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神社巡りをしてきた⑥諏訪大社, 国譲り神話

神社巡りの2日目は、諏訪大社に参った。

諏訪大社は、でかい諏訪湖をやさしく挟み、湖畔からやや遠くの山だか森のような塊の麓にござる。

挟む、というのも、諏訪大社は4ヶ所に社を構えており、下社春宮・下社秋宮・上社前宮・上社本宮から成る。下社は湖の北側に、上社は湖の南側に社を持つため、挟むと申した。

さて、仮に社が、諏訪湖を挟み相対するようにござれば、なにやらロマンチックな話が思い浮かび候。

そんな期待に答えてくれるお話もあるようで、かつて諏訪湖は今よりも広く、その南北の湖畔に諏訪大社が位置していたとも考えられている。

そして社の位置関係と、湖の織り成すラブストーリーは渋々割愛する。

しかしまあ簡単に言えば、冬に湖が凍り、南に座す男神が北の女神へ赴くというお話だ。もう感動ですよ。

諏訪大社には、建御名方神(たけみなかたのかみ)と、八坂刀売神(やさかとめのかみ)が祀られている。こちら神様たちは夫婦として伝えられている。

彼らにも切ない神話があるのだが、苦渋を飲んで割愛したい所をグッと堪えて簡単に言えば、かつて国の中心は出雲国にあり、タケミナカタのお父さんが治めており、、何やかんやで国を明け渡したましたとさ。

さすがにもう少し詳しく言うと、お父さん(オオクニヌシ)が治めていた出雲国があったのだが、天皇の祖先であるアマテラスが使いを回し、「国を譲れ」と申し上げた。お父さんは困ってしまい、息子に答えさせた。タケミナカタは、筋肉モリモリ自慢がてら、その使いの者(タケミカヅチ)と戦ってみた。名前の通り強いタケミカヅチが、圧倒した。こりゃあアカンと思い、父子共に国を渡すことを承知したということだ。

この時に、タケミナカタは許しを乞い撤退し、信濃国の諏訪湖辺りに引っ越したのだ。そしてその地で、豊かな自然を営んだのですとさ。

他方で、お父さんは出雲国を譲る代わりに出雲大社を作ってもらったらしい。こちらのオオクニヌシも紆余曲折の後に国を平定した過去があるのだが、、なんせジャパンの前身である地域の最初の頃、いろんなゴタゴタは続く。


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