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医療XR|ガイドラインの紹介
こんにちは、Takupon Papaです。今回は、日本で医療XRに携わっている方にぜひ読んでほしい論文ジャーナルをご紹介します。
論文はオープンアクセス
2024年1月に、『 Journal of Medical Extended Reality 』という新たなジャーナルが公開されました。医療XRに特化した注目のジャーナルです!
We are pleased to announce that the 1st set of articles published with @theJMXR have just gone live! Included are medical XR guidelines from @theAMXRA, a piece on the therapeutic potential of VR, and more.
— Mary Ann Liebert Inc (@LiebertPub) January 29, 2024
Be among the 1st to read them: https://t.co/Y9aJBNAN2s@BrennanSpiegel pic.twitter.com/rb1J8Jf3KV
■ 医療拡張現実(MXR)とは
ヘルスケアと没入型テクノロジー(AR / VR / MR)が組み合わさった分野のこと。
Medical extended reality (MXR)*という用語で表されています。
急速に成長している分野であり、幅広い医療分野において、「拡張現実(augmented reality: AR)」「仮想現実(virtual reality: VR)」「複合現実(mixed reality: MR)」などのアプリケーションが網羅されてきています。
Medical extended reality (MXR) has emerged as a dynamic field at the intersection of health care and immersive technology, encompassing virtual, augmented, and mixed reality applications across a wide range of medical disciplines.Despite its rapid growth and recognition by regulatory bodies, the field lacks a standardized taxonomy to categorize its diverse research and applications.
日本においてもさまざまなMXRが普及しつつあります。小生が体験した4つの体験はどれも素晴らしいものでした。
#XRKaigi 2023 有意義です!
— Takupon Papa (@takupon_papa) December 21, 2023
なぜなら、めったに体験できない#医療VR コンテンツ4つも体験できた!こういう技術や取り組みがもっともっと広まってほしいと思う!
医療関係者ならぜひ
4つの体験をオススメします⬇️ pic.twitter.com/UopbNs5Rd1
■ MXR分野での学術的な関心の高まり
Pubmedにおいて『virtual reality』『augmented reality』『mixed reality』という用語を含む査読つき論文が急激に増えています。具体的に、2022年で約17500件*、2024年1月には、なんと26000件を超えていると報告されています。
the trajectory of peer-reviewed articles in PubMed that include the terms “virtual reality,” “augmented reality,” or “mixed reality”; it reveals an explosive increase in the MXR literature. As of this writing in January 2024, there have been >26,000 articles in academic science and medicine using these keywords.
このように、extended reality(XR)という分野と融合した研究や開発は多く存在します。
しかし、『研究と応用』を分類するための標準化された分類法がないことが問題のようです。??小生は理解が追いついていません。どの分野と関わりのある研究なのか応用した実践なのか、一目でわかりにくいということでしょうか。ここではスルーします。
ということで分類法のガイドラインが作成されました。
*中口 俊哉. 医療分野に応用されるXR技術の動向. IEICE Fundamentals Review. 2023; 16(3): 167-175.(https://doi.org/10.1587/essfr.16.3_167)
■ AMXRA Guidelineとは
Journal of Medical Extended Reality の編集委員会によって、American Medical Extended Reality Association (AMXRA)ガイドラインが作成されました。
ここでは、以下を目的としています。
用語を標準化すること
既存の研究を分類すること
これにより、将来の研究開発のためのフレームワークを提供すること
■ MXR分類とは
![](https://assets.st-note.com/img/1706843687918-5qIccBUcZ2.jpg)
そして、分類の第一報として『MXR分類』というものができました。
MXRのコアにはペンタゴン状に広がる5つの領域が含まれ、そこから13のトピックに拡張されます。さらに180の二次的なトピックに展開され分類されます。
13のトピック
XRハードウェアとセンサー(16)
医療画像処理におけるXR(7)
MXRにおけるAI(8)
MXRの設計、開発、および臨床展開(11)
XRの神経心理学的および生物学的作用機序(14)
神経学、心理学、または神経感覚調節におけるXRの臨床応用(24)
外科以外の専門分野(医学, 小児科, 歯科, 看護)におけるXRの臨床応用(23)
周術期および外科専門分野におけるXRの臨床応用(21)
関連する医療サービスにおけるXRの治療的応用(17)
患者教育とコミュニケーションのためのXR(8)
医療または外科のトレーニングと教育のためのXR(12)
MXRの倫理、安全、プライバシー、および悪影響(14)
MXRの社会経済的および規制的側面(7)
13のトピックを示しましたが、180の二次的トピックはかなり細かく分類されています。自身の研究や開発がどの分類に属するのか、一度確認して見ても良いのではないでしょうか。
ちなみに今話題の『空間コンピューティング』は、
技術統合とイノベーション > XRハードウェアとセンサー > 空間コンピューティング プラットフォーム に分類されます。
■ まとめ
本記事では、医療XRに特化した注目のジャーナルと論文の一部をご紹介させていただきました。みなさんご存知のようにXRを用いた研究や応用は多岐にわたります。それゆえに、Medical extended reality (MXR)分類が必要だということです。
詳細は記載しておりませんが180の二次的トピックの分類から、自身にとってあまり関わりのない分野や内容も散見されるはずです。これらのうちのいずれかを組み合わせることによって、複合的な研究もしくは開発のヒントになるかもしれません。
ぜひ、このジャーナルをブックマークしておくことをオススメします。
『 Journal of Medical Extended Reality 』
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