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皆さんこんにちは。能力再生相談所、内匠です。

『もういちど読む 山川 倫理』を読んでいて思わぬものを発見?しました。本の最後のほうに夏目漱石が取り上げられていてそこの解説文に次のようなことが書かれていました。

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・・・この体験から漱石は他人のまねをし、他人に迎合する他人本位の生き方をすれば、自分を見失って不安になるだけだと考えた。漱石は他人本位とは自分のつくった酒を人に飲んでもらって、その品評を聞いて無理やりそうだと思い込むような、人まねみたいなものだと述べている。そこで自らの内面的な要求に従って自分が主体になり、我が道を切り拓く自分本位の生き方が必要になる。

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私は夏目漱石というとどうしても『坊ちゃん』とか、『吾輩は猫である』のようなちょっと軽妙な感じの小説を書く人という印象しかありませんでした。国語の教科書で取り上げられているので読んでいた気になっていましたが実は全部読んだのってあんまりなかったなと今思い知らされているところです。改めて教養って大事だよなあとなんとなく思い知らされました。

・・・それは今日の本題ではないですが。

これが目に付いたのは、ディマティーニ博士が主張している内容との共通点があったところです。『世界はバランスでできている!』という本にこんなくだりがあります。

つまり誰かに夢中なるということは、自分という存在への感謝を失うことを意味します…中略…自分を過小評価し他の誰かのようになろうとすることは、他人の人生を歩もうとすることと同じです。するべき、やるべき、しなければならない、そうしないといけない、といった考えはすべて誰かの指図だと理解してください


こういうことは自分でも気づかないうちにこうなっているところが恐ろしいところです。夏目漱石は自分で気づいたわけですが、私なんかは言われるまで自分が他人の価値観に支配されているなんて気づきもしませんでした。

特に仕事の関係では、先輩社員とか指導員とかに影響されがちだと思います。口調が似てると言われたら要注意ですかね・・・。

最後に、私の好きな昔のドラマの一つ、『イキのいい奴』でも、師匠の親方が1番弟子の独立前にこんなことを言ってるくだりがありました。

俺の精神を受け継いでくれるのはいい。だが俺の精神にしばられちゃいけねえ。おめえはおめえ自身でいろ。

…人のセリフを借りてくるようでは私もまだまだ他人の価値観に支配されているのかもしれませんけどね。

それでは本日も雑文、ご一読ありがとうございました。


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