「大切なものをことごとく失う人生」の話
「大切なものをことごとく失う人生」と「大切なものがたった一つも手に入らない人生」とならば、どちらが悲惨なのだろうか。 という二択をよくよく考える。
中学生のときに失った環境、高校生のときに失った実家と恋人、成人してから失った平穏と良識、東京に出てから失ったたくさんのもの。
そして、来月には楽隊も失う。
僕は大事なものを失い続けてきた。
手放したくないものもあったし、手放すことを受け入れたものもある。
「大切なものをことごとく失う人生」と「大切なものがたった一つも手に入らない人生」で見ると、僕の人生は前者らしい。
思い出はいつも心を温めてくれるけど、その温もりのせいで、いつまで経っても寒さになれない。
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