コスパの神 RICOH XR RIKENON 50mm F2 レビュー
皆さんお久しぶりです。
最近は忙しく、なかなか記事を書けていませんでしたー!ちょこちょこ更新再開できればなーと思っております。
今回のレンズは本当に安いレンズです。Planar,GMに続いて3本目の50mmをご紹介いたします。
いつも10万を超えるレンズばかり紹介してきたんですが、このレンズは3800円で購入しました。価格差がヤバい。安すぎて絞りが動きません(笑)ということで、今回の作例は全て開放のものになります。
■RICOH XR RIKENON 50mm F2とは
改めまして、今回レビューするのはRICOH XR RIKENON 50mm F2です
オールドレンズが高騰する中で、かなり安い部類に入ります。
和製ズミクロンとしてとても有名なレンズです。あのLeicaと同等の解像力を持つらしいですね。さすがにズミクロンは持ってないので比較できないですが、確かに解像度は現代のレンズにも引けを取らない印象を受けました。
今回の作例はα7RⅣで撮影したので、自慢の解像度は確認していただけるかなと思います。
■作例&使用感
それでは作例(f2のみ)を見ていきましょう。
周辺減光も少なく、現代レンズと遜色ない描写の1枚です。3800円のレンズとは思えませんね…50mmGM(270000円)ってなんだっけ。
等倍拡大してみると、ピント面がしっかり解像されています。
これで開放とか信じられない…ハイライトの滲みはあるものの、十分ではないでしょうか?むしろいつも現行レンズを使っている身からすると面白くて堪りません。普段は味わえない絵がポンポン出てきます。
ちょっと気になるのはボケ味です。普段50GMのとろけるボケを体感しているので、騒がしいボケだなという印象を受けました。ただ、背景の情報が残ったボケ方というか、質感が感じられるボケだと思います。この写真はこのガサガサしたボケだからこそ良いなと思える写真です。普通のレンズだと背景の情報が失われすぎるところを、ガサガサしたボケがちょうど良く情報を残してくれてる感じ。
現行レンズの、背景が色になるようなボケとはまた違った味わいが面白いなと思ってます。粒子を多めに入れると、よりガサガサしていい感じに。
現行レンズと遜色ない点を紹介したので、次はオールドレンズらしいところを。
やはり、晴天のような強光下では盛大に滲みます。この写真はちょうど背景が暗いので滲みが良く分かります。いや〜、オールドレンズ使ってるって感じがしますね。
やはりレトロな雰囲気を作りたければ、レトロな描写のレンズと使うのが手っ取り早いです。盛大なハイライトの滲みもあって、それなりの雰囲気が出てるのではないでしょうか。ブラックミストとはまた違った描写で面白いです。
フレアもしっかり出ます。これは意図せず出てきて現像に困った1枚。モデルの表情が全てをまとめてくれています。決して私の腕ではないです(笑)こういうフレアは中々処理が難しいんですよね…
逆光下では虹色のゴーストも出ます。あんまりRIKENONの作例でこんなゴースト見ないんですよね。もしかしたらうちの個体だけかもです。スーパータクマーほど出やすくはないと思います。角度の工夫が必要です。
日陰だったり曇りだったりでは欠点が目立たなくなります。フリンジなどはしょうがないですが、それはほとんどのオールドレンズに言えるかと…収差の差は金額の差です。そこに目をつぶればいい描写してくれますよー!この1枚はGMやPlanarじゃ撮れないかな。
うちのは絞り羽が動かないおっちょこちょいですが、絞れたらきっとスナップには大活躍すると思います。開放でこんなにいいんだからf4やf5.6まで絞るとさぞ美味しいでしょう…
以下作例になります
RIKENONの世界をお楽しみください
■まとめ
今回のレンズの特徴をまとめるとこんな感じです
とにかく安いので、試しに一度買ってみてもいいんじゃないでしょうか。ジュース1ヶ月我慢するだけで買えちゃうお値段です。解像力とオールドレンズの味わい、相反するように見える2つを両立したレンズなのでぜひ一度お試しあれ。
気をつけて欲しい点として、このレンズ珍しくKマウントです。
オールドレンズに多いM42用などのマウントアダプターだとくっつかないので、Kマウント用のマウントアダプターを使ってください。私が使っているものも置いておきます。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?