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豚にならないイキカタ!

想像力は、役に立たない。

歌唱力はシンガーとして、文章力は作家として、運動能力はアスリートとして活かされる場が用意されている。

「想像家」なんて職業はないし、「妄想野郎」はもはやただの悪口だ。統計や予測には価値があっても「想像力」というものは、どうやら無価値らしい。

それなのに人間が人間たる以上、要る。

何かしらの本に『想像力と優しさが欠落した奴は例外を認めずただの豚』という文言が書かれていた。同意でしかない。

人間は失格でもいいけど、豚合格は嫌だ。

イマジネーションスキルなんてものを、後天的に身につけられるのかは分からない。

とりあえずコンビニに入ったり、店に入ったり、ウーバーイーツを頼んだりするとき、「俺、この仕事できるかな」と考えることにした。

ひとには向き不向きがあるので、仕事におけるcan、can'tは関係ない。ほとんどがcan'tだったが、これはもう、いい。

しかし「自分にはできないことがこのひとはできている」という背景を想像するのはとてもよかった。

想像力というのは「背景を踏まえる力」だ。これは豚にはないスキルだ。

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表面的なものにばかり目を奪われると、人生は非常に不利になる。
頭のおかしい美人に人生をズタズタにされる。されたことがある。されているひともいる。みんな豚みたいになった。

想像力を鍛えるしかない。鍛えよう。

日々の生活の中で鍛錬できることを知った。

たとえばテレビのCM、駅の看板は何かしらアピールしたいから存在している。「これなら注目を浴びるだろう」という広告屋さんの努力の結晶だ。

「嗚呼、この仕事をしたひとは、コレで惹きつけられると思ったのだ。みんな、もしくは特定の誰かを惚れさせられると信じていたのだな」と考えると、多少背景が見えてくる。

その制作者に家族はいるのか、この広告は外注なのか、このタレントの人件費はいくらなのか、この広告はそもそも営利目的なのか、本当に一生懸命作ったものなのか。
「固定給だから頑張ったところで意味ねーし」なのか。

ブワッーっと思考が止まらなくなってくる。想像力に乗車して、看板という看板が網膜に飛び込んでくる。

『60日間無利息ローン!』

という文字と並ぶ女優の目はなぜ笑っていないのだろう。

考えると夜も眠れない。彼女の笑顔を取り戻す方法を知りたい。豚なりに苦悩している。




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