僭越ながら「オムライス最強論」について語らせていただきたく候。
私は食べ物の中でオムライスが一番好きだ。
そう言うと半分の確率で
「可愛さを狙ってるんじゃないのか。」
と言われるが、もちろんそのような魂胆はない。
これから、オムライスが最強たる根拠を非科学的に列挙していく。
最終的には読んでいただいた方に私の掲げている「オムライス最強論」を強く世間に唱えていただきたい。
そうすることで、「可愛さを狙っている。」と冷たい目で見られているオムライスの民を日陰から解放されることが最終目的である。
オムライスは最強である。
そう大声で叫ぶことは逆効果に近い。
この世には、「本物」と必死に主張する方がかえって偽物に見えてしまうことが往々にしてあるからだ。
だが、今回はそれを恐れず、声高らかに叫ばせていただく。
根拠① 無限の可能性
「オムライス」と聞いて、頭の中で思い浮かべるものはどんなものだろうか。絵に描いてみてと言われた時、どんなものを書くだろうか。
恐らく下にあるようなものだろう。
ただ、オムライスというのは、このチキンライスをくるりと卵で包んだオムライスだけではない。
真ん中に切れ目を入れてパカっとするタイプのフワトロオムライス。
プルプルの卵をあえて割らないライドオンタイプのオムライス。
形態だけでもパッと数種類は浮かんでくる。
そしてどの形態も共通して、目の前に運ばれてきた時に人の心をプルプルと震わせる。
卵のように。
いやいや、少し待て。人の食欲には気分がつきものだから心がプルプルしない時もあるだろう。
そう。焼肉が大好きでも、「今日は重いもの食べる気分じゃないな。」という日は必ずくるのだ。
だが、心配ない。オムライスはその次元にはいない。
豊富なバリエーションがあなたの要望をマルっと包み込んでくれるからだ。
そう。卵のように。
詳しく説明しよう。
オムライスは卵を境に下層と上層に分けられる。
そして、そのどちらも自由にカスタマイズすることができる。
下層であるライス部分。
オーソドックスなチキンライスにしようか??
それとも少し罪深さも感じるバターライスだろうか??
ガーリックライス??
白米??
残り物の炒飯??
この時点でキリがない。
だが、恐ろしいことに上層であるソース・トッピングも残っている。
今日は胃袋が重い??
なら和風おろしそポン酢をかけよう。
少しおしゃれに食べたい??
イタリアンなトマトソースをかけてチーズやバジルを散らそう。
パンチが欲しい??
かけちゃおうぜ。ベシャメルソース。
乗っけちゃおうぜ。クリームコロッケ。
気づいただろうか。
これは掛け算なのだ。
無限の組み合わせが存在しているため、現在のテクノロジーを持ってしても正確な数を出すことは叶っていない。
だからあなたの好きなようにしてよいのだ。
誰も止めることはできない。踊れ。
根拠② 脅威のお手軽さ
たかがオムライス。されどオムライス。
国内において、さまざまな名店がその名を連ねており、オムライス・オブ・オムライスの深淵を目指して日夜研究を重ねている。
だが、
されどオムライス。たかがオムライス。なのだ。
オムライスを卑下するわけではない。
ただ、考えてほしい。
オムライスの定義は「ライスを卵で包む。」
これだけなのだ。
お腹が減った時、冷蔵庫にある白米をチンして、目玉焼きを作る。
結構である。
だが、それを少し手を伸ばす。
それだけで料理をした気分にもなるし食べる時の自分の気持ちも上がる。
間違いない。
簡単に飛ぶことができる。
ドラッグなんていらないのだ。オムを喰らえ。
根拠③ 結局の可愛いさ
解せない気持ちも多少あるが、結局のところ可愛いのだ。
写真映えする。
食べてる途中の形ですら可愛い。
日本で生きていると、ケチャップで愛を伝えたり、顔を描いて生命を宿らせたり、萌え萌えビームを浴びせたり、好きなようにオムライスライフ(オムライフ)を満喫している者たちの姿が散見できる。
そういうことである。
オムライスの可愛さを心から味わえている時、その人も同様に可愛いのだ。
その魔性に心惹かれてオムライフをエンジョイせざるを得ない。
見てよし。食べてよし。見られてよし。
三方よしの花丸先生だ。
まとめ
他にこのような食べ物はあるだろうか。
いや、私は知らない。
まだ知らないだけかもしれない。
ただ、オムライスに並ぶ食べ物はあれど、超えるものがあるとは到底思えない。
よって私は唱える。「オムライス最強論」を。
読者の方で理解、共感していただけた方がいらっしゃるのなら、マイクをとって拡散していただきたい。
共にオムライス弱者を解放しようではないか。
あなたは既にこちら側の人間なのだから。
※卵アレルギーの方、読み心地の悪い文章大変失礼いたしました。
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