山田拓児 /ジャズサックス

ジャズサックス奏者。洗足学園音楽大学ジャズコース講師。

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  • サックスの情報

    サックスの奏法やアイテムに関する記事です。これから始めたい方からプロで活躍している方まで楽しめる記事を書いていきます。

最近の記事

なぜ皆んなチャーリー・パーカーを勧めるの?

チャーリー・パーカー。 ジャズの歴史に変革をもたらした人物、つまり最重要人物です。「ジャズを勉強するならまずはパーカー」と言われ継がれ何十年、多くの学習者がパーカーの音楽に触れ、魅了される者、挫折する者、そしてパーカーの超絶テクニックと難解さから、本当にパーカーは通らないといけない道なのかと懐疑的になる者も出てきます。 今回は、なぜ皆んなパーカーを勧めるのか?そしてジャズを習得するために何が必要か、ということを書いていきます。 パーカーはとにかく難解僕はジャズを本格に勉強

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    • ファットリップ?

      サックスの奏法に於いて、一番関心が集まることはアンブシュアだと思います。言うまでもなく、どんなに良い楽器を使ってもアンブシュアが適切に形成されないと良い音は作れません。どのようにアンブシュアを作るべきなのか、初心者からプロまで全てのレベルに於いて研究の対象ですが、 このような理由から、アンブシュアはとにかく謎だらけです。 昨今はインターネットの普及により、文字や動画で様々な人が奏法について解説しており、特にYouTubeでの説明動画は探せばいくらでも出てきます。その中には

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      • アルトサックスのストラップに関して

        ストラップは基本的に楽器を買う際に付属していますが、ほとんどの人が買い変えます。その理由は、より良い吹奏感を得るため、そして身体への負担を軽減したいという目的が主だと思います。 2000年以降は特に日本のメーカーが様々なストラップを考案してきました。それらは先述したように身体、特に首(頚椎)への負担を軽減することを目的としたものが多いように見受けられます。実際僕自身、ある朝コーヒーを飲んでいたら、勝手に腕が下がりマグカップを支えられないほど頚椎を痛めてしまった過去があります

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        • 本日の一枚:Lee Konitz 『Three Guys』

          20年前、ドラムの田村陽介くんとベースの織原良次くんとトリオを組んでいました。数年前も少しやっていましたが。音大を出たてで、しかしほとんど雰囲気だけでやっていた僕は(つまり中身が薄い)、二人から学んだことはとても多くそして刺激的でした。 サックスとベースとドラムというピアノレス・トリオという編成は、ソニーロリンズが50年代から始めたということが特に有名で、チャレンジングな編成かつコードにとらわれない自由さもあることから、60年代以降現在に至るまで多くのミュージシャンがその編

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          マウスピースパッチとマウスピースの手入れ

          マウスピースパッチマウスピースパッチ(以下パッチ)は上の歯がマウスピースに当たる部分に貼るシールのようなものです。 その目的は人により使う理由は違いますが、 ・歯に伝わる振動を軽減したい ・歯が滑ることを防ぎたい ・マウスピースが擦り減ることを防ぎたい ということが挙げられます。 パッチは沢山のメーカーから販売されており、厚さや素材が多種多様です。使用感は良いけど耐久性の低いものもあり、また値段も様々なので自分の好みに合うものを探す必要があります。 自分のパッチ遍歴を

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          スタンダード曲を研究する(歌詞付き)  VOL.1 East of the Sun (and West of the Moon)

          スタンダード曲を研究する(歌詞付き)  VOL.1 East of the Sun (and West of the Moon) ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ジャズのスタンダード曲は歌詞が付いている曲と歌詞が付いていない曲の2つあります。 ジャズミュージシャンが演奏する一般的なスタンダード曲に限定すると、歌詞がついている方は、主に1920年代から30年代に流行った曲、映画音楽やブロードウェイなどの舞台音楽で当時のアメリカのポピュラーソングをジャズミュージシ

          スタンダード曲を研究する(歌詞付き)  VOL.1 East of the Sun (and West of the Moon)