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ゆめの『人生のやり方がよく分かりません』-公的支援へのアクセスの補助-

はじめて文学フリマという即売会に行ってみました。ほとんど情報を仕入れずに飛び込みましたので、全体をぶらついてその場で興味を持った本をいくつか購入しました。今回はその中から『人生のやり方がよく分かりません』について速報的に文章を書きます。

私は以前に『生きてるだけで、疲労困憊。』という発達障害に関する本を紹介しています。

『疲労困憊』は幼少期から現在までを不気味なほど淡々と描いたエッセイでしたが、『人生のやり方』は主に現在の症状や治療法にスポットが当てられており、またマンガエッセイであることから発達障害について大枠をつかむにはよい本であると思います。医学生理学の側面の説明は簡単に触れられている(厳密ではない)ため、より詳しく知りたい人には調べるとっかかりを与えてくれています。ここでは薬の作用機序などについて議論しません。

恥ずかしながら、ADHDで障害者手帳を取得できることを初めて知りました。公的な支援は自分で調べないと情報を得にくい現状があると思います。いきなり役所に質問するのはハードルが高いでしょうから、本やインターネット、知り合いや医療関係者に尋ねてみるのが情報収集経路かと思っていました。このような同人誌の形式でも情報を得ることができるということに気づかされました。

追記
思い返せば『疲労困憊』でも障害者手帳の話はあったような気がします。それまで健常者として扱われていたのに、後天的に障害者として扱われることに耐えられない人もいるという記述があったことを思い出しました。

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