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【推敲】煌めきの夜

以前投稿した詩『煌めきの夜』を推敲します。

ドアを後ろ手に閉めて
突き刺す冷気に目が冴える

ヘッドライトを消すと見える
暗闇

ああ、そうか
暗闇は輝くためにそこにいる

世界中の煌めきをばら撒いた
そんな夜と
波の音だけ

気に入っているところ

「真っ暗で何も見えない」ではなくて、「暗闇が見える」と表現したのはよかったのかなと思います。目を開けても閉じても変わらない、自分の手元も見えないような暗闇でした。こういう言葉遊びは好きなので、積極的に採用していきたいですね。

改善したいところ

リズムはハマってないですね。きっちり揃いすぎていても面白みがないと思って変則的な音数にしてみましたが、気持ちいいラインを探し当てるのは難しいですね。「暗闇」で1行にすることでしんとした余韻を演出したかったんですが、あまり効果的ではなかったかもしれません。バランスが大事ですね。

推敲後

推敲した『煌めきの夜』がこちら

ヘッドライトの件は悩みましたがカットしました。代わりに聴覚に注目することで視覚的な情報がないことを表しました。2, 3連はきっちり6文字で揃えることで、独特のリズム感も出てきましたね。

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