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直球ポートレート。

こんにちは。

記念すべき最初のnote。
いきなり衝撃的(?)なことをいいますが、、、初めに書いておきます。

このマガジン、「ライティングの設計図」としておきながら、私はポートレートの撮影においてライティングはあくまで写真のメインではないと思っています。

近年、ポートレートという言葉がよく聞かれるようになりさまざまな写真がSNSやネット上に上がっています。プロ顔負けのような素晴らしい写真もたくさんあります。

ただ、「人が写っている写真がすべてポートレート写真なのか?」と聞かれると(あくまで私個人の考えではありますが)そうではないと思っています。

私が考えるポートレートは「写真に写っている人物の魅力が伝わる」「写真を撮っているカメラマンが被写体をどう見ているのかが分かる」そんな写真がポートレートだと思っています。あくまでメインはライティングやカメラマンの写真の色ではなく、そこに写っている人がどう見えるか。それが全てだと思っています。

そんなことを考えながら日々撮影をしていて、最初のnote、どの写真について書こうか悩んだんですが、最初はストレートにシンプルなポートレートを紹介しようと思います。

今回紹介する撮影は先月7月にイーストプレスから発売したばかりのこちらの書籍。
『師匠 歌丸 背中を追い続けた三十二年』
こちらのカバー写真を撮ったときの話をしたいと思います。

今年の4月。以前からお付き合いのある編集さんから、桂歌丸さんの初の直弟子、桂歌助さんが師匠についての本を出すので、その写真を撮ってほしいと連絡を頂きました。

4月に退院した歌丸師匠が久々の高座に上がるので歌丸師匠の車椅子を押す歌助師匠の写真を撮ってほしいということでした。

しかし撮影にはある条件がありました。

・撮影時間は約5分。
・撮影場所は師匠が現場入られてから落ち着いてからの高座の前の楽屋でのみ。
・普段の師匠の動線を変えずにその流れで。

近年入退院を繰り返していた師匠ですし、長時間の撮影は難しく撮影のための移動も難しい状況でした。また、撮影はあくまでも師匠が高座に上がる前の空いた時間でおまけでしてくれるもの。その日のメインは師匠の落語を楽しみにしてきた大勢のお客さんの前で噺をすることです。

そこで私が考えたのは

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