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【映画/まとめ】好きな今泉映画を語りたい。

お疲れ様です。
見ていただきありがとうございます。

もう更新ペース落ちてる。
読んでもらえるnoteがマジでわからない。
試行錯誤しながら書いてはいるけどマジでわからない。

だからもう気にせず好きな事書くことにします。
一番好きな今泉監督作品を。

映画観るようになって初めて監督を追いかけるようになったのが今泉監督です。
映画にするほどでもない何とも言えない空気感を観た時に

「この監督変だ」

と思ったら気付いたら沼にはまっていた。
そんな沼の住人が好きな作品をつらつらと書いていきたいと思います。

【①愛がなんだ】

© 2019『愛がなんだ』製作委員会

多くの人が「成田凌かっこいい~♡」と成田凌沼にハマる中、
僕は横にある小さな今泉沼にズボズボ足をとられてハマっていました、この作品で。

この映画語るならやっぱりマモちゃん。
絶対こんな人間になるまいと真面目に生きてきた自分にとっては嫌いだけど少し憧れる存在。羨ましいが故に嫌いなのかもしれません。

自分は絶対にお見舞いに来てくれた人を無理やり追い返したりしないし、もっと言えばお見舞いに来てもらう事も、体調が悪い事を打ち明ける事も出来ない。(きっとLINE送った後にひたすら後悔する)

自分には無い「人たらし力」を持ったマモちゃんがどこか羨ましんだと思います。あんなに酷い事はさすがにしないにしても、人に甘える力を持ってないと大人って生きづらいんだなって痛感した作品です。

印象的なのはテルコと友人の葉子の会話のシーン。

「あんたのいいところはどんなに辛くてもちゃんとごはん食べて、冗談でも『死にたい』とか言わないところだよね」

「だって死んだらマモちゃんに会えないもん」

この映画の全てだよなと思いました。
テルコくらい真っ直ぐに人を好きになれたら、
マモちゃんくらい人に甘えられたら、
もうちょっと生きやすいのかもと元気貰えた作品でした。

【②かそけきサンカヨウ】

© 2020 映画「かそけきサンカヨウ」製作委員会

監督作品で一番好きです。

今泉作品の中でも最も優しい作品だと思います。
「今泉監督が描く恋愛がちょっとなぁ、、、」
と思っている方にオススメしたいです。

人と人との距離感の縮まり方がすごく丁寧に描かれている作品で、家族が増える事、友達との関係性、そして友達から恋人になりたいと思う気持ちが群像劇を通して描かれます。

見てほしいポイントは2つ。

1つ目は食事のシーン。作中多くの食事シーンが出てきます。人数や人物が固定されておらず、家族や友達との関係性が変わっていく過程と重ねて描かれていきます。食事は大切な人とするもの。主人公である陽が様々な経験をして、家族になった美子/ひなた、家族の様に大切な陸くん、そんな人たちとの関係性を食事を通して描いています。
そんな多幸感に包まれている食事シーンを味わってほしいです。

2つ目は陽と父親が話し合うシーン。
父と子がお互いの気持ちを理解する大事なシーンを10分弱の長回しで描きます。今泉監督と言えば長回しというイメージを持つ方も多いかと思うのですが、今作では面白要素ではなく、大事な話をしている”緊張”の方で利用しています。こんな使い方も出来るのかと驚かされました。

足を触りながらお父さんの話を聞いてる陽だったり、ちょっと口ごもるお父さんがリアルで、そんなリアルな空間の中での会話を通して家族になろうとしているこのシーンがとても大好きです。このシーンを起点に、陽が人間として成長し、家族の在り方の多様さを受け入れている気がします。

まだまだ書きたい事あるんですが、これ以上書くとマジで長くなるので、
ご興味あれば僕のFilmarks見てみてください。
(Filmarks始めたての時なので文章かなり拙いですがご容赦ください)

【③窓辺にて】

©2022「窓辺にて」製作委員会

今泉監督作品でもかなり静かな作品です。

人を好きになる事を描いてきた今泉監督が手放すことを描いていたのが意外だった印象。ただし、その手放すことをある種ポジティブに描いているのが監督らしい1作かなと思います。

浮気されたら別れた方が幸せになれる、みたいな一般論に対して監督は疑問があるのだと思います。そこに対して怒りが湧かない人や、怒りを覚えてもその人といたいと思う人もいるはず。その在り方は夫婦間で折り合いが付いているのであれば外野がとやかく言う事では無い。そんな思いが詰まっているんじゃないかなと思います。

作中パフェの語源について会話するシーンがあります。
パフェはパーフェクトが語源。誰がパーフェクトって決めたんでしょうね。
僕はフルーツ嫌いなのでパフェが完璧なんて思った事ありません。そんな感じで見る人によってモノの捉え方が変わるわけで。だからこそ当事者が納得出来ていればいいのだと思います。

家族の在り方を形成する視点ではなく、崩れていく視点から描いているのが面白い作品です。

【番外編】愛なのに

©2021「愛なのに」フィルムパートナーズ

お前まだ書くんかいと思ったそこのあなた。
正しい感覚だと思います。

でもこの映画も語っときたい。お付き合いください。

城定秀夫監督と今泉監督が脚本を交換して映画化するという【L/R15】という取り組みの1作です。本作は今泉監督は脚本としてクレジットされています。

結婚式を直前に控える夫婦。その旦那が担当のウェディングプランナーと不倫し、それに気付いた嫁さんは仕返しという名目で旦那の了承を得て瀬戸康史さん演じる多田と不倫するという、、、

ポスターの河合優実さんの出る枠はどこ?と言わんばかりのドロドロ設定。でもこれが笑い所はしっかりあるんです。どこを笑い所にしてるねんみたいなシーンばっかりです。夫婦喧嘩だったり、教会で神父さんに相談するシーンだったり、ラブホテルの致した後のベッドの上だったり。

この映画のテーマは「みこころとおこころ」です。
興味があれば観てみてください。

【最後に】

長々とすみませんでした。
でも今泉監督の凄さや作品の良さは多くの人に知ってもらいたい。
なのでつらつらと書かせていただきました。

ここまで読んでるって事は既に今泉作品好きなんじゃねとも思いますが、今泉作品に興味持ってもらえるきっかけになれたら嬉しいです。

また読んでくださった皆様の好きな今泉作品なども興味あるので、心優しい方、コメントなどで教えていただけたら嬉しいです。

最後まで読んで頂きありがとうございました。
ゆるーく更新していきますので今後ともよろしくお願いいたします。


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