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【推敲】手編みのマフラー
以前投稿した詩『手編みのマフラー』を推敲します。
編み物が好きだった君に
ねだった手編みのマフラー
ベタでも重くても上等
いつでも君を感じられた
一緒に糸を選んだね
赤がいいとか白がいいとか
ちょっと派手な気もするけど
どこへでも巻いて出掛けた
新しいコートの隙間から冷たい風
使い古したマフラーに首をすくめる
服を変えて髪型を変えて
僕は変われているのかな
本当に欲しいものは物じゃなくて
目に見えないから物に託して
気に入っているところ
「本当に欲しいものは物じゃなくて 目に見えないから物に託して」はかなり気に入っています。「本当に欲しいもの」は抽象なのでひらがな、「物」は物体のことを表すので漢字にしています。「〜物じゃなくて」で改行すると物体以外への着地を期待しますが、実は続きがある。「物じゃなくて目に見えないから」が「物に託して」にかかっていくんですね。偶像崇拝に似ているなぁと思います。概念を直接愛したり信奉したりするのは難しいので、形に意味付けして見立てる。見えるし触れる方が安心するんですよね。人間は健気ですね。
改善したいところ
1連でマフラー作ってとお願いして、2連で糸を選んで完成しています。時系列に沿って進んでいますが、1連4行目で「いつでも君を感じられた」は完成した後の感想っぽいですね。素直に時間軸に従っていた方が後半が映えそうに思いました。
推敲後
推敲した『手編みのマフラー』がこちら
他にも、長さを整えて言い回しを丸くしてみました。どうかな?『手編みのマフラー』は年末に出す詩集に入れたいと思っています。よかったら感想やアドバイスを聞かせていただけると嬉しいです!
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