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街・茶・湯、最近の推したいものたち

「推し活」とは、下記のような意味合いがあるようです。

一般的に、応援するアイドル、推しのコンサートや握手会に行ったり、同人イベントに参加したり自分の生活に取り込むこと。広くいえば、推しを原動力として行動すること。

総合して、推し活とは「これが好き!」という感情をひとりのファンとして広めることと解釈しています。

最近1ヶ月、推し活していたな、と感じることがあったので振り返ってみます。

推しを原動力として行動してみる、そして推したい対象に近づいてみると、その対象についてより知るきっかけになり楽しさ増し増しです。

推しの港町と宿

兵庫県にある日本海に面した街、竹野町とそこにある宿が好きで個人的にずっと推しています。

良い街と宿すぎて、書いた文章を見せてお礼しました。
すると、とても喜んでもらえて感無量でした。

次は春や秋に訪れたいと考えています。
赤イカや川がに料理が気になったりジオカヌーが気になったりしています。

祖父のお茶をなじみの喫茶店に推してみる

阿佐ヶ谷でよく行く喫茶店があります。
茶とあん」、日本茶と手作りのスイーツが美味しいお店。
喫茶店を営むおばさんは、きさくに話しかけてくれて、たわいもない話がはずみます。若い人や阿佐ヶ谷に根をおろした老人たちの井戸端会議が心地よい背景音です。

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そんな喫茶店に祖父のつくったお茶を推してみたくなりました。
新茶ができたタイミングで、勇気をふりしぼって渡してみることに。

祖父はお茶農家です。京都・和束町でお茶をつくっています。
和束町は、800年以上の昔から和束茶を作りつづけている銘茶の里として知られています。
そこでつくられるお茶は宇治茶ではなく、和束(わずか)茶と言います。宇治茶というのは、全体的な名称で京都で生産されるお茶の約半数は和束町で生産されています。そして特に和束茶は宇治茶の中でも特に香りのよいお茶として名高いです。

なかなか和束茶を単体で見かけることがないので、初めて聞く方が多いかもしれません。

幼少期から自宅では祖父のつくったお茶しか飲むことがありませんでした。
阿佐ヶ谷に住み始めて、先ほどの喫茶店や街のお茶屋さんで和束茶以外のお茶を試すことが増えました。

その中、お茶にくわしい人に「祖父が和束茶をつくっている!」という話をすると、「おっ、あの和束茶ね。」と話に花が咲きます。

そのおばさんに渡してみて、後日、感想を聞いてみると「美味しいね」といった感想だけでなく「熱すぎないくらいの温度のお湯で淹れるといいよ」なんて話を聞くことができました。まったく意識したことなかったので、とても参考になります。

あと「急須はどういうの買ったら良いのか悩んでるんですけど...」と話すと、「急須は茶こしと一体になっているのが良いよ」「その方が茶葉が広がりやすいから」と。あっ、その視点で急須を選ぼうとしてなかったな。陶器か鉄器にするか考えるなんて浅はかすぎた。

推しから話が広がった、楽しい。

推しの銭湯の浴槽を磨いてみたい

徒歩5分の近所に、ものすごく好きな銭湯があります。
第二宝湯」、JR荻窪駅から12分の距離のところにあります。

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毎週日曜はかかさず、ひと風呂浴びにいきます。
というのも、毎週日曜はラベンダー湯だったり木酢湯だったり、そのほかに季節の湯が週替わりで楽しめます。ラベンダー湯は銭湯で自作されていて、深い紫の湯に豊かなつくりものでない香りがとてもリラックスさせてくれます。

風呂上りのクラフトビールも充実、冬場はみかんが売られている。
そんな銭湯。

ある時、そんな銭湯で深夜清掃のアルバイトが募集されていました。
「あっ、これは推しの銭湯の浴槽を磨くことができるなんて...!」と、妙なわくわく感に包まれた私は「ちょっとバイトしてみたいんですが...」なんて話しかけていました。

自分で綺麗にした浴槽で、ひと風呂浴びるなんて気持ちよいだろうな、と思ったわけです。

結果としては、まとまった時間で深夜働くのが厳しそうだったので保留にしましたが...。

話を聞いていると、10回の試用期間があってその間にまず掃除をする上で必要な体の使い方を取得するとのことでした。

何それ、どんな掃除の技法があるのかと余計気になってしまいました。

おわりに

お茶をつくっている祖父は高齢なので、いつ飲めなくなってしまうかわからりません。同様に推したいものは不変ではないので、推したいものを推せるときに推して、近づけるときに近づいておきたいものです。

知らないことを知ることができると、次の楽しさにつながるはず。


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