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#HALFTIMEアカデミー エージェントビジネス

皆さまこんにちは。琢磨です。 タイトル講義に参加し、その備忘録と考えをまとめる。 

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 講演者は、法律事務所のパートナーで、チアゴシルバ代理人のルイスフェルナンドさん。本日はエージェントビジネスのお話。

エージェンシーと仲介業の違い

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仲介業は不動産業に近い。契約締結が目的となり、契約後のサポートや買った人にあまり興味がない。選手との関わりよりクラブとの関わりを注力。

対してエージェントは全く違う。選手のアクティビティ全体をコントロールする。キャリアマネジメントや日々の活動もアドバイスをする。

早速めちゃ話が変わるが、家の購入をご検討の方は是非Renosyをご検討いただきたい。上記に照らし合わせるとRenosyがエージェントで、他の不動産屋は仲介業というほど差がある。
Renosyは購入者のコンサルティングからスタートする。なぜマンションなのか?なぜ一軒家なのか?なぜ新築なのか?中古は?リノベとリフォームの差ご存じですか?など、不透明過ぎる不動産のことを包み隠さず教えてくれる。そして、新築、中古、リフォーム、リノベ全ての商品を扱えるのも強い。※他の不動産屋だと全て分かれていることが多い
数回のMTGを重ね条件を精査した上で、物件の内覧に行くのでズレが少なく、迷うポイントも少ない。非常に効率的なプロセスで進行してくれる。

不透明で胡散臭い不動産業界の霧に挑んでいるRenosyは本当におすすめなので、不動産にご興味、ご検討の方DMください!
私もぼちぼち新居が決まります。不動産購買までの思考プロセスをお伝えできると思いますw
なぜRenosyが良いのかというnoteを新居購入プロセスに沿って公開したいレベル。

フロンターレの鎖骨スポンサーなのもとても好感で…フロンターレガチファンで不動産に興味ある人は絶対おすすめです!

何が言いたいかというとルイスさんの「仲介業と一緒にするんやないで!」という想いがめちゃめちゃわかる!ということ。


エージェントの役割

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かなり脱線したが、話を戻そう。

光る原石を見つけ出し、選手の様々なサポートを行い、夕食すらまともに食えなかった選手が、ボスニアのプロリーグで活躍し、5,000ユーロ/月+食事付きの生活を送れるようになる、といった成功体験を聞くとエージェントは非常にやりがいのある仕事だと思う。

一方で苦労も多い。発掘した選手がメンタリティが弱く20代前半で大活躍しているにも関わらず「地元の彼女に会いたい」と帰国しそのまま引退。現在はプールの清掃員として活動をしていたり。
また子供に才能があっても親に問題(父がドラックディーラー、貧困家庭など)があるパターンも多いという。※この場合は親への教育支援から入る

途中リタイヤとなってしまった場合は、移動費、トライアウト代、メディカル支援等、全ての投資がパーになる可能性もはらむ、苦労の尽きない職であるともいえる。

ハーヴィースペクター並みのスキル

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エージェントの能力を紹介しよう。

①コーチと話す前の情報整理
選手がコーチと話す前にエージェントの方で試合映像やデータを集め、選手とディスカッションを行い、コーチと何を話すべきかを整理する。選手が緊張することなくコーチへ思いをぶつけられるように手取り足取りサポートしてさしあげるのだ。

②医療サポート
怪我をした際の病院/リハビリ/名医の紹介を行う。必要あればブラジルのトップ理学療法士をイギリスまで招聘だ。チアゴシウバもドクターを継続契約に発展。フィー交渉のサポートもエージェンシーの仕事。

③広告スポンサー契約の理解
チアゴの場合、NIKE、サムソン、ビールブランド、NISSAN、航空会社、ヘッドホンなど12企業との契約が。全業界のポジショニングを整理しチアゴ選手が困らないようにアドバイス差し上げねばならない。大変結構な仕事だ。

④選手の投資サポート
高給取りの選手は、
「高級スポーツカーを3台買おうと思うんだ!」
「あの国にも別荘を買おうと思っててね。」
「esportsに投資することに決めたよ。」

とおめでたい相談が多いようで、ルイスさんは、

「高級スポーツカー3台もいらなくね?」
「別荘は賃貸経営で良くね?」
「esports業界のこと調べた?」

とマジレスをします!(表現はさておき。)

ただ、マジレス否定だけでなく提言をするのがさすがのプロ。
例えば不動産を買って空き部屋は賃貸に、エリアは商業施設としてビジネス展開した方が良いよ!とか。
(ルイスさんは不動産推しでした。株や謎のオーナーに比べ価値の見通しが立ちやすいからのようです。不動産営業かよってレベルの不動産推し。)

また全ての話に関して間に入るようです。このあたりは選手を思ってのこと。「仲介人はここまでやんないよね!」とまた意地悪そうにw

余談ですが投資について、サッカー界のトレンドは馬(馬術)のようです。利益率が高くリスクが低いと。ルイス氏の営業を受けたいものです。

⑤メディア対応
メディア対応もこのご時世だからこそ非常に大事。場合によってはスキャンダルに呑まれて選手生命が怪しまれる選手や、不調に落ち込む選手も。

エージェント自身の動きも気を配っており「サウジの様々なクラブの仲介人になって欲しい」とオファーを受けたが断ったと。グレーな契約に関わっていたらチアゴシルバの評判までマイナスにさらすため。

…と様々な広く深いスキルを垣間見て、法律ファームという共通点もあり、

「ハーヴィースペクターやないか!」
と。


エージェンシー業界のSWOT分析

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中でも気になったポイントを取り上げる。
▽弱み
世界的にネットワークが弱いと仕事にならないと。
日本人でもサウジアラビアと仕事ができなくてはならない。
ただ日本人は信頼度が非常に高い人種のようで、外国語を学び、他国を渡り歩いて交渉できるスキルを磨けばチャンスも多いだろう。

▽脅威
①レッドオーシャン。サメ同士で尻尾を食い合っているようなものと。
ライオラとか黒い匂いがぷんぷんw

②テクノロジー
昨今新しいスカウティングのデジタルプラットフォームができており、スタッツ分析など多くの情報量を提供してくれる。そのプラットフォーム上で選手と直接やり取りもできることから「仲介業食われるかもね」とルイス氏。
エージェントは選手の様々なサポートを行える素手力を備えているので、食われることはないと思うが、安心はできないと。


最後に

エージェントの役割を深く理解できたと共に、選手と二人三脚でサッカーに注力するため、サッカー以外のすべての不安を取り除くスキルは「何を勉強すればスポーツ業界に入れますか?」と仮説もないぬるすぎる質問をしてくる人に強烈なパンチを与えるだろう。

選手の様々な不安(家庭環境、監督とのやり取り、医療、スポンサー、メディア、引退後のキャリア、投資、選手自身の離婚など)をひとつずつ潰してサッカーに専念させる。まさにスーパーマンのようなスキルだ。

エージェントビジネスについてまだまだ私も不勉強なため、いくつかの記事を紹介したいと思う。


来週はNBAオーランドマジックのスポンサーシップについて


過去6回分の講義録もまとめておりますので、ご参照ください!

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