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四国を2日で楽しむ土讃線縦断旅行記 #2 早朝からの高知市街散策

下記のつづき。

夜行バスに揺られ、朝6時ごろに到着した。
初夏の高知は、大阪や東京といった都心に比べて涼しい印象だ。
途中、朝5時ごろにトイレ休憩で降りたパーキングエリアではかなり肌寒かった。

早朝だと空いているお店は少なく、シャッターが降りた街中をぷらぷら散策することになる。

無計画だと何があるのか情報収集から始めることになり、バス停近くにある観光マップは大事な情報源だ。

高知市内の市場「ひろめ市場」が開場するまで街散策をすることにした。

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観光マップ

はりやま橋から高知城までの道中

夜行バスの下車地は「はりやま橋」の近く。
がっかりスポットとして紹介されることも多い橋。
できるだけ変な先入観はもたずにみたいものだけど、これの10倍以上のスケールにすると岩国の錦帯橋になりそう、というのが感想だ。

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ちっちゃい橋

高知といえば阪神タイガースの抑え、藤川球児のふるさと。
だからなのか、2017年ごろの阪神タイガースの中継ぎ3人衆ポスターを発見。「60試合登板クインテット」なんて呼ばれていたよね、懐かしい。

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時代を感じるポスター

土佐打刃物が有名らしい。

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「刀 買います」

城は朝早くから空いているのでちょうど良い観光スポット。
土佐藩初代藩主の山内一豊が着工を開始した城だ。

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小学生の頃、毎週見ていた大河ドラマ「功名が辻」を思い出した。
旅行中の発見と知識がつながる瞬間がとても楽しい。

金曜市

高知市では300年以上の歴史を持つ日曜市が有名だ。
といっても、この日は金曜日で市なんて開かれていないか、とがっかり肩を落としていた。だけど地図をよくよく見ると「金曜市」の文字があるではないか。

調べてみると、高知では各曜日に各地でさまざまな市が開かれるらしい。
規模感の違いはあれど、日曜市以外にも楽しめるのだ。これは嬉しい。

さっそく金曜市に行ってみると、電車の高架下にお店が並んでいた。規模感は小さいけれど。新鮮な野菜が中心、ときどき和菓子屋や干物といったラインナップ。どの野菜もびっくりするくらい大きくて安い。これは買いたくなってしまうわな。

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約10店舗

見かけた野菜の中では「りゅうきゅう」というはす芋の茎部分が気になった。スポンジのような断面をしていて高知ではよく食べられるらしい。


食について

「帽子パン」というローカルフードがある。

あるパン工場にて、メロンパンの発酵前の丸めたパンにビスケット生地をかけ忘れ、発酵後にビスケット生地をかけて焼いたものがまるで帽子のような形に焼き上がった。これが帽子パンの始まりだそうだ。

サクサクの生地とふんわりした中身が素朴な甘さでまとまっていて美味。

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帽子パン

高知の食が集う「ひろめ市場」。

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ひろめ市場

下記の左から「アジの姿寿司」、「カツオのたたき」、日本酒「干城の酒」。どれも美味。

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グルメ

こちらは「うつぼのたたき」。身と皮目の間はゼラチン室でコリコリした食感に、白身は旨味で溢れている。食感は好き嫌いがわかれそう。しかし酒のあてにはぴったりだ。

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うつぼのたたき

そして、高知の田舎寿司。魚ではなく、野菜やこんにゃくなどが使われている。野菜は酢漬けされているのか、全体的にさっぱりとした味わいだった。

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田舎寿司

高知では芋けんぴはポピュラーなお菓子らしい。
甘塩、青のり、ゆず、塩こしょう、にんにく味...と、「芋けんぴってこんなに多様性あったっけ?」というくらいフレーバーがある。甘いだけではない進化系だ。しょっぱい味は、お酒のあてに良い。

何袋か買ってから、電車の中で延々と食べ続けた。それだけ中毒性のあるカリカリ感と飽きのこない自然な味の芋けんぴ、より一層大好きになった。

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豊かな芋けんぴ文化

短い時間の中で高知の食を楽しむならひろめ市場は最適な場所。
十分に食い意地をはらせてもらった。

そして、高知駅から土讃線を高松方面へ北上していく。

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立派な高知駅

つづく...


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