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上手くいく事いかない事

今シーズンの公式戦が終了した。

結果から言うと、私の所属するチームは全国準優勝という結果でシーズンを終えた。

もちろん素晴らしい結果だし、胸を張っていいと思う。

しかし、日本一になれなかった。

まだまだ日頃の取り組みから足りなかった。

決勝で負けた関学よりも劣っていた。

そう、神様から言われているような気がした。

ふと、今シーズンを振り返った時、もちろん上手くいった事はたくさんある。けどその倍上手くいかなかった事があるなと感じた。

私は幸運にも開幕節から試合に出させて頂いた。

入学してからBチームに所属し、このリーグ戦に出るため、このリーグで活躍してトップチームに上がるために必死に努力した。

努力してスタメンを勝ち取り、シーズンが始まる。

走って走って走りまくった。

その結果、点を取る事ができた。アシストする事ができた。

微力ではあるが、チームの力になれていた、そんな実感があった。

ここだけ切り取ればいい事だけのシーズンだった。そう思う人も少なからずいるだろう。

でも、実際はそんなことは無い。

なんでこんなことも出来ないんだ。というようなイージーなミスを練習で連発してしまったり、チームが勝てなくなったり。

シーズンが佳境に差しかかるにつれ、上手くいかなくなっていた。

そんな中、なんとか全国大会へ出場するためのトーナメントに出場を決めた。

決して楽な道ではなかった。

1年間、小さなことから積み重ねた結果だと思う。

練習の雰囲気、取り組む姿勢、練習の質。

正直、今までの中高とは違ったものを感じた。

メリハリのついた練習だった。

最高の雰囲気で最高のトレーニングが出来ていたから、次に進むことが出来た。

トーナメントでも苦戦した。

トーナメントは2回勝てば全国大会への出場が決まる。


私はその2試合にフル出場した。

2試合とも勝利し全国大会を決めた。

簡単ではなかった。

2試合とも1-0での勝利。

私はCBで先発フル出場した。

攻められる時間がとても多く、精神的にも肉体的にも疲弊していた。

でも、最高のチームで全国にいって日本一になりたかった。

だからやり切れた。やり通せた。

全国が決まった時は心の底から嬉しかった。

今までやってきたことが報われた。そんな気がして最高の気分だった。

ただ、神は私に試練を与える。

全国が決まった翌週に行われた関西の決勝で私は救急搬送をされた。

脳挫傷を受傷してしまい、全国大会への出場は出来なくなってしまった。

なぜ俺が?なぜ今?俺が何をした?

今まで全国に出て日本一になるため、そしてトップチームに昇格するためにやってきた。

そのやってきた事が、無駄になってないけど無駄になったような。

本当に悔しかった。悔しいのに、何も出来なかった。無力さを感じたしもどかしさを感じた。

正直、最悪だったし、地獄だった。今まで味わったことの無いようなどん底だった。

でもこの辛すぎた期間を乗り越えられたのは仲間の存在があったからである。

大量のメッセージ、お見舞いに来てくれた方々など、たくさんの優しい方に支えられて前を向くことができた。

何度も泣いたけど何度も立ち直れた。チームの皆さんがいたから。

そんな最高なチームは全国大会に出場した。

初戦から苦戦していた。

私は当然、見ることしか出来ない。

全国初戦は立ち上がりから動きが硬く、緊張もあってか、いつものプレーでは無かった。

シーズンを通して一緒にやってきたからそれはすぐに分かった。

何とか勝利してその後も勝利を重ね、見事決勝へと駒を進めた。

皆さんが全国の舞台で躍動している姿を間近で見てとてももどかしかったし、悔しかった。

でもチームが勝って嬉しかった。

全国大会中は正直こんな感情だった。

出られなくて悔しい、けど12のユニフォームを飾ったり、大空と共に、大空のためにって共に戦ってくれるチームが全国で勝っていったり、同期、先輩の活躍を見るのはとても嬉しかった。

とても複雑な感情だった。

チームは決勝の日を迎えた。

相手は関西の決勝でもやった、関西学院大学。

関西同士、直接対決となった。

シーズンを通して戦績は3戦1勝1敗1分。

全国の決勝でシーズンの決着がつく、そんなアニメのような展開だった。

試合は相手のセットプレー2発に沈み、0-2で敗れ、準優勝でシーズンを終えた。


試合が終わった途端、悔しくて自然と涙が溢れてきた。

出られなくて悔しかった。チームの力になれなくて、本当に悔しかった。

最高のチームで日本一の最高の景色をみたかったし、嬉し泣きで終わりたかった。

けどそんなに甘い世界ではない。

まだまだ足りなかった。もっと日頃からやらないといけなかった。

もっと細かいところを追求するべきだった。

後悔が残るシーズンとなった。

来シーズンはもう1つ上の舞台で日本一を目指す。

目標は同じ舞台に帰ってくることじゃない。

まずは、しっかりリハビリをしてコンディションを戻す。

そしてトップチームに昇格して活躍する。

今シーズン、1回生でありながら、貴重な経験をさせて頂いた。

この経験を忘れてはいけないし、無駄にはできない。

今シーズンを通し、大きな成長をすることが出来たけど、これではまだトップチームには上がれない。

もっと一つ一つ自分にベクトルを向ける。

自分と向き合い続けてもっと成長できるように。

きっと神様はみてくれてる。

自分信じて突き進むだけ。

来シーズンは今シーズン以上に飛躍の年にする。

まだまだ始まったばかり。もっと強く上手くなれる。

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