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物語る映画ポスター

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これは!と思った映画ポスターを集めました。 たった1枚で表される物語の想起性を重視しております。 海外のクリエイター様に感謝。
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#映画レビュー

スコセッシの新作映画を記念して、過去の名作をポスターで振り返る(2009年〜)

映画のポスターには 作品に対するリスペクトが しみじみと込められている。 マーティン・スコセッシ監督の新作 『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』が 現在公開されています。 ここにきて デ・ニーロとレオ様のタッグが 見られるなんて、もう、最高です。 監督とその二人の優雅な歩みを記すべく、 過去の名作を振り返ってきました。 ポスターには 当時の熱気を閉じ込められています。 今回は 最新作に繋がる直近の名作を ポスターで振り返ります。 今年でなんと、81歳になるスコセ

スコセッシの新作映画にあたって、過去の名作をポスターで振り返る(1995年〜)

たった一枚のポスターから 映画の見所や印象が蘇ってくる。 映画ポスターの魅力を ご紹介します。 マーティン・スコセッシ監督の新作 『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』が 現在公開されています。 監督が撮った数々の名作を いま一度振り返ってみませんか? 個人的に大好きな映画監督の一人です。 どうぞご一緒に、 映画ポスターの想起性にあやかって しみじみと、鑑賞当時の感動を回顧しましょう。 前回は、 タクシードライバーから グッドフェローズまで取り上げました。 今回

スコセッシ新作に臨んで、過去の名作をポスターで振り返ると見えてきた凄さ(1976年〜)

たった一枚の画像から 映画の見所や印象を想起させる。 映画ポスターが好きです。 マーティン・スコセッシ監督の新作 『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』が 公開されています。 至極当然、論を俟たず、当たり前に 観に行くのは言わずもがなで大前提なんですが、 監督が作り上げた数々の名作を いま一度振り返って その達人級の手腕に思い巡らし 改めて最新作に臨むというのも 悪くないんじゃないでしょうか? 個人的に大好きな映画監督の一人です。 どうぞご一緒に、 映画ポスターの

【物語る映画ポスター】羅生門

映画ポスターが好きすぎて それのみで作品を紹介する試みです。 今回の映画は 黒澤明監督の「羅生門」 1951年のヴェネツィア国際映画祭で 金獅子賞を、 第24回アカデミー賞で名誉賞 (現在の国際長編映画賞)を受賞した本作。 これをきっかけに 日本映画の存在を世界へ知らしめました。 ↑は公開当時のポスター。 迫力のある表情が並ぶ。 三船敏郎のかっこよさが光る。 演技の幅広さと、大胆な身体の動きが 印象的。以下、海外製のポスターにも よく現れていて面白いです。 ↑ア

【物語る映画ポスター】ジョジョ・ラビット

映画ポスターが好きすぎて それのみで作品を紹介してみる という試みです。 2019年に公開された 笑って泣ける戦争コメディドラマ(?)。 個人的に大好きな映画です。 第二次世界大戦。 主人公は、優しすぎるドイツ人の少年。 ウサギも殺せないと虐められ、 「ジョジョ・ラビット」と あだ名を付けられる。 彼の唯一の親友は 頭の中に住んでいる空想のヒトラー。 そのブラック過ぎるユーモアが 作品にエッジを効かせ、 おかしな笑いを生れさせる。 だいたいふざけた顔でやってきま

【物語る映画ポスター】イングロリアス・バスターズ

映画ポスターが好きです。 ファンが作った映画アートのみで 作品を紹介するコーナーです。 2009年のタランティーノ映画です。 アカデミー賞では8部門にノミネートされ、 映画賞も多数受賞。 公開時は “面白さタランかったら、全額返金しバスターズ” というキャッチで話題に。 舞台はナチスドイツ占領下のフランス。 冒頭で家族を皆殺しにされた メラニー・ロラン演じる ショシャナがナチスに復讐を決意する。 ミルク、煙草、汗、銃弾。 冒頭からタランティーノらしい 緊迫感あふれ

