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名古屋市・私立小学校 いじめ訴訟まとめ 【学校事件に思うこと】

名古屋市・私立小学校に在学中の児童の保護者が学校法人などを提訴した事件について、報道内容をまとめました。

” 昨年9月、いじめを訴えた女子児童の日記に「花マル」をつけて返却した問題で、女児と女児の父親が、学校法人や当時の担任、いじめをしたとされる児童の両親らに対し、精神的苦痛を受けたとして計660万円の損害賠償を求めて名古屋地裁に提訴した。”
” 女児はいじめに抵抗するために相手を蹴るなどしたが、学校側は女児や両親に理由を聞き取ることなく、女児に問題があったとして5年生の10月から女児を別室学習とし、” (今年4月に6年生に進級したあとも)” 女児の別室授業の扱いは続いているという。”

毎日新聞の記事より引用(https://mainichi.jp/articles/20240509/k00/00m/040/220000c

報道は原告側の記者会見の内容によるもので、学校法人その他被告の主張は現時点で把握できませんが、記事によれば5年生の10月から現在まで長期の別室指導(授業)が続いているとのことで事件内容が気になるところです。

今回の報道より以前、昨年12月にも新聞で報道されているようです。


時系列まとめ

2023年9月 いじめを訴える日記を提出

女子児童が日記でいじめを訴えて提出 → 担任教諭が「花丸」を付けて返却(新聞報道より)

2023年10月 女児を別室学習へ

女児に問題があったとして別室学習にする(新聞報道より)

2023年12月 日記について保護者が学校に連絡

 日記の件を保護者が学校へ連絡
” 担任は学校の聞き取りに「花丸は『日記を見ましたよ』という意味だった。本人や保護者から相談がなかったので解決した事案だと思っていた」と答えたという ”(新聞報道より)

2023年12月23日 新聞報道→学校がお知らせ掲載

中日新聞が記事掲載

学校が「小学校のいじめ重大事態の記事について」というお知らせを掲載
:「いじめ防止対策推進法」等に基づき、第三者調査委員会の設置を含めて対応していく

2023年12月28日 学校がお知らせ掲載

学校が「新聞等で報道された児童の日記に係る教員の不適切な対応について」というお知らせを掲載
:花丸は内容についてではなく「日記をがんばって書きましたね」という意味と「読みました」という意味で使用している
:日記に書かれていた内容と「別室学習」や「いじめの重大事態」に直接的な関係性はない

2024年1月26日 学校が新聞記事への見解を掲載

学校が中日新聞の記事に対する見解を掲載
2023年12月23日中日新聞朝刊記事に対する本校の見解について

2024年4月22日 提訴

女児と両親が小学校を運営する学校法人らに計660万円の損害賠償を求めて名古屋地裁に提訴(新聞報道より)

2024年5月9日 記者会見

父親と代理人弁護士が9日、名古屋市内で会見(新聞報道より)


いじめの内容等については現在も調査中のようですが、5年生の10月から6年生進級後の現在まで別室での授業が続いているということが記事からは読み取れます。

何らかの理由でやむを得ず別室での授業を受けることになったとしても、何か月もにわたって長期間継続している状態は健全とは言い難いのではと思いますし、児童生徒の精神的な負荷を考えれば、平常時以上に保護者と学校との連携が必要であると思います。
早期に解決されますよう願います。


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