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なんでもできるものが、だれにでもつかえるものであるとはかぎらない

Feeling(今日の一言)

バンクシー展に行ったら、若い人たちがたくさんいた。たまに美術館に行っても、あまり若い人は多くないのであるが、若者の方が多くて、なんだかちょっとほっとしたというか、まだ、世の中には未来があるのかな、なんておじさん目線で見てしまう。

もちろん、バンクシー展に来たからと言って、何か社会に対してアクションをしたいという人ばかりではない。単純にアートとしてすごいと思って見ている人ももちろんいるし、過激なテーマを扱っているので、もしかしたら、バンクシーみたいになるのは無理だな、とあきらめてしまった人もいるかもしれない。

日本にもバンクシーみたいな人がいたら、どうなっただろうか? とふと考えてみる。日本人はどう感じるだろうか? 外から入ってきた、しかも、すでにアートとして確立されたバンクシーだから、若者の心に届いているのか、それとも、そのメッセージに影響を受けているのか。

このバンクシー展に影響を受けて、似たような活動をする人は増えるのだろうか? でも、いまのこの超監視社会で、そのような活動をすることは難しいのかもしれない。

シャッター街が増える中で、シャッターに描かれた、昔の落書き? ただの朽ちたアート? を見る機会が増えている。どこか皮肉めいたものも感じる。シャッターが開いていたら見えないものが、シャッターが閉まってばかりになっているので、それを目にすることが多い。

そして、監視カメラは至る所に設置されている。

こんな世界でもまだバンクシーのように活動する人は出てくるのだろうか? きっと出てくるだろう。その抜け道を探して、技法を変えて。表現はきっと人間がいる限りなくならない。

そして、我が街にも、バンクシーはやってこないかな?(笑)
朝いつものようにいつもの道を歩いている時に、ふと、今までなかった強烈なメッセージを放つアートがあったら、僕は何を感じるだろうか。いつかそんな体験をしてみたいものである。

ということで今日の写真は「バンクシ―展 天才か反逆者か」の展示の写真です(撮影OKの展示です)。

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