たくあん

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学校は文書のやり取りをしたくない?【学校と裁判して思うこと】

「学校は保護者と文書のやり取りをしたくない。」 なんらかのトラブルがあった場合の保護者対応において、基本的に文書での回答は避けるべきである、と手引きやマニュアルに書いて推奨している自治体は複数あって、教員向けのマニュアル本などでも同じような意見が述べられています。 このような手引き(マニュアル)は、通常「保護者等からの過剰な苦情や不当な要求への対応」を目的として作成されたものではありますが、私の少ない経験の中でも、学校の対応に異議を述べただけでクレーマー扱いされることだっ

    • 名古屋市・私立小学校 いじめ訴訟まとめ 【学校事件に思うこと】

      名古屋市・私立小学校に在学中の児童の保護者が学校法人などを提訴した事件について、報道内容をまとめました。 報道は原告側の記者会見の内容によるもので、学校法人その他被告の主張は現時点で把握できませんが、記事によれば5年生の10月から現在まで長期の別室指導(授業)が続いているとのことで事件内容が気になるところです。 今回の報道より以前、昨年12月にも新聞で報道されているようです。 時系列まとめ2023年9月 いじめを訴える日記を提出 女子児童が日記でいじめを訴えて提出 →

      • 学校の問題は弁護士の先生に相談した方がいい。と思う【学校と裁判して思うこと】

        あくまで個人的な意見になりますが、学校と何かしらのトラブルが起きた場合は、弁護士の先生に相談した方がいいと思っています。 それも出来るだけ早めに。 日ごろお世話になっている学校の先生を相手に、できれば日常の人間関係の中で話し合いで解決したいと思うのは当然ですし、本当はそうできるのが一番です。 ただ、学校側が同じように思っているのかどうかはわかりません。学校の望む「解決」と児童生徒が望む「解決」とが異なることもあり、通常はそこを話し合いで調整していくことになると思いますが、学校

        • 揺れるスクールロイヤーの定義【学校と裁判して思うこと】

          法曹資格を持つ教師として有名な神内聡さんの書かれたとてもわかりやすい記事がYAHOOに掲載されています。 2024年3月に日弁連が公表したスクールロイヤーに関する新たな意見書(https://www.nichibenren.or.jp/library/pdf/document/opinion/2024/240314_2.pdf)の問題点などを解説したのもので、 2024年意見書で”スクールロイヤーを「専ら教育行政に関与する弁護士」と定義”したことを受けて、”学校教育法は公立学

        学校は文書のやり取りをしたくない?【学校と裁判して思うこと】

          録音データは反訳して保存【学校と裁判して思うこと】

          「前回に引き続き、録音について」 録音したデータはそのままでは使い勝手が悪いので、テキストデータになおしておくと便利です。誰かに見てもらうときにも、また、「あれ、あの時あの人なんて言ってたっけ?」と自分の記憶が薄れたときにも、テキストにしておけばすぐに確認することができます。 音声データからテキストへ 音声のデータのままでは人に見せるのにも、後から自分で内容を確認するにも不便なので、扱い易い文字データに変換します。 なお、音声の生データ(加工を加えていないデータ)自体は

          録音データは反訳して保存【学校と裁判して思うこと】

          録音は大事という話【学校と裁判して思うこと】

          「備忘録としても使えますしね。」 自身を含んだ会話をこっそり録音することを秘密録音というそうです。 こっそり、というとちょっと抵抗感もありますが、マナーの問題はさておいて、” 法的には原則として適法である ” ようです。 (詳しくは専門家にご相談ください。) X のポストで引用させていただいた書籍はこちらになります。 「スクールロイヤー ―学校現場の事例で学ぶ教育紛争実務Q&A170―」 神内 聡 (著) 学校弁護士で有名な神内先生の本ですね。 学校現場で起こる様々な

          録音は大事という話【学校と裁判して思うこと】

          学校と裁判して思うこと

          「普通は学校と裁判にまでならない。(多分。)」 正直なところ、自分が当事者家族になるまでは、わざわざ学校を訴えるなんて??と思っていました。 なので、学校を訴えるなんて変わった親だ!と言いたい気持ちも少しわかるし(SNSで見ず知らずの人を非難したい気持ちはわからない)、背景を想像できないのも仕方ないとも思います。 裁判は大変だけど、大変だからこそ、ただの言いがかりやクレームでここまでは出来ないと理解できるようになりました。 そのこと自体は私の人生においては大きな収穫だったと

          学校と裁判して思うこと