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受験を始めたのにやる気がない我が子…どうしたらいい?

こんにちは。
元大手進学塾トップクラス担当講師で、現在はニュージーランド在住の受験&国際教育コンサルタントのTakuです。

中学受験を始めたのはいいけれど、
家の子全然やる気がなくて困ってるんです。

塾からたくさん宿題が出ていると言うのに、
いくら言って聞かせても全然やらなくて…。
本当にほとほと困ってます。

あなたはこんな悩みを抱えたことがありませんか?

多分、この悩みを抱えている人は、
大勢いるんだろうなって思います。

私もこれまで散々聞かされてきた悩みなので、
今日はこのことについて書いてみたいと思います。


無理やりやらせるのはNG

子供自身に勉強する気がない時、
1番よくやってしまいそうな親の反応は、
「何度もしつこくやるように言う」だと思います。

まぁ、私自身も親としてこれまで何度も、
そのような状況に直面した事はあるので、
そうしたくなる気持ちはよくわかります。

でも、実はその反応は最もNGな対応です。

やる気のない子供にやるように言うことが、
あまり意味がないことには理由があります。

それは子供自身が、
やらなければいけないと言うことを、
自分でちゃんとわかっている
と言うことです。

仮にも中学受験をしたいと思っている子なら、
勉強しなければいけないということ位、
当然自分でわかっています。

もちろん塾の先生からもやるように言われるでしょうし、
自分でもやらなければとは思っている。

そこに親から「勉強しろ」と言われると、
わかってるよ!と反発したくなるのが人の常です。

このように子供に反発させてしまえば、
結果として子供の学習力は下がり、
勉強させると言う目的は遠ざかります。

それでは意味がないと思いませんか?

子供と向き合って話し合う

じゃあどうすればいいんだよ!と言われそうなので、
1つヒントをお話ししたいと思います。

子供がやる気がない場合にはまず、
子供がどう思っているのかを聞くことが大切
です。

なぜ学習をしないのか、
その理由を子供の口から話してもらうのです。

この時気をつけて欲しいのは、
「尋問」の時間に絶対しないと言うことです。

どうして勉強できないの!
勉強しなきゃいけないのわかってるでしょ?
いつになったらやる気になるの?

こんな感じで子供に質問すれば、
子供は叱られていると感じ(実際に叱っている)、
心を閉ざして本音を言う事はありません。

それではこの方法は全く機能しません。

大切なのは子供の本当の気持ちを聞き出し、
勉強ができない根本原因を突き止めて、
本質的な解決策を見いだすこと
にあります。

そのためにはまず、
子供が安心して、自分の気持ちが言えるような、
雰囲気作りをすることが必要です。

その上で、親は子供がどんなことを言おうと、
勝手にジャッジしたりしないで、
最後まできちんと聞く姿勢を貫きましょう。

子供が学習できないことには、
様々な理由が考えられます。

そもそも受験をしたくないと言うこともあるでしょうし、
やっている学習が難しすぎるので、
学習が落ちていることもあるでしょう。

また、成績が伸び悩んでいるために、
志望校に合格できないと諦めてしまっていたり、
ストレスでやる気が出ないこともあります。

このように勉強しない理由は様々ですが、
大切なのは本当の理由をしっかりと見極めて、
本質的な対応を模索すること
です。

またその本質的な解決策を探る時も、
子供自身も巻き込んで対策を考えるように、
心がけるようにしたいものです。

とかく私たち親は自分自身の力を過信し、
子供に聞かなくても解決策がわかると、
錯覚してしまう傾向が強いです。

仮にその解決策が正しかったとしても、
子供自身がその解決に自主的に取り組まない限り、
問題解決は困難になることが多いものです。

だからこそ子供としっかり話し合って、
子供が納得して行動できるような解決策を、
親子で探して欲しいのです。

このように話し合った後でもなお、
子供がやる気がないと言う場合もあります。

その場合には正直もう、
親にできる事は無いんじゃないかなと私は思います。

やらないならやめる勇気を

そんなこと言ったってそのまま放置したら、
子供はやらないんだから成績が上がらず、
合格できないじゃないか!

あなたがそう叫びたくなるのはわかります。

でもその叫びに対する私の答えは、
やらないなら、受験をやめれば良い」です。

いくら中学受験が親の入試と言われても、
自分から勉強すらしない生徒に、
受験をする資格があるとは私は思いません。

そんなにやりたくないなら受験はやめて、
今やりたいと思ってることをやらせた方が、
その子の未来にはずっといいと思います。

無理矢理やらせれば親子関係が悪くなるし、
そもそもいやいや、学習したら成績は上がらず、
受験のコスパは下がるばかりです。

そんな状態で受験をして失敗したら、
子供は「やればできた」などと勘違いして、
その後も努力しないということがよく起こります。

このような弊害を生むぐらいなら、
「やらないなら、受験はやめましょう」と、
親からきっぱり言った方が子供のためです。

もちろん、これが正解だとは思っていませんが、
私個人としてはやる気のない生徒に、
中学受験をする資格は無いと思っています。

そしてそもそもそんな学習姿勢は、
良い生徒を選ぼうとしている私立中学に対しても、
大変失礼なことではないでしょうか。

中学受験は必須じゃない

これも繰り返しお話ししていることですが、
中学受験は、子供が幸せになるための1つの手段であり、
それそのものが目的化する事は避けたいものです。

つまり中学受験と言うものは、
子供が幸せになるために必須な時のみ使えば良い、
1つの小さな選択肢に過ぎません。

なぜか中学受験をしなければいけないと、
強く思い込んでしまっているのは、
メディアによる洗脳の可能性が高いでしょう。

まずは親自身がこの洗脳から目覚めて、
中学受験なんて別にしなくてもいいんだと言う、
あまりにも当たり前の真実に気づくことです。

中学受験に対して親自身が、
客観的な視点を維持することができれば、
子供に対する冷静な対応も可能になります。

そもそも中学受験は全国的に見ると、
わずか10人に1人しか行っていない、
超少数派のイベントです。

こんな少数派のイベントに一喜一憂し、
親子関係に亀裂を入れるなどと言う事は、
私から見れば愚の骨頂以外の何物でもありません。

ぜひ親として常に、
子供の幸福ファーストを貫いて行きましょう。

まとめ

さて、いかがだったでしょうか。

受験を始めたはいいけれど、
子供が勉強全然しないと言う事態になったら、
まずはじっくり子供の声に耳を傾けましょう。

そして子供と腹を割って話し合い、
子供が納得のいく解決策を一緒に親子で探して、
その行動を親としてサポートしてみましょう。

また中学受験という選択肢は、
決して必須のものではないと言う、
当たり前の事実を親として理解したいものですね。

子供のやる気はいつ目覚めるか分かりません。
中学受験なんかしなくても、
中高生になってからやる気を出すケースもよくあります。

周囲との比較を止めて、
我が子が1番伸びる道を親として、
模索し続けていきたいものですね。

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