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2022年春・職団戦振り返り


約3年ぶり?の職団戦に参加してきました。
結果は個人3‐0、チーム2‐1でベスト8敗退。
あと3つ勝てれば、交流戦とはいえクラス優勝なので惜しかったです。
個人的には、将棋の内容は熱戦が多く、反省すべき点もあり、楽しく指せました。また、以前の記事で触れた何でもゴキゲン中飛車の指し方で結果を残せたのが、嬉しかったです。

1局ごとにポイントを振り返ってみます。(家に帰って将棋ソフトで検討しました。)

1局目:力戦を王手飛車で制す

後手番になり、▲7六歩△5四歩の出だしから先手三間飛車、後手中飛車の相振り飛車へ。相手が角道を止めたので、事前に対四間・向かい飛車に想定していた5筋に一直線に棒銀を繰り出す形をやってみました。
しかし、7筋の歩を交換され、局面が落ち着てみると、こちらが囲えない形になり、銀も交換できず、苦しい形になりました。(図1)

図1:1局目中盤戦

ここで▲5六金や▲4六金と指されたら△5五歩と打つぐらいしかなく、こちらの主張がない展開で苦しかったかもしれません。
本譜は▲5五歩から角銀交換の決戦になりました。その局面が意外とバランスが取れており、互角の戦いになりました。
少し進んで図2、ここで△4五桂が気持ちの良い跳躍でした。▲2二竜と王手されましたが、△5二銀とガッチリ受けて金が逃げると△6六角の王手竜の筋があり、ハッキリ勝勢になりました。

図2:1局目終盤戦

2局目:受けてから巻き返す

2局目、後手番になり、▲7六歩△5四歩の出だしから先手二枚銀急戦、後手ゴキゲン中飛車の対抗型になりました。
先手の▲4六銀に対してオーソドックスは△4四銀の銀対抗ですが、相手が左銀を先に出してきた関係もあり、△5四銀型にしてみました。(図3)

図3:2局目序盤戦

図3以下、△6五歩から銀を追い返し少しゆっくりとした展開になりましたが、その後、悪いクセで受けにまわる展開にしてしまい苦しくなりました。
5三の地点を執拗に攻められ、いつまでたっても攻めの手番がまわらないでいました。そんな中で迎えた図4の局面。

図4:2局目中・終盤戦

ここで△7一銀と打って崩れなかったのが、まだ苦しいながらも結果的に勝因になったと思います。以下、▲6二成銀△同飛▲5三金△1二飛車と相手の攻めを一旦いなしてからこちらにも攻める手番が回ってきました。
少し進んで図5、直前の相手の▲5一金が重たい攻めで、ここで△2五角がいわゆる攻防の角で攻守が入れ替わった感じがしました。

図5:2局目終盤戦

以下、相手の攻めをいなしつつ、3筋に作ったと金が間に合う展開になり、無事に寄せきって勝つことができました。

3局目:寄せ損ねる

ここで始めて先手番になり、初手▲5六歩から堂々と中飛車にできました。
対する相手の作戦は三間飛車で先手中飛車対後手三間飛車の相振り飛車になりました。
序盤のポイントは図6。

図6:3局目序盤戦

ここで▲9五歩から香交換して▲2三香を狙う類型が定跡書に載っていた仕掛けを実行しました。この仕掛けの成否が序盤のポイントでしたが、ソフトで検討してみるとある程度成立していたようです。
戦いが始まり、飛車交換になって少し進んで図7。

図7:3局目中盤戦

ここで角取りを無視して▲7三歩成と踏み込みましたが、ソフトで検討すると間違った判断ではなかったようです。角は取られても7筋に歩をたたいていって相手玉を露出させて寄せを狙いました。
さらに進んで図8。

図8:3局目終盤戦

ここで▲6五銀と打ち、△8五玉なら▲5一飛成~▲7四角で何とか寄るかなと思っていたのですが、本譜は▲6五銀に△8四玉と逃げられて寄せが分からなくなりました。
その後、不用意な手を指してしまい、△9五玉から入玉される展開になってしまいました。図8では▲9一飛車と打ち、▲9四飛成からの寄せと駒を拾いながらの寄せを狙った方が良かったようです。
本譜は入玉されてしまい、最後は時計の叩き合いの中で相手がミスしてくれて勝ちになりましたが、切れ負けルールではなく、秒読み有りだったら勝敗がどうなっていたかは分かりません。結果は出せましたが、よろしくない終わり方でした。

まとめ

3局とも勝つことができましたが、どれも熱戦で相手のミスが無ければ勝てない対局が多かった気がします。
1、2局目は序中盤の構想が悪く、先に相手にリードを許す展開になってしまい、そこから混戦に持ち込んで逆転勝ち。
3局目はある程度想定していた仕掛けで有利に展開できましたが、終盤で寄せを間違えて最終的には時間に救われて勝ち。
先手でも後手でも指したい作戦(ゴキゲン中飛車)は指せたものの、序盤・中盤・終盤それぞれに課題が残る対局でした。
しかし、3戦全勝という結果を残せたことは自信になったので、秋の大会でも活躍できるようにこれからも頑張りたいと思います。
まあ、楽しみながらやるのが一番ですけどね。
では、また。

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