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なんでも中飛車のすすめ

今回の記事は前回書いた記事「最速で二段の壁を突破する将棋独学法~ゲーム性と具体的方法論~」とその分割版「#3:最速で将棋アマ二段を突破する方法:序盤・中盤の基礎固め」で触れた序盤の戦法を先後問わず角道を止めない中飛車に固定する指し方を実践するのに役立つ棋書を紹介します。

・先手中飛車
まずは先述の記事でも触れた戸辺誠(2021).『1手ずつ解説する先手中飛車』マイナビ出版です。とにかく解説が丁寧で本当に1手ずつ手の意味が解説してあります。初級者同士でありがちな居飛車が一直線に棒銀で攻めてくる変化など、普通の定跡書では取り扱わないような形や変化まで書いてあるので、安心して先手中飛車をマスターすることができます。

・後手中飛車
次に最近出版された戸辺誠(2022).『1手ずつ解説するゴキゲン中飛車』マイナビ出版です。こちらの本も基本的な変化と定跡手順が丁寧に解説してあります。ゴキゲン中飛車の網羅的な定跡書としては、鈴木大介(2013). 『中飛車の基本【ゴキゲン中飛車編】』浅川書房がありますが、こちらの方が定跡が新しく特に先手超速3七銀戦法に対する指し方は戸辺誠(2019). 『戸辺流 こだわりのゴキゲン中飛車』マイナビ出版を元にした手順が解説されています。

・相振り飛車
最後に紹介するのが鈴木大介(2010). 『相振り中飛車で攻めつぶす本』浅川書房です。対三間飛車、対向かい飛車、対中飛車(相中飛車)、対四間飛車の中飛車側の指し方の指針が書かれており、相振り中飛車の指し方を一通りマスターすることができる内容になっています。

・まとめ
戸辺本(2022)が出版されたことで現代の定跡に基づいて中飛車を指しこなすために必要な入門書が出そろいました。先後問わず中飛車にする指し方は私も実践で愛用しています。(実践例はコチラの記事)今回を機にこの3冊を買いそろえ皆さんも中飛車マスターになってバシバシ実戦で活用してみてください。

今回のヘッダ画像はすわけいこ(swkk)さんの画像を使わせていただきました。ありがとうございます。


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