インタビューの裏側、そのいち。
この度、色々ケニアで感じた結果現地で頑張る現地の人にスポットライトを当てたインタビュー・記事執筆活動を始め、All About Africaさんに寄稿させていただくことになりました、Uberのドライバーからヘルメットと何故か衛生用帽子をもらって感動した熊谷です。感動のあまり自撮りしました。頭のサイズが通常の人間のものとは常軌を逸したもののため、基本的にヘルメットNGなのですが、ここカンパラでは僕を受け入れてくれるヘルメットがありました。第二の故郷と呼ばせてください。
冗談はさておき、ここではそんなインタビューの裏側をお届けしたいと思います。裏側が何かというと、僕が感じた難しさだったり、うわ、これ悔しいなぁと思ったことだったり、インタビューをしていて思ったことなどをさらさら書いていきます。記事はこちらから読めますので、ぜひ読んでみてください!
この記事で一番伝えたかったこと
僕がこの記事で一番伝えたかったことなんですが、 「差別・偏見」を抱くことによってもたらされる苦しみみたいなのを伝えたかったんですね。それは現地の人たち、僕たちを問わず苦しめるものだっていうことを伝えたかったんです。書き終えてから気づいたので記事中ではそこまで強調できていません。というかインタビューだと僕の強調したいところとインタビュワーの強調したいところが必ずしも一致しないので難しいのですが、それは置いておいて。
僕はこれまでケニアに住んでいてムズングムズング、チンチョンチャン、ニーハオ、チャイナとか呼ばれ続け、たまりに溜まったストレスは海よりも深く山よりも高かったわけですね。誰も僕を個人としてみてくれないんですよ。ここでは。僕はここでは、ムズングだからお金持っていると思われている。だからお金をたかられる。アジア人で、中国人だから格闘技が強いと思われていて、ブルース・リーやらジャッキー・チェンと呼ばれる。もううんざりですよ。なんなんやおまえら!!どんなマインドセットでいきなりムズングやらチンチョンチャンやら言うんだ!!日本語でいきなり外国人に「白人!!ハウアーユー!!」って言ってるようなもんだろ!!わけわからなすぎる!!
とか色々思って、思いつめた日にはもう寄ってくる小さい子が憎らしくすら思うときもあったんですが、彼の言葉を聞いて苦しんでいるのは僕だけじゃないんだと気づけました。
アフリカという言葉を聞いて、あなたは何を思い浮かべますか?
犯罪が多い?治安が悪い?汚職?貧しくて可哀想な人たちが住む場所?実際に足を運んだことがなかったり、本や映画のみで知るイメージはこういうものに集中していると思います。
それはそれで正しいですよ。覆せない部分はあるし、日本と比べれば治安だって比べ物にならないくらいに悪い。でも、それだけじゃない。僕はアフリカが貧しくて、力のない人たちだけではないことを知っています。中には悲惨な現状を変えようと、頑張っている人たちだっているんです。治安だって、首都は気をつけなければいけないけれど、農村部に行けば基本的に安全になります。大枠に当てはまるイメージを、細部までに行き渡らせてしまうと真実から遠ざかってしまうことを忘れないでほしい。僕がここでひどく傷ついたように、ベナッドさんが汚職や透明性、物乞いといったイメージを押し付けられて苦しむように、誰かをきっと傷つけることになってしまうから。
僕のインタビューは、こうした差別や偏見と戦うために始まったものなんじゃないかなぁとか思っています。やっぱり、知ることからすべて始まると思うんです。一番いいのは来てもらって見て感じて知ってもらうことだけど、アフリカは遠いし、なら僕が現地の人の代弁者になって彼らの声を日本まで届けるべきかなとか勝手に思っています。
そうやって伝えることを通じて、途上国やアフリカのイメージが多様なものになって、今溢れかえっているネガティブなイメージにポジティブな面も添えてあげたいというのが目標です。
でもやっぱり簡単じゃない
と思って始めたインタビューですが、やっぱり難しい。僕の英語が単純にまだ未熟なので、そこの問題もあるんですが、インタビューってどうやったらいいの?というのが正直な感想。
まず、自分が日本の方々へ伝えたいことがあって、それをインタビュワーに質問として聞くんですけど、この時点で何かこう、裏を取りに行っているような感じがしてもやもやしてしまう。僕は別に証拠を抑えに行っているわけではないので、僕の考えとか、インタビューを始めた動機とかを知ってもらって、そこに思い当たるふしがあれば自由に話してもらうとかがいいのかな〜とか思うんですけど、それはそれでまとめて記事を書くのが至難の業になるし。
NGも食らっちゃいました。
今回のインタビュー、差別・偏見以外にも、「外部の人が援助に入ることでコミュニティのパワーバランスが崩れてしまう」みたいなことをEKセンターでの実例を用いて紹介したかったんですが、本人に確認を取る際にNGを食らってしまい、皆さんに紹介することができませんでした。これはかなり悔しかった、、NGの理由も、決して理解できないようなものではありませんでした。だからこそ悔しかったんですけどね。でも、大切なのはあくまで現地の人であって、僕のエゴではないのでこれは仕方ない。でも残念、、本当に残念、、パワーバランスの話は、こちらのnoteからも雰囲気が伝わってくるかと思います。
と、こんな感じで未熟未熟なヒヨッ子ですが、すでに書かなくてはいけない記事が3本溜まっている状況なので、やりながらやりながら色々見つけられればと思っております。暖かく見守っていただければ幸いです。もしよかったら記事シェアしてね。
読んでいただき、ありがとうございました。
サポート代金は取材のための移動費・活動費に充てさせて頂きます!少しでも僕の記事がもっと読みたい!と思ったら、サポートしていただけると嬉しいです!