしてしまう。

それでも全然ひとがいないわけではない。

数は少ないが、夜遅くまで街にいる人々が聴いてくれる。そして自分はこの時間帯に聴いてくれるひとと親和性がある。ここもあまり昔から変わってない。

「聴いてもらいたいけど、多すぎても嫌」というどっちつかずの中途半端さの中で呼吸をしている。

「お金はいくらあっても困らない」的な考えがあるが、はなはだ疑問だ。リミットMAX、極端、極限、0か100か。こういう位置には中庸が無い。

みんな最高の頂を目指しがちだけど、現実的には「ほどほど」が一番耐久力がある。耐久力は破壊力、突破力とニアリーイコールだから、成果に紐付いていく。

だけど身近なひとから見て、僕は「ほどほど」には見えないらしい。だから何を始めても破滅させてしまうし、居る場所をいちいち陰鬱にしてしまいがちだ。

そんな自分の性質に嫌気も刺してきているのだが、今さらぐいっとは変えられない。

ほどほどにしながら、路上で歌っていきたい。

このご時世だったり、警察が参入してきたり、とまぁ色々あるのだが、『最終日カレンダー』があと87日。三ヶ月を切ってしまった。

「あと87日で人生終了するならば、何をするだろうか」と考えると、あなたならどうするだろう。

仕事を辞める、旅に出る、家族や恋人と過ごす、やりたいことをやる、何かを遺す、自暴自棄になって飲んだくれるか、シャブでもやりまくって気持ちよく壊れていく。

一つだけではないが、幾つかあるそのうちの一つが僕にとっては意外にも『路上』だった。