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【海外駐在】だから私は銃を持たない

よく聞かれる質問として「銃を持っていないのか?」と聞かれます。アメリカと日本で大きく異なる点なので、興味が大きいのでしょう。

私は銃の使い方は知っていますが、家に置いておくつもりはありません。将来的に考えは変わるかもしれませんが、今のところは最低限の知識やたまに射撃だけするような状況です。

その理由は3つあります。
①アパートメントに住んでいる 
 私が住んでいるアパートは塀やゲートがあり、比較的セキュリティがしっ
 かりしています。中流階級の世帯が多く住んでおり2階以上に部屋がある
 ので、強盗や暴力を伴うトラブルのリスクは低いと考えています。

 残念ながらアメリカの統計で戸建てとアパート等、住居に関する犯罪を比
 較したデータを見つけることはできませんでしたが、日本の警視庁や警備
 会社のデータからは戸建が犯罪にあう件数が多いようです。
 (警備会社リンク。警視庁は白書が多くすぐに確認できませんでした)。2023年版 最新の統計データから読み解く、侵入窃盗の傾向と防犯対策はコレ!|HOME ALSOK研究所|ホームセキュリティのALSOK

 念のために家に武器は欲しいところですが、包丁やナイフがあるので十分
 だと考えています。これは家の間取りが大きく関係しています。
 私の家の間取りは侵入された時の相手との距離が近く、銃を保管場所から
 取り出して対抗する十分な時間がとれないのです。

 参考になる指標としてアメリカの警察では21Foot ruleがあります。これは
 21フィート、約6.5メートルはバットやナイフ等の近接武器を持つ対象者
 が走って危害を加えるのに十分な距離であるため、これだけの距離を空け 
 るようにする
という目安です。
 残念ですが、殉死した警官のボディカムや後の現場検証で21フィートより
 も近かったために十分な対応ができずに亡くなった方が散見されます。
 *衝撃的な映像や写真も多いので載せませんが、Youtube等でも見ること
 はできます。
 危機的な状況でどこまでできるかはわかりませんが、銃の保管場所に向か
 ってあたふたするよりも手の届く範囲にある武器を持って対抗するほうが
 素早く行動できると考えました。

②もし銃を持っていて事件が起きた場合、後悔の程度が非常に大きい
 残念ですが、銃による事件事故で多くの命が失われています。乱射事件が
 目立ちますが、隣人トラブルや子供が持ち出しての事件も多いです。
 特に、もし子供が持ち出して外で事件を起こしたり家で事故が起きる想像
 をすると銃を持つ気持ちにはなれません。

③銃社会への備えは必要
 現実的にアメリカでは銃のリスクが大きいので、自己防衛のために備えは
 必要です。最低限の使い方や知識は必要だと考えています。危機的な状況
 になれば何もできないかもしれませんが、ある程度頭や体を慣らすことで
 自分や大切な人を守れる確率が少しでも上がると思います。

長々と書きましたが、結論としてはセキュリティがしっかりしているアパートメントに住んでいて部屋が小さいから銃がいらないというだけでした。
残念ながら状況によっては持つことを選択することもありそうですが、安全について考える良いきっかけになりました。

ぜひ自分に合った安全対策はいかがでしょうか。


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