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93.ムカついたらどうしたらいいか

Q.おはようございます。
たくろーさんは頭にきた時どうしてますか?怒りとか恨みとかの消化がしんどいです。
2021.04.16 YYKさん(20歳・男性)

A.まずはご自愛ください。

僕は10代の頃と比べて怒りとか憎しみが減りました。というより怒りが純粋なものでなくなっているのです。別の感情が混じりまくって、怒りがカクテル化しています。
その別の感情は「仕方なさ」や「痛さ」や「寂しさ」と呼ばれるシクシク胸が痛むものです。これらで怒りの原液を割って飲み込んでいます。

年々その比重は増していき、味わいはもはや「侘びしさ」と化しています。恐ろしいのがコイツを飲みすぎると「諦めと自己破壊」に至り、死に直結する危うさが湧いてきてしまうことです。

アルコール依存の外来に通っていますが病棟に行き始めたのは30歳になった年です。酒を飲み始めたのは14歳でした。

飲み始めた動機というのは、単純に大人のまねがしたかったこと。もう一つは『禁止と侵犯』でした。大人が作ったルールを壊したかったのです。大人のまねがしたいくせに、彼らの規則へ立ち向かうという認知的不協和の塊のようなガキでした。

しかし僕はアルコールというものを舐めていたんだなとひしひし感じています。強い弱いはあれど、酒は一定量を飲めば誰しもに「効く」ドラッグです。

大人のまねで遊んでいてもだんだん「酔う」ということが分かってきてしまいました。それが自分の精神の欠落した部分にあつらえたようにぴったりとはまり込んで、空無のところを埋めてくれると気付いたのです。

それは怒りの具現であり、憤怒を発するにはアルコールは最高の装置でした。気づいた頃には、酔わないと怒れない弱い人間になっていたのです。しかしその弱さが今も自分をミュージシャンでいさせてくれている気がするのです。

「怒ったらどうしますか?」という話でしたね。酒を飲みます。ストレス解消などではなく死の擬似体験です。飲むとなったら徹底的に泥酔するまで飲みます。

僕の憎しみのほとんどは己に向けられています。自分の弱さが許せない夜は破壊に出向くしかないのです。その辺に売られている頭のおかしくなる液体をブッ倒れるまで飲みます。
「侘しさ」だけがワインのおりみたいに浮きあがって、夢の続きとも確かな現実とも思えない夜明けと共に気絶しています。

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