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いい発見。単行本と雑誌

全く、世間の情報に疎いのは、自分が情報に関してセンスが無く、適切に拾うのが苦手なんだと思ってた。いやしかし、そもそも拾いたい情報を探してなかった。どこにあるのか知らなかったし、ターゲーットも絞ってなかった。

僕は新聞を読む気がサラサラ無い。というか、無かった。友達が読む趣味雑誌も、全く興味がなかった。それら一つ一つの情報にピンと来なかったし、好きな事じゃなかったし、好きになれなかったからだ。「首相、〇〇国訪問」「〇〇火事」「成人式、若者未来への希望語る」など、どの情報に対してもピンと来なかったし、何を意味するのか、どこをどう改善するか、どう共感するか、特に分からなかったし深めようと思えなかった。唯一見て心動いたのは、日替わりで個人が投稿する記事だった。投稿者の強く生きる姿や、素敵な文化の中で生きる姿には、なかなか感銘を受けた記憶がある。テレビも見ないし、僕の情報感度の低さは改めて振り返るとすごい。情報は左耳から右耳へ抜けていき、目から入り鼻から出ていた。

なんとなくそれに寂しさを感じたし、やや不安を覚えた。だがそんな僕にも興味を持てたメディアがあった。本だった。本は歴史そのものだ。新聞だってそうかもしれないが、本はテーマで別れており、著者で別れているし、背表紙もある。こんなに扱いやすい情報は無い。だれかが考え抜いて書き、誰かがわかりやすく編集してくれた文章って凄くないか。今の僕が扱える情報は本という形式のものくらいだ。

そんなこんなで今年度は浅く広く本を読んでいる。思い返せばそんなに多く読んでないし読み切ってないものも多い。だがまあ、多方面に知識欲のきっかけが出来たのはとても大きい成果だと思う。不思議なもので、本を読むことで、以前自分が通り過ぎてきた情報が頭に蘇ってくる。本が思い出させてくれるのだ。本が僕の頭を整理・編集してくれる。今まで見聞きした経験の意味を教えてくれる。過去は空白の時間って訳ではなかったようで、ちょっと安心したりもした。

こうなってくると、やや新しい断片的な情報にも意味を見いだせるようになってくる。なぜなら、情報の土台が形成され、自分の中に情報の輪郭が発生したからだ。最近読んでき本の内容は古い順に、日常の心理学、情報社会への移り変わり、思想と社会形成、歴史や政治といった分野だろうか。重く聞こえるが、実は記憶に残ってる物の多くは漫画だったりする。。まあ、情報の枠組みが頭に入ったなら良しとしよう。

そんな中で、今日Kindleでおすすめに表示された中にとある雑誌があった。雑誌か〜、、取り止めのないことばっかり書いてあるんだろうな〜とか思って危うくスルーしそうになった。だが表紙のキャッチフレーズが、「シンクタンク大研究」とあり、最近就活関連で耳にしたことがあり、なにかとロマンを感じる分野だったのでちらっと見て見た。この決断は今日のハイライトだった。ビックプレーだった。程々に新しく、それなりに話題の数が多いのが雑誌のいい所なんですね。

シンクタンクっていうのは国に何個かある程度だろうな〜と思ってたのだが、全然そんなこと無かった。日本で100以上、アメリカでは1000以上あった。営利団体ではなく、主に研究機関のようですな。そのため助成金や寄付から成り立つようだ。

その雑誌ではシンクタンクと行政財政の関わりが書かれていて面白かった。国の方針を決めるために経済や世論、国際関係の予測などの研究を行っているのがシンクタンクで、当然のように政府と関係がある。なるほど、国は複雑な組織なんだなーと感じた。国や自治体が何かを実行するには、沢山の層において、それぞれの役割を全うする人がいるんだと実感した。

今日は僕の雑誌記念日だ。理解できる楽しさを感じてしまった。情報量が欲しい。明日からは、政治の本と雑誌を行き来しようと思う。ちなみに読んだ雑誌は『Newsweek 世界を操る政策集団シンクタンク大研究 2019. 11. 19』でした。

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