【物語る映画ポスター】ベイビー・ドライバー

映画ポスターが好きです。 映画の非公式ポスターのみで 作品を紹介するコーナーです。 天才的なドライビングセンスをもつ主人公。 ある借りを返すために 強盗の逃がし屋として使われる。 超おもしろい映画です。 主人公のベイビーは いつもなんだか孤独。 いつも耳に挿しているイヤフォンには わけがありました。 子供の頃の事故の後遺症によって ひどい耳鳴りを患っているのです。 以来ずっと、音楽でノイズをかき消している。 ベイビーが聞いている音楽を 同時に聞きながら物語が進む。

【物語る映画ポスター】バッファロー'66

映画のポスターだけを使って 作品を紹介していこうというシリーズです。 さんぽ気分でどうぞ。 今回ご紹介するのは、 フォロワーさんのwohsacさんに おすすめ頂いた、「バッファロー'66」です。 原案、脚本、監督、主演、音楽をすべてを ヴィンセント・ギャロが一人でこなしたという 個性むきだしのとんがった映画です。 すんごい面白かったです。 刑務所から出所したばかりの主人公が おしっこを我慢しながら あちこちへトイレを探すところから 始まります(笑 コメディチックで

【物語る映画ポスター18】ナイスガイズ!

冴えない私立探偵(ライアン・ゴズリング)のもとに 死んだはずの女を探して欲しいという 不思議な人探しの依頼が入る。 すったもんだしながら問題を解決していく というアクション・コメディ映画です。 見所は、なんといっても ライアン・ゴズリングの 絶妙な馬鹿さ加減。 真剣だけど抜けている感じが最高で 何度も爆笑を誘われます。 なんで吸いかけのタバコに 火をつけているのでしょうか? バカっぽさが散見されます。 ひょんなことから ラッセル・クロウ演じる 暴力的な示談屋と コンビを組

【物語る映画ポスター16】インセプション

他人の夢の中へ入ってアイデアを盗む。 本作は現実と夢の世界を行き来するSF映画です。 夢の中の夢、さらに奥まで進む。 ↑のポスターのように、 やや複雑な人物配置もありますが あらゆる仕掛けのおかげで わかりやすく楽しめます。 他人の夢の中はまさに迷路。 本作では「迷路」そのものが 重要な役割を持ちます。 ポスターにも「迷路」が描かれているものが 非常に多いです。 夢と現実という異次元をまたがっての 立場の違いをうまく表しています。 やはり迷路もある。 主人公が肌身離さず

【物語る映画ポスター15】007 スカイフォール

007シリーズは 素敵なデザインで仕上げられたポスターが 数多ありますが 今回はこちらの「スカイフォール」に絞って ご紹介いたします。 シリーズの中で一番好きな作品です。 冒頭の逃走劇シーンの最後、 ほんの少しのズレが、ジェームズ・ボンドを 落とすことになる。 007シリーズお決まりの、 オシャレなオープニングに入ります。 逃走劇→落下→音楽 までの流れが最高に鮮やかでしたね。 本作は、ジェームズ・ボンド自身の アイデンティティに触れて 深いテーマにまで入っていきます

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【物語る映画ポスター14】ベター・コール・ソウル

「レオン」のポスター祭りやってま!

映画「レオン」は ものすごい数の非公式ポスターが描かれてきました。 いつかまとめて取り上げようと思ってました。 やたらと登場してくる「銃」 その意味は?? 今、ツイッターで レオンのポスターあげまくってます。 過去ログも残してます。 アカウント持ってなくても見れます。 ↓ https://twitter.com/hashtag/%E7%89%A9%E8%AA%9E%E3%82%8B%E3%83%9D%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%BC?src=h

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【物語る映画ポスター13】ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー