「答えのない教室」新刊案内についてご意見募集中!
こんにちは。カナダの高校で現役数学教師をしている梅木卓也です。今日は来年出版予定の「答えのない教室」の新刊案内を書いてみたので、みなさんのご意見を頂けたらなと思います。率直にこの案内を見て読んでみたいと思うかやもう少しこの部分がわかりやすくなればなど忌憚のない意見をいただければと思います。よろしくお願いします。
新刊案内「答えのない教室」
より多くの学生がより自然に考える事ができる授業って可能だろうか?それもただの先生の真似事でもない、丸暗記でもない、先生に媚びる行為でもない。話し合いの中で生まれる理解と触発。ワクワクが止まらない、授業が終わっても生徒が問題に取り組んでいる姿を想像してほしい。「答えのない教室」の仕組みを知っていただければこんな授業が誰にでも作れてしまうのである。
「答えのない教室」はその原著となる『Building Thinking Classroom in Mathematics(数学における考える教室のつくり方)』のリリヤドール教授の20年以上の研究をもとに、明日から使える教え方を伝える本である。本書の中にはどうすればより生徒が考えやすくなるのかといった仕組みがちりばめられている。第一章では「答えのない教室」の骨格となる部分について、第二章では「答えのない教室」を実現するために必要な準備運動について、第三章では「答えのない教室」を普段の授業へどう落とし込めることができるかについて説明されている。研究の主題となっているのは「数学の授業における」ということだが、より生徒が考えやすくなる仕組みなので、他教科での応用はたやすい。
実践すれば40人学級でただ板書を写し、演習問題を黙々とする典型的な授業は見違えるように変わる。生徒は3人ずつのグループで話し合いながら学びを深めていく。そこには心理的安全性も、学び合いの精神も育まれていく。それでありながら生徒は自分の意見を自由闊達に言えるようになり、主体性も育まれていく。そんなうまい話があるわけがないと思われるかもしれない。そう思われた方は第五章の実践者へのインタビューを読んでいただきたい。世界中で実践され急速に広がっている「答えのない教室」を感じてほしい。
この本の中で書かれていることに一つでも共感していただけたなら非常にうれしい。ぜひ実践していただきたい。なぜなら「答えのない教室」は生徒だけでなく、先生も含めての大人も一緒にワクワクしてしまうからである。教える事ってこんなに楽しかったんだと実感してほしい。
著者紹介 梅木卓也(うめきたくや)
兵庫県出身。2007年度よりワーキングホリデイをきっかけにカナダで学童保育や障害児サポート等に携わり、2019年度よりバンクーバー市の公立高校にて数学教員となる。現在仕事の傍らサイモンフレイザー大学にて数学教育の修士課程在学中。『答えのない教室』認定講師。『カナダで先生になりたい人サロン』運営。趣味は読書とカフェ巡り。双子の父。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?