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どこでも生きていける力とは、裏をかえせば好きなところで生きていく力

Feeling(今日の一言)

この季節は苦手だ。雪が溶けて道路がみえてくるのはいいが、それとともに粉塵などが舞う。目が痛くなってくる。この痛みを感じるようになったのはいつからだろうか?
僕は花粉症ではないけれども、そのためにマスクをしている時があった。でも、鼻よりも、今年は目に来ている。
せっかく春が来たというのに、快く春を迎えられないのはとても寂しいことのように思う。いつから、こういう症状が出てきたのだろうか。そして、多くの人たちは花粉症を患っている。
結局、コロナでなくても、この季節は多くの人たちはマスクをつけている。日本とはそういう国で、そういう人種になって来ている。
それはしょうがないことなのかもしれないけれども、でも、マスクをして過ごすというのは、昔の人からしてみたらSFの世界だ。
空気が汚れて、自分の世界に住めなくなってしまう…。昔から多くの作家に描かれていたディストピアがちゃんと実現しているのだ。できれば、ユートピアの方に向かって欲しかったが、ディストピアの方が当たるというのもまた人間の性なのかもしれないと思ってしまう。
でも、いま、若い世代の人たちは環境問題に対して、とても情熱を持って取り組んでいる。自分たちの地球、生活を取り戻そうとしている。その情熱の源泉がもう僕らの世代とは違うところにあるような気がするので、彼らのDNAが何かを感じて、スイッチがオンになっているのではないか、と勝手に思ってしまう。
でも、何かもうそういう遺伝子が、みたいなことでしか、人は変われないのかもしれないくらいに、世界は破壊の方向へ進んでいる。

せっかく晴れて気持ちがいい日なのに、どこか茶色かかった空気のフィルターが空にかかっているのをみると、また澄んだ美しい春というのを見ることができるのはいつになるのだろうか。と思う。
そういえば、緊急事態宣言中の春はもう少し空気が綺麗だったかもしれない、と思うと、僕たちは結局、パンデミックなんかかくても、マスクをしなければならない世界へ向けて、また着実に自ら歩みを進めているのではないだろうか。

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