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四国を2日で楽しむ土讃線縦断旅行記 #4(終) 秘境駅、金刀比羅宮、高松から神戸へ

下記のつづき。


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ロープウェイに乗りたかった

旅行中、地図を眺めていると一番興味が惹かれるのはロープウェイやケーブルカーだ。見つけると、どうしても乗りたくなってしまう。

そんなわけで、箸蔵山(はしくらじ)ロープウェイを見つけた。
こちらは「こんぴら奥の院」とも呼ばれている箸蔵寺へ通じている。

宿の最寄りの三縄駅から阿波池田駅に出て、多度津方面の電車に乗り換えるとロープウェイの最寄りである箸蔵駅に通過する。

ただ悲しきかな、時刻表がシビア。
もしここを電車で訪れるなら、ロープウェイの始発時間に合わせてたどり着くのがベストで、昼頃に発車する電車で高松方向に抜けていくのが良さそう。

フェリーの出航時間とその後の予定を考えたところ、泣く泣くパスすることにした。良い意味でも悪い意味でも、ローカル路線のつらいところだ。

蛇足で、地図を見ていて興味深かったことがある。
阿波池田駅周辺の地名にカタカナが使われている。
例えば「池田町サラダ」や「池田町ヤサン」といった具合。
三好市によると、明治の時代、時代の先を行こうとはやり始めたカタカナを地名に導入したと言われているようだ。

個人的には、難しい漢字を覚えるより分かりやすい。

秘境駅は観光地に

先ほどの箸蔵駅から一駅行くと、秘境駅と名高い坪尻駅にたどり着く。
この駅にアクセスする道がほとんど消失していて、周辺は谷に囲まれた駅だ。駅はスイッチバック式の地上駅となっている。

特急列車の通過待ちのため、停車時間が15分あった。
これだけあれば、駅舎を十分見学することができる。
電車を降りてみて、まず驚いた鉄道好きの旅行客がわんさかいたこと。それに駅名がかかれた看板も新しい。坪尻駅は住民の生活を支える交通起点としての役割から、観光スポットとしての機能に変化していた。

いつか観光スポットとしての役割も終えてしまうのかもしれない。

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駅前からの駅舎

金刀比羅宮

金刀比羅宮へ行くために最寄り駅の琴平駅を降りた。
その道中は飲食店、土産屋が連なっていて観光気分を盛り上げてくれる。

そして700段以上の階段を登ると、やっと本殿が現れる。
伏見稲荷大社の比にならないくらい登るのが大変で、夏場は気が遠くなる。
でも一旦登ってしまえば、景色がすごく良い。
汗が滲んだ衣服に、時折吹く爽やかな風が気持ちよかった。

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荘厳

船の祈願が有名なのか、様々な船の写真が貼ってあった。
ソーラー発電タイプの船が置いてあって、まじまじ観察しちゃったよね。

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船の祈願が盛んの模様

やっぱりうどん食べおこう

香川といえばうどん県と言われるだけ、うどんが有名なので食べておこう。

美味しいうどん屋はどちらかというと郊外にあって、車でないと訪れにくい印象がある。

なので、慎重に地図を見て駅から徒歩20分以内で行くことができる製麺所を探した。そして、見つけたのが琴平駅から数駅のところにある大川製麺所。

結論、製麺所で食べるうどんが一番うまいよ。

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大川製麺所

ご当地メニューの乃木うどんが気になるけど、シンプルに冷やしぶっかけうどん一択で。

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メニュー

小と大の分量があって、大のうどん2玉を選択。もちもち、しこしこの太麺タイプのうどんで、ひんやりとしたつゆに小麦の風味が飽きない。

おそろく小は1玉なのだけど、中の1.5玉のメニューがあるとちょうど良いかな、と思った。大は結構多いね。

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シンプルにうまい

フェリー乗り場へ

食後は一気に高松に向かった。
途中、美味しいところてんが食べられるお店が気になったけれど。

高松にある港からフェリーで神戸に向かうのだ。
ここで注意しないといけないのは、そのフェリー乗りが案外遠いこと。
歩くには遠い距離。

幸い無料送迎バスがあったので、それを利用した。

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無料送迎バス

到着したら、きっぷうりばチケットを購入する。
チケットは事前に予約しておいた。
乗れる人数には限りがあるので、予約しておいた方が吉。

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チケット売り場

〇〇汽船という表記が趣あって好き。乗る前から旅情をかき立てられる。

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加藤汽船

U25割り

このフェリーは満12歳以上25歳以下は船割がつかえるので忘れずに使おう。
少し安くなる。

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申込書は現地で書いた

4時間半の船旅

4時間半の船旅はだらだらして過ごそう。
船に乗ったら場所取りして、ごろんと寝転がる。
時々、景色を長めに外に出て、買い込んだつまみとお酒で一杯やる。
考えることはやめて、この時間だけは、そうこの時間だけは悩みなんて置いておこう。

この時間だけは自由になろう。

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高松から離岸

途中の小豆島から人が多く乗り込んできた。
時期にもよるだろうけど連休の時期だから仕方がない。
場所取りはしっかりしておこう。
それにしても小豆島いってみたいな。

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小豆島着岸前の様子

簡単な食事も提供されているので、食い意地をはった。
なんちゃらうどん、オリーブ、カツオ、佃煮などが乗っている。
小豆島っぽいうどんメニューをチョイス。
これはこれでうまい。

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何かの顔を模したうどん

そして食べて寝ていたら、いつの間にか明石海峡大橋を船が通過して 、神戸にたどり着いた。

夜の少しひんやりとした海風とともに土讃線縦断旅行を終えた。

おわり


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