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人の心理を理解したい方へ薦める本

あけましておめでとうございます、Takupon Papaです。最近は嫌な思いばかりです。そんな思いをきっかけに一冊の本をご紹介します。


それは突然でした…


去年の終わりに後輩思いで信頼のある上司を亡くしました。とても残念です。代わりに業務を引き継いだ新しい方は、自己中マンで後輩を見捨てる残念な方です。

心理学を勉強して残念な上司もしくは小生の心理をコントロールしようという思いから…

そして、ちょうどこの頃、TBSの番組『天才たちのドッキリ 叡智のムダ使い』で心理学で人の選択をコントロールする企画を視聴しました。

これらをきっかけに、この一冊に辿りつきました。



面白い内容でしたので、かなりの付箋を入れてしまいました。

小生のメモ書きと本書で解説されていた心理学的なワードをご紹介します。



■ 感情に左右されないサイコパス脳


人間の脳には、論理脳感情脳がバランスをとりあって機能しています。

例えば、自身が焦っているときや怒っているときは、機能する脳の割合が、論理脳(15%)感情脳(85%)となっています。

感情脳に支配されているため、物事を冷静に判断できない状態。そのために、サイコパス脳を作る、いわゆる感情を自身でコントロールすることが必要です。

感情は、知能やIQの天敵なのだ

山本マサヤ:トップ2%の天才が使っている「人を操る」最強の心理術


コントロールする5つのポイント

① なぜ?を自分に問いかける
② 感情を書き換える
③ プライドを定義する
④ 好きを言語化する
⑤ マインドフルネスを習慣化させる

山本マサヤ:トップ2%の天才が使っている「人を操る」最強の心理術

詳細については、本を読んでいただきたいですが、一つ共感できた小生のエピソードを紹介します。

なにかをきっかけに叱ることはよくあることです。
小生の場合は、こどもを叱ることがあります。

どうでしょう怒りの感情だけが昂り、
理不尽にこどもを叱った経験ありませんか?

反省ながら小生はありました。
そういうとき、こう心がけています。


叱ってる最中は怒りの感情だらけ

6秒間黙って間をあける

もう一度話す

落ち着いて話せるようならその怒りは感情だらけの理不尽なもの


ここでは、

①の「なぜ?怒っているのか」を自分に問いかける、こどもが本当に間違っているのか?自身の感情だけでないか?

②の怒りという感情を書き換える、そして

③の相手(こども)のプライドを定義する、自身は知っている知識でもこどもは知らないが当たり前。


という行動を意識することで感情に支配されることが少なくなり冷静でいられています。

みなさんも、こどもを叱るときにもふと考えてみてください。


■ 人を操る3つの基本原則


操るベースとしてまず信頼関係を築けているかが非常に大切です。
これが築けていなければ、後の効果は薄くなります。まずは…


共感力を鍛えること

① 相手の一貫性を理解する
② 一貫性に基づくレスポンスを予測する
③ 「論理+α」で相手の頭と心を説得する

αには、情熱、信頼、人柄などがあります

「共感力」を鍛えることが信頼関係を築くのに最大の近道なのです。


しかし、残念ながら多くの人は相手のことを理解・共感しようとしていないのです。

例えば、「普通コーヒーは、ブラックでしょっ!」と会話があるとします。
この場合、小生自身の考えを相手に押しつけていることになります。

自分の一貫性に基づいて物事を進めようとする行動は正直良くないのです。

このように人を理解する、理解させることは非常に難しいのです。

話を理解させるきっかけに『DTR法』というテクニックがあります。


// DTR法とは
これは、意味不明な結論から話すというもの、相手の関心を引き寄せ話に興味を持ってもらう手段です。以下の心理を利用したものです。


人間は理解できないことをそのままにしておくことにストレスを感じる

山本マサヤ:トップ2%の天才が使っている「人を操る」最強の心理術



■ 損失回避性の心理


番組『天才たちのドッキリ 叡智のムダ使い』では、心理学を用いて二択のうちハズレ側へ誘導することをしていました。

そこで知った『損失回避性』という心理です。

これは、人は得することよりも、損をしたくない!という恐怖や不安を回避する心理作用のことです。

損失への反応は、選択や行動に大きく影響を与え、その度合いは実際の数字よりも1.5-2.5倍高く見積もる傾向があるようです。

行動を起こしたことによるメリットより、

行動しないで起きる損失をアピールすることで、相手の不満や不安は気持ちを引き出して行動を起こしやすくなる

山本マサヤ:トップ2%の天才が使っている「人を操る」最強の心理術

この術は、損失を嫌うプライドが高い相手ほど効果的!



■ 最適な目標の設定方法


簡単すぎる目標だとモチベーションが上がらず、逆に難しすぎるとモチベーションが続かない…そんな経験ありませんか。

下の例を考えてみてください。

もともと「毎月英論文を2記事読む(A)」という習慣があります。
そこに物足りなさを感じ、読む記事数を増やそうとより高い目標を設定するとき

あなたなら、より高い目標としてどれを選びますか?

  1. 「毎月英論文 を 記事 読む」

  2. 「毎月英論文 を 記事 読む」

  3. 「毎月英論文 を 記事 読む」




ここで、ゴルディロックスの法則という心理があります。

心理学者John William Atkinsonの研究によれば、達成確率が50%の目標というのが、簡単すぎず、難しすぎず、モチベーションを維持して取り組むことが可能となる。

つまり、「現状できる100%の2倍」

山本マサヤ:トップ2%の天才が使っている「人を操る」最強の心理術

ここでの最適な設定は「毎月英論文 を 記事 読む(これをBとします)」となります。こうすることで、達成確率(A/B)が50%となります。

著者も述べるように、もともとできる量の2倍の量を設定することが心理学的には望ましいとされています。



■ ボーッとするから生まれるひらめき


このひらめきは、認知神経学者Marcus E Raichleが提唱する「デフォルトモードネットワーク(default mode network:DMN)」の存在が大きいとされています。

これは、ボーッと何もしていないときに活発化する脳活動のことです。

意識的に脳を使うときの20倍近いエネルギーを消費している

山本マサヤ:トップ2%の天才が使っている「人を操る」最強の心理術

要するに、ボーッとしているときは、普段の何倍もの脳が活動している状態ということです。

小生もボーッとすることがよくありますが、それよりも息子がボーッとしている光景をよく見ます。

外で遊んでいたら、急にボーッとしてフリーズする。これがまさしくDMNによる脳が活発に活動している状態、情報整理をしているのでしょう。


子どもにとって重要なのが、なんと「ぼんやり」なのである

黒川伊保子:息子のトリセツ

このボーッとすることまたはぼんやりすることが脳を成長させているのです。



■ お気に入りのフレーズ


最後に、この著者の言葉で、すごく良かったフレーズを紹介します。

新しいアイデアはまったくの無から生まれるわけではなく、過去の経験や知識などの統合によって生まれる

山本マサヤ:トップ2%の天才が使っている「人を操る」最強の心理術

この本には、ここでは述べきれない多くの心理テクニックが紹介されています。

気になる方がいましたら、ぜひ一度読んで見てください。



こんな感じで、今年もスローペースながら本を紹介していこうと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました!

